交流戦を2勝4敗とやや出足の悪いスタートとなったカープ。ただその中で2軍から昇格した遠藤投手、島内投手の好投は一つ明るい話題を提供してくれました。野手陣は2軍でも状態が上がってきている選手が多く、中継ぎ投手陣の1軍昇格をかけた競争もし烈を極めてきそう。今日はそんな2軍からの次の昇格候補を探るシリーズの第5弾です。
ウエスタン順意表
6/9試合終了時点
試合 | 勝 | 敗 | 分 | 率 | 差 | |
阪 神 | 56 | 31 | 21 | 4 | 0.596 | -- |
広 島 | 58 | 30 | 27 | 1 | 0.526 | 3.5 |
オリックス | 54 | 23 | 25 | 6 | 0.479 | 6.0 |
SB | 55 | 24 | 27 | 4 | 0.471 | 6.5 |
中 日 | 54 | 21 | 28 | 5 | 0.429 | 8.5 |
カープ2軍はここまで30勝27敗1分けの2位で勝ち越しが3つ。
最近は調子もよく、前回の記事以降6勝2敗、特に週末の直接対決に連勝して首位のタイガースとのゲーム差をつめて3.5ゲーム差まで迫っています。
5月まで独走状態だったタイガース2軍を脅かしていきたいですね。
中村祐太中継ぎ調整で中継ぎ枠の競争激化、降格アドゥワは先発調整か
前回第4弾(5/26までをカバー)以降のここまでの2軍での先発起用・成績を見ると以下の通りです。
5/31 薮田 6回3失点
6/1 ローレンス 6回無失点
6/2 ケムナ 5 2/3回2失点
6/4 モンティージャ 5回1失点
6/5 平岡 3回2失点
6/6 メナ 3回1失点
6/7 雨天中止
6/8 ローレンス 5回4失点
6/9 薮田 6回無失点
ファームは定期的に数日間試合が組まれない時期があり、結果として前回以降は予定で9試合、雨天中止1試合で計8試合が行われました。
1軍でもローテーションが固まりきっておらずに最も入れ替える注目される先発投手ですが、ローレンス投手、モンティージャ投手が現在2軍でのローテーションの中心にいますが外国人枠の都合上、現実的には起こってほしくない緊急事態意外での出番は難しそうです。
日本人枠に限って今シーズン初先発のチャンスが与えられるとしたら遠藤投手と実績のある薮田投手が候補。
岡田投手は2軍初登板での乱調以来、3週間以上登板していません。
九里投手が先発5枚目を一時的に確保した状態ですので、現状は6枚目を1軍登録の山口投手、遠藤投手の若鯉2人に2軍から実績ある薮田投手が争うをうかがう構図でしょうか。
最も実績のある薮田投手ですが、制球難は相変わらず。
日曜日に6回無失点と結果を出していますが、3四死球に暴投も1つ。
5/31の6回3失点の際も5四死球ですから…。
今週の木曜の先発を考えれば薮田投手の中3日は考えられませんから山口投手か遠藤投手の二択でしょう。
先発デビュー戦での快投を考えれば山口投手にもう一度チャンスがあるのではないかと予想します。
昇格した遠藤投手ですがその直前の6/4に2軍で初めて中継ぎとして起用されており驚いたんですが、今から考えると中継ぎ枠での1軍昇格へのテスト・準備登板ということだったんでしょうね。
また現状は中村祐太投手も先発としてではなく中継ぎとして登板しています。
5/31は1回無失点(ただ2四球も絡んで1アウト満塁を招くなどフラフラ)、6/2は1 1/3回6/8は1回をそれぞれピシャリ。
このまま中継ぎとしての調整になるのか、注目していきたいと思います。
中継ぎ陣では結果を残していて調子が上向いていた島内投手が約2ヶ月ぶりに1軍昇格、久々の1軍登板で好結果を残してくれたのは記憶に新しいところです。
実績ある今村投手、中継ぎ起用となっている中村祐太投手、塹江投手、2軍では非常に安定した結果を残す藤井(晧)投手あたりが次の入替えチャンスでの昇格を狙う現状だと思います。
降格したアドゥワ投手が先発・中継ぎどちらの調整になるのかまだ分かりませんが、中村祐太投手を中継ぎ調整に回していますので先発として調整していくことになるのが濃厚だと思います。
