いよいよ日本シリーズが今週末から始まります。相手もホークスに決まったということで、日本シリーズを前にホークスの戦力を一通りおさらいして万全の観戦体勢を整えたい!そんなことを思い立って今日はホークスの投手陣のリーグ戦での成績を見ていきたいと思います。
カープ対ホークス 交流戦での過去の対戦成績は?
カープは2005年以降の交流戦でホークス相手には通算で17勝35敗4分とパリーグの中で最も相性の悪いチームです。
連続Bクラスに沈んでいた頃の成績が悪すぎるのでは…とも思いましたが、3連覇を果たしている過去3シーズンに限ってみても以下の通り一度も勝ち越せていません。
2016年 1勝1敗1分
2017年 1勝2敗
2018年 1勝2敗
この数字だけを見てもカープとしてはかなり相性の悪い相手で苦戦しそうですね…。
2018年日本シリーズの日程は
今年の発表されている日程は以下の通りです。
10/27 (土) マツダスタジアム
10/28 (日) マツダスタジアム
10/29 (月) 移動日
10/30 (火) パ・リーグ本拠地球場
10/31 (水) パ・リーグ本拠地球場
11/1 (木) パ・リーグ本拠地球場
11/2 (金) 移動日
11/3 (土) マツダスタジアム
11/4 (日) マツダスタジアム
細かくはこちらの過去記事に書いたのでご参照ください。
ホークス先発陣
ホークスのCSファーストステージの第3戦目までの先発はミランダ、千賀、東浜各投手でした。
そして優勝チームのライオンズを破ったファイナルステージではバンデンハーク、ミランダ、千賀、東浜、高橋礼各投手の順に先発。
ミランダ投手以下ファーストステージでも投げた3投手は中4日で投入されました。
おそらくですがもし最終第6戦までもつれていたら中4日でバンデンハーク投手となっていたことでしょう。
この起用から察するにホークス首脳陣は中4日起用を厭わないことが分かりますから、日本シリーズは4人で先発を回してきそうです。
パリーグのCSでの起用を考えればミランダ投手、千賀投手、東浜投手、バンデンハーク投手の4人が本命。
ファイナルステージで5回途中2失点と好投した高橋礼投手は先発投手が崩れた時の第2先発的な役割を武田投手とともに担うかもしれません。
本命視される4投手のリーグ戦での成績、そしてCSでの成績は以下の通りです。
ミランダ リーグ戦8試合 6勝1敗防御率1.89 CS2試合 4回途中3失点・2回7失点
千賀 リーグ戦22試合 13勝7敗防御率3.51 CS2試合 6回2失点・5回1失点
東浜 リーグ戦17試合 7勝5敗防御率3.32 CS2試合 5回途中1失点・4回2失点
バンデンハーク リーグ戦23試合 10勝7敗防御率4.30 CS1試合6回4失点
チーム最多タイの13勝とシーズン2桁勝利を挙げている石川投手、チーム3番目に多い19試合に先発している武田投手は中継ぎに配置転換されており、現状先発4枚は上記4投手となりそうですがシーズン途中加入で安定した働きを見せていたミランダ投手がCSでは打ち込まれており、ひょっとすると配置展開もあるかもしれません。
ミランダ投手が先発のままだとしても初戦からは外して千賀投手が初戦、東浜投手2戦目の可能性は十分ありそうです。
また中4日で回すプランがあった関係、そして中継ぎ陣に長いイニング投げられる投手が豊富にいる関係もあってでしょうか、各先発投手は5回まで投げ切る方が珍しい。
早め早めの継投を工藤監督が仕掛けていることが見て取れますね。
カープ相手の日本シリーズも同様に早いイニングでの継投を仕掛けてきそうですから、対戦回数の少ない投手相手といえど、早いイニングでのチャンスを生かさないと後手後手に回らされることにもなりかねません。
ホークス中継ぎ陣
ホークスの主な中継ぎ投手のリーグ戦での成績、そしてCSでの成績は以下の通りです。
加治屋 蓮 72試合4勝3敗31H 防御率3.38 (CS 6試合1敗2H)
嘉弥真 新也 67試合2勝1敗25H 防御率2.45 (CS 3試合1H)
石川 柊太 42試合(16先発) 13勝6敗6H 防御率3.60 (CS 4試合2勝)
森 唯斗 66試合2勝4敗6H37S 防御率2.79 (CS 5試合2S)
