中崎投手が契約更改を終え、4500万円アップで年棒は日本人投手最高の1億6000万円(推定)となりました。ドラフト6位と下位指名から上り詰めるまでの努力は相当のものであったでしょう。来年も不動の守護神としての期待がかかります。
過去2年より防御率は悪化も無事これ名馬
今シーズンの中崎投手は自己最多の69試合にあと1試合に迫る68試合の登板で4勝2敗6H32Sで防御率は2.71。
シーズンを通して投げ抜いて素晴らしい成績を収めてくれましたので年棒アップは必然、そして入団以来、安定した成績を残し続けてついに日本人投手最高年棒まで上り詰めました。
高卒からドラフト6位入団の選手がここまで伸びてくれるとは…改めてカープスカウトの見る目の確かさと中崎投手の入団以来の不断の努力に経緯を表したいと思います。
ちなみにドラフト6位からの入団で1億円の大台を超えたのは大野豊さん、そして今年引退した新井選手に次いでということです。
ただ今シーズンの中崎投手は本人も契約更改の会見で触れていましたが、例年調子が上がってくる夏場に苦しみ、防御率は過去2年の1点台前半から大幅に悪化。
被本塁打も7本と今年は少し被弾自体も多かったですし、1点リードの2アウトから打たれる場面も散見されるなど大事な場面で踏ん張りが効かなくなってしまった時期もありました。
ただ良く考えてみてください。
中崎投手の登板数は勝ちパターンの中継ぎ投手としての立場を確立した2015年以降、69試合、61試合、59試合、そして今年の68試合。
カープ中継ぎ陣の中で誰よりも投げ続けてくれています。
今年の今村投手や中田投手が不調に陥ったように、毎試合のように肩を作らなくてはいけない中継ぎ投手はどうしても疲労が蓄積。
思うようなボールが投げられなくなってしまう時期も出てきても何ら不思議ではありません。
そんな中で今年の中崎投手は例年苦しむ春先をまずまずで乗り越えると、6月、7月と徐々に調子を上げて、そのまま例年のように圧倒的な8月を過ごしてくれる、初のセーブ王のタイトルも…そんな期待まで抱かせてくれました。
抑えというポジションはある程度出番が予測しやすいので7回、8回辺りを任される投手よりも多少は準備しやすいかもしれませんが、それでも4年連続60試合の登板(昨年は離脱もあって59試合でしたが)は高く評価されて然るべきだと思います。
来年は圧倒的な投球の復活なるか
そんな中崎投手ですが、春先に感じた直球への手応えを維持しきれず掴みきれなかったことに課題を感じているようです。
日本シリーズで対戦したホークスの中継ぎ陣にも刺激を受けたようで、悔しさを通り越して自分に物足りなさまで感じたとか。
シーズン中は思い通りのボールを投げられず、被打率、与四死球率ともに大幅に悪化。
その結果として多くのランナーを背負って、ひやひやする場面を何度も作ってしまったことも確かですが、その割には防御率を2点台にまとめています。
これもピンチでの精神力、これまで培ってきた経験が生かされたんだと思います。
今年はさすがに勤続疲労かと思われる部分が顔をのぞかせていた中で、4年連続の胴上げ投手を目指す来年に向けてはそのコンディションを整えられるかが一つ大きな鍵となりそうです。
強力打線のおかげで勝利数の割りにセーブ機会が少なかった昨年までと違い、接戦が多くなった今シーズンはセーブ王のタイトル獲得のチャンスでもありましたが、惜しくも掴みきれなかったということで来年は初のタイトル獲得にも燃えていることでしょう。
もちろん目指すはセーブ王ということになると思いますが、フランスア投手が台頭する中で、まずタイトル挑戦の大前提としてシーズンを通してチームの中で抑えのポジションを任されないといけません。
今年のオフには結婚もして、来シーズンに向けて奥様のサポートをフルに受けられるのがコンディションを整える上で大きくプラスに作用してくれることも期待したいと思います。
奥様のためにも結婚した翌シーズンに成績を落とすわけにはいかない…そんなモチベーションも新たに追加して、来シーズンも9回には中崎投手の姿がシーズン通じてあることを期待しています!
来シーズンに向けて、一歩一歩準備を進めていこう、カープ!
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