こちらも注目していきたいと思います。
メヒア、白濱、林、高橋大が好調、猛アピール大盛の支配下登録なるか
野手陣では曽根選手がバントの際のアクシデントで、念のため1軍に緊急招集された庄司選手ですがその直前少ないスタメンのチャンスでマルチヒット、代打でもヒットを放ってアピールをしていました。
基本的には内野の控え、俊足という同タイプで入れ替えたいという要素はあったにしても、しっかりと結果を残していた選手にチャンスを与えるという考えが透けて見えて、良いことだと思います。
松山選手がコンディション不良ということで降格となり、同タイプで注目したい岩本選手ですが、少ないチャンスながら6/1の試合で猛打賞、6/8の試合で代打ホームランと昇格につながるかどうかは6連戦が続く中で投手陣との兼ね合いでしょうがタイミングよくアピールはできています。
最近は前回の記事時点から調子を上向かせていたメヒア選手が引き続き好調で打率を.284まであげていることに加えて、高橋大選手も好調。
マルチヒットを重ねていつの間にか打率は.355、出塁率も.446でチームトップと素晴らしい成績で昇格へ猛アピール。
現在外野手の入れ替えが必要な場合には最有力候補とは言えそうですが、ただ磯村選手の好調や長野選手の存在もあって右の代打の需要がそこまでない、どちらかといえば左の需要があるチーム状況もあります。
この辺りは本人にはどうしようもなく、改めてプロの世界の厳しさを思い知らされますね…。
また白濱選手も最近好調で打率.333まであげてきました。
打席数は少ないですが、カープ捕手陣はよく打ちますね!
そしてルーキーの林選手も打率こそまだ低いですが、8試合で2本塁打、猛打賞も1度記録して少しずつプロの投手に適応してきたか。
また前回記事で絶好調期があったことに触れた育成の大盛選手は引き続き好調を維持。
育成ドラフトでの指名にも関わらず、実力で小園選手に続く2番で起用されることもすっかり増えてきて正規ドラフト指名で大卒同期の正隨選手を上回る出場機会を与えられています。
強肩を武器とする守備力と足には元から定評があり、新人体力測定ではライバル達を抑えて新人トップの総合点を記録。
2軍で試合に出るときには既にセンターを定位置として確保。
そして課題の打撃も.250と健闘してチーム2位の8盗塁を記録。
タイプ的には完全に野間選手でしょう。
素晴らしいアピールぶりで、7月までの支配下登録も現実味を増してきているのではないかと思います。
ただ西川選手がレフトに入っている現状、外野の守備固めはあまり必要とされていない、そして代走要員には曽根選手、上本選手がいるというチーム事情はあります。
そういった1軍のチーム事情も支配下登録には絡んでくるのでどうかという部分はありますが、高卒ではなく大卒ですからそこまで時間の猶予があるわけでもない。
今の課題は体重の維持と言いますが、野球漬けでへとへとでも食べ続けて大きくしていかないといけないから大変です…。
その努力の先に念願の支配下登録があると信じて…頑張れ大盛選手!
さて、明日は札幌ドームで野村投手と上沢投手の投げ合いです。
野村投手は先週の中盤以降、立ち直ったときのリズムを覚えているかどうか。
5月は5試合で防御率6.65と散々、先週もエラー絡みだったとはいえ4失点していますから、安定感を取り戻すきっかけの登板がそろそろ欲しい!
相手の上沢投手は昨年ほどの安定感はなく、特に本拠地の札幌ドームでは5試合で防御率5.64、四死球も2回に1つ以上のペースで出しているなど今シーズン非常に苦労しているようですから付けいる隙はありそうです。
まずは初戦を取って、大瀬良投手につなげれば交流戦の巻き返しも見えるはず!
敵地6連戦ですが勝ち越しに期待しましょう!
球団記録をさらに更新するリーグ4連覇へ、チーム一丸で今年も頑張ろう、カープ!
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