丸選手を失ったことでカープ打線は今年までの3連覇を飾った打線の形を崩さざるを得ない状況となりました。一番簡単なのは上位打線の形を崩さずにそのまま誰かが3番に収まってくれること。今日はそんな来年の3番候補について書きたいと思います。
1番、2番、4番、5番を動かすかどうか…
一番簡単なのは代わりにスタメンで出る選手がそのまま3番に収まってくれることです。
タナキクの1, 2番、4番の鈴木誠也選手と5番の松山選手までを固定できればある程度は今年までの戦い方を踏襲できます。
松山選手を3番に持ってくる手もありますが、そうすると今度は5番が問題となります。
4番の鈴木誠也選手が勝負を避けられるような事態になると非常に苦しい。
そういう意味では率を残せて勝負強い松山選手がそのまま5番にいた方が得点力を維持できる確率は上がるような気がします。
松山選手本人も鈴木誠也選手の後を打つことにやりがいを感じているようですし、首脳陣も可能であればまずはここに手をつけない形を模索したいのが本音でしょう。
下位打線の厚みも維持したい、そんな状況での3番候補は…
真っ先に期待したいのは西川選手です。
若くて走力もそれなりにあって、打撃技術は折り紙つき。
野間選手がセンターに回って空くであろうレフトのポジションに収まれば、最初は苦労するかもしれませんが松山選手あるいはバティスタ選手、メヒア選手がレフト守備に入った場合よりも守備範囲は広くなりそうです。
フェニックスリーグ、そして秋のキャンプで鍛えた外野守備を来年春のキャンプでどこまでものにできるか。
それに加えてファースト、サードの守備もそれなりにこなせるようであればスタメンの機会も増えるでしょう。
丸選手と比べてしまうと出塁率も長打率も物足りませんが、2年連続リーグMVPと比べても仕方ありません。
それに丸選手も20代前半の頃は出塁率はともかく、それほど長打が出るタイプではありませんでした。
今の西川選手がこのまま順調に身体を大きくしていけば長打力はついてくるはずです。
出塁率については割と西川選手は積極的に打ちに行くタイプですからどうしようもありません。
それでも四球率は少しずつ上がっていますし、長打が出るようになれば相手投手も慎重になってそれだけ自然にフォアボールも増える効果もあるでしょう。
とにかく規定打席には届かなかったものの今年1軍で361打席に立って打率.309を残したその打撃技術が1軍で通用することはいまさら証明する必要はありません。
現時点での3番への期待が最も高い選手としたいと思います。
対抗はバティスタ選手、あるいはメヒア選手でしょう。
この二人は外国人選手の登録枠の争いがありますから現実的にはどちらか1人しか登録されない形となりそうです。
どちらもパワーは規格外ですが、打球の角度がつきやすく長打力で言えばバティスタ選手に一日の長があります。
三振が多く打率も低いので3番というよりは6番、7番当たりにいた方が怖いタイプではありますが、それでも今年25本もホームランを放り込んだ長打力は驚異的です。
メヒア選手はバティスタ選手と同じくパワーは規格外だと思いますが、打球の角度がそれほどつかないので中距離打者タイプでしょう。
バティスタ選手と比べて1軍での打席数が圧倒的に少ないのが心配ですが、同じだけ打席に立てば打率を残すのはメヒア選手のほうだと思います。
守備もファーストでは荒削りな部分が非常に目立ったわけですが今年2軍で4冠王に輝いた打撃力は疑いようはありません。
シーズン後半でアピールに成功し、バティスタ選手の調子が低迷していたこともありCSから日本シリーズにかけてはメヒア選手のほうがベンチ入りして起用されていたのは記憶に新しいところです。
あの経験が来シーズンに生きてくれば…3番に外国人野手を置くことになれば、起用される可能性が高いのはメヒア選手の方だと思います。
松山選手を3番に持ってくるオプションも考えられるわけですが、5番に下位打線の主力だった会澤選手を上げてこないといけないようになると得点力に苦しむことを覚悟という状況になりそうです。
下位打線に入ってきそうな野間選手、安部選手がどうなるかもかなり得点力に影響してきそうですね。
今年と違って下位打線に2割前半の打者が複数出てくる、それでも起用しなくてはいけないようでは苦しい。
得点力が今年までの3年間より落ちるのはある程度覚悟しなくてはいけませんが、その低下が最小限に留まるよう、一人ひとりが出来ることをして少しずつ底上げしていくしかありませんね。
来年の前半戦では野間選手のセンター、誰かが掴むであろうレフトの守備も慣れてくれるまで我慢しながら粘り強く戦っていくことが求められそうです。
あとはひそかに高橋大樹選手の飛躍にも期待したい…2012年ドラフト1位入団の高卒選手ですが、そろそろその素材が大成するきっかけを掴んでも良い頃合です。
昔の嶋選手から最近では安部選手まで、才能が20歳中盤から後半で花開くケースも散見されるカープにおいてこの系譜を継いでくれないかな…そんなことを思いながら来年春のキャンプからオープン戦でも状態を気にしたいと思います。
来シーズンに向けて、一歩一歩準備を進めていこう、カープ!
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