6/9のソフトバンク戦は3-2でカープが勝ちました。今日も2度、ホークスにリードを許す苦しい展開。しかし打線が都度、直後に反撃して今日はリードをもって中盤以降へ。中村恭平、一岡、レグナルト、フランスア投手でつないで1点という最少リードを最後まで守り抜きました。ぎりぎりのところで踏ん張りました。
試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
SB | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 0 |
広島 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 8 | 0 |
勝利投手 九里(2勝3敗0S)
敗戦投手 松本(0勝1敗0S)
セーブ フランスア (4勝2敗1S)
本塁打 鈴木17号(2回裏ソロ)
ソフトバンク 松本、松田遼、甲斐野、高橋純、椎野 - 甲斐
広島 九里、中村恭、一岡、レグナルト、フランスア - 會澤
試合感想
いや、再三のチャンスで4点目が取れず、走塁でも守りでも記録に残らないミス。
ヒヤヒヤが最後まで続きましたが、最後はフランスア投手が圧巻のピッチングで締めてくれて終わり良ければ総て良しじゃないですが、今日は内容よりも結果の試合だと思っていましたので、勝ちという記録が残ったのが何よりの収穫だと思います。
先発の九里投手は初回からがんがん飛ばしていきました。
2回にグラシアル選手へのデッドボールをきっかけに少し動揺したか、甲斐選手のスクイズで1点こそ奪われますが、ストライクで勝負していこうという気持ちは見えて、序盤は素晴らしいピッチングだったと思います。
3回の打席では追い込まれてからファールを8球打つ打者顔負けのすさまじい粘り。
何が何でもできることをやるんだという気迫を見せて、最後はファーストゴロで凡打にもかかわらず球場のムードも一気に盛り上げました。
やっぱりああいう粘り、気持ちの表れは心動かされますよ。
ただ直後の4回。
中軸の2巡目という勝負所で簡単に2アウトまで取って、松田選手も2球で追い込み。
九里投手も打席からの流れで気迫を全面に押し出して流れを持ってきかけた…ただそこから勝負しきれずにボール3つでフルカウントからヒットを打たれると中村選手にストレートのフォアボールでピンチ。
そして甲斐選手に初球、カーブが高く浮いたところをセンター前に落とされ勝ち越し点。
2アウトから気合が空回りしたとまでは言いませんが、勝負に言って気持ちを盛り上げたところで抑えきれないと踏ん張りが効かなくなってしまう傾向のある九里投手の悪い癖が出ました。
ただこの後のピンチ、そして味方が逆転した直後の5回も2アウトから連打で2, 3塁のピンチを迎えましたが、そこは粘り切った。
九里投手が5回2失点で抑えてくれれば上出来、常に先行を許す点の取られ方は今一つでしたが試合は作って打線のおかげで今シーズン先発として初勝利と結果も出ました。
来週も先発のチャンスを自らつかみ取るナイスピッチングでした。
そこからは中村恭平投手、一岡投手、レグナルト投手と1点リードの厳しい場面での新リレー。
現時点でのベストの勝ちパターンリレーをしびれる展開で魅せ、それぞれがランナーこそ背負いながらも無失点。
中村恭平投手は昨日2イニング投げた後の連投と厳しい起用となりましたが、今日もしっかり無失点で抑えて、完全に自らの立場をより強固なものにしつつあります。
今シーズンここまでで一番のサプライズといって良い遅咲き30歳。
まだまだ元気にやってもらいますよ!