モイネロ 49試合5勝1敗13H 防御率4.53 (CS 2試合1H)
武田 翔太 27試合(19先発) 4勝9敗 防御率4.48 (CS 3試合2勝)
高橋 礼 12試合(3先発) 0勝1敗 防御率3.00 (CS 2試合1先発)
大竹 耕太郎 11試合(8先発) 3勝2敗 防御率3.88 (CS 3試合)
サファテ投手、岩嵜投手といった近年ホークス中継ぎ陣を支えた主力投手が負傷離脱、五十嵐投手も復帰していますが本調子には程遠い状態と苦戦する中、先発の石川投手を中継ぎに配置転換したことで厚みを作り出しています。
CSでの起用法を見る限りでは森投手の抑えは不動。
勝ちパターンは加治屋投手と石川投手を軸に嘉弥真投手、モイネロ投手を絡めてくる形でしょうか。
第二先発として武田投手、そしてCSファイナルで株を上げた高橋投手が絡んでくるでしょう(ミランダ投手と先発入れ替えがない場合)。
ライオンズほどではありませんが、ホークスも打撃のチームなのは間違いありません。
それでも先発は第二先発まで含めて頭数は揃っており、嘉弥真投手、モイネロ投手が左腕と、右腕で編成される勝ちパターンの3投手を支えます。
カープとしては松山選手や安部選手といった左腕に課題を抱える左打者が複数いるだけに相手のバランスの良い中継ぎ編成には苦労させられそうです。
カープ投手陣との比較
先発陣ではカープに大瀬良投手、ジョンソン投手と左右の安定した両エースがいるのに比べるとホークスではシーズンを通して安定した存在感を示したのは千賀投手一人。
ただ東浜投手、バンデンハーク投手と実績のある両右腕にシーズン途中で加入して安定したピッチングを披露したミランダ投手を加えた陣容。
それに加えて第二先発にシーズン2ケタ勝利を2度も挙げた実績を持つ武田投手が控える陣容は層の厚さを感じさせます。
カープは九里投手は先発としての実績はやや劣りますし、実績十分の野村投手も今シーズンの調子は今一つ。
第二先発としては岡田投手かアドゥワ投手かといったところで層の厚さで考えれば先発陣はホークスにやや分があると言えそうですね。
カープとしてはなんとしても大瀬良投手、ジョンソン投手の投げる試合をきっちりものにできないと(4試合中3勝が目安か)厳しい展開となりそうです。
一方の中継ぎ陣ですがこちらはカープに分があるとみて良いのではないでしょうか。
ホークスは左右のバランスの良い陣容を揃えている点はカープよりも勝りますが、リーグ戦の成績を見る限りは防御率2点台が2人。
DH制のパリーグであることを加味して考えても抑えの森投手も含めて絶対的と言える存在はいません。
一方のカープは7回を任せる一岡投手が好調。
絶対的な存在感を放つフランスア投手の存在は非常に大きく、実績ある中崎投手が抑え。
その脇はまだ未知数の部分も大きいながらも抜群の球威で中継ぎ適性を示す岡田投手、実績十分のジャクソン投手、今村投手らが支えます。
ジャクソン投手、今村投手の状態には不安を残しますが中継ぎ陣の層の厚さではカープに分があると言ってよいと思います。
ただ2年前はその中継ぎ陣が踏ん張りきれずに接戦を落とした苦い記憶もあり、短期っ戦ですしやはり各投手の初登板次第ですね…。
歯切れが悪いですが戦力分析としては先発陣はややホークス、中継ぎ・抑え陣はややカープに分があるとしたいと思います。
カープとしては先発がしっかり試合を作って後半勝負に持ち込めれば勝算は高まるのではないか。
逆に言えば後手を踏むような展開だと相手の矢継ぎ早の継投で目先を変えられる可能性、昨年のベイスターズとのCSのような展開になる可能性も高い…。
先発が早いイニングで崩れるような展開では第二先発の充実度で劣るカープとしては苦しくなるでしょうから、やはりカギを握るのは先発陣、特に大瀬良投手・ジョンソン投手の出来でしょう。
得意のマツダスタジアムでこの両投手が投げる試合は是非連勝発進して、日本一へ向けて一気に加速しましょう!
34年ぶりの日本一奪還へ、明日からも一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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