そして一岡投手は1アウト満塁まで攻められながらも内川選手をピッチャーゴロダブルプレー。
ストレートの制球が悪く、フォークも落ち切らない苦しい登板でしたが結果0で抑えてくれたんですから今日はそれでよし。
レグナルト投手も守りのミスからピンチを作りましたが、デスパイネ選手を紙一重で抑えてくれました。
そう、今日はこれまでホークスに味方していたほんの少しの部分がカープに味方をしてくれたんだと思います。
最後のフランスア投手は圧巻。
8回ダブルプレーを取れなかったことでランナーを出せば中軸に回る嫌な打順となってしまいましたが、そこで連続三振を含む三者凡退。
しかも1点リードでそんな内容を見せてくれるんですから、最終回の適正にも心配はなさそうです。
今日は中継ぎ陣の新たな形で最も厳しい1点差ゲームを逃げ切れたことが最大の収穫でしょう。
打線の方は今日も2度追いかける苦しい展開となりましたが都度直後に反撃。
追加点、突き放すダメ押し点は取れませんでしたが、ここまでの流れを考えると良くひっくり返したと言って良いと思います。
特に鈴木誠也選手の一発はお見事。
取られた直後に追い込まれながらも内角高めのストレートをコンパクトに振り抜いてライナー性でレフトスタンドに叩き込む、これぞ4番の一発。
ビハインドで行くとまたか…そんな雰囲気になってもおかしくなかっただけに、それを振り払って流れを五分に戻してくれる大きな一発でした。
勝ち越された直後の4回には、クリーンアップが三者連続フォアボールでノーアウト満塁の大チャンス。
曾澤選手が1-1から落ちる変化球に合わせて三遊間を破るタイムリーでまず同点。
そして田中選手も1-1からのストレートをしっかりとらえてセンターへの犠牲フライで勝ち越し。
安部選手もヒットで続いて再び1アウト満塁とこのまま一気に畳みかけたいところでしたが、打順の巡りも悪く追加点を奪えず…。
田中選手の犠牲フライの場面で、ライナー性だったこともあってか西川選手がサードにタッチアップできず安部選手のヒットでホームに帰れなかったのは走塁ミスでしょう。
良い当たりでしたがセンターが早々と捕球体制、体がライト側に流れながら捕球でしたので西川選手の足なら帰塁が遅れていなければ十分サードは間に合ったはず。
しかし今日はこの場面だけでなく6回以降、1アウト3塁からの2アウト満塁、1アウト2塁、1アウト1, 2塁と再三ダメ押し点のチャンスがありながらもあと一本が出なかった。
しかも西川選手はタッチアップできなかった場面だけでなく牽制で刺される場面もありましたし、8回には代走から守備に入った上本選手がダブルプレーの当たりをセカンドへの送球がやや逸れて、結果それがピンチにつながったりと走塁、守備でもミスはあった。
でも、苦しい1点リードを最後まで守り抜けた。
同一カード3連敗と1勝2敗は全然違いますから、今日の勝ちは本当に大きいです。
交流戦での失速は避けたいところ、すでに今週の負け越しは決まっていたわけですが2勝4敗と1勝5敗は来週からの敵地6連戦に向けて気持ちが全然違うでしょう。
来週は日本ハム、楽天とパリーグ上位を争うチームとの敵地6連戦とまだまだ厳しい日程です。
ただそれを超えればロッテ、オリックスとマツダスタジアムでの6連戦が待っていて、まだまだ巻き返していける可能性は十分。
大型連勝がない限り交流戦優勝は難しくなってしまいましたが、交流戦勝ち越しはまだ十分に狙えます。
というよりセリーグの首位として、リーグ間の成績でパリーグに久々に勝ち越すためにも、そこは最低ラインとしないといけないのが今のカープの立場。
そして十分にそれが可能な現状の戦力だと思います。
水曜日には日本ハムのゴールデンルーキーのデビュー戦での対戦もありそうですし、話題性のある試合で勢いを掴んで、そのまま巻き返しましょう!
まずは今週、リーグ内で戦うときよりも長い移動ゲームを乗り切った選手、関係者の皆さん、お疲れさまでした。
所沢から広島へはアクセスの面でも見方によっては札幌や仙台から以上に厳しいですよね…。
明日はまた北海道への移動がありますが今晩はちょっとだけ休んでもらって来週も移動は続きますが踏ん張ってもらいましょう!
とりあえず今日は勝ってよかった!
そして来週の先発5枚目から悩むことがなくなって、そして中継ぎ陣の新しい形にも目途が立ってよかった!
来週もしぶとく1つでも多くの白星を掴んで、積み上げていきましょう!
球団記録をさらに更新するリーグ4連覇へ、チーム一丸で今年も頑張ろう、カープ!
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