10/27のソフトバンク戦、2018年日本シリーズ初戦は2-2で引き分けとなりました。
大瀬良投手、千賀投手両先発が試合を作ると、両チーム早めの継投。両リーグを代表するチームの中継ぎ陣、素晴らしい投球を続けて2-2のまま試合は初戦から延長戦へ。両チーム勝ち越しのチャンスを作りながらも中継ぎ陣が最後の一線は超えさせず…死力を尽くした戦いは痛み分けとなりました。
試合感想
初戦から両リーグを代表して戦う両チームの意地と意地とぶつかりあう、本当に素晴らしい試合となりました。
やはり対戦機会の少ない好投手はいかに打線が良い両チームとは言え簡単に打てません。
その中でカープにとっては理想的な初回となりました。
1アウトから菊池選手。
3-1とバッティングカウントで高めのストレート。
狙いを絞って振り抜いた打球は高々と上がりレフトスタンドにカープファンの大歓声に包まれる中で着弾。
CSファイナルステージMVPが日本シリーズにも好調を続けていることを感じさせてくれる頼もしい一発でカープが先制しました。
さらに丸選手のフォアボール、鈴木誠也選手のライト前ヒットで1アウト1, 3塁とすると松山選手が初球のスライダーを引っ張り一二塁間を抜くタイムリーヒット。
続く1アウト1, 3塁のチャンスでは千賀投手が踏ん張って畳みかけきれませんでしたが、見事に立ち上がり、制球がやや不安定なところを逃さずに2点につなげました。
カープ先発の大瀬良投手は立ち上がりから素晴らしかった。
CSで大暴れした上林選手、グラシアル選手といったキーマンとなりかねない選手たちを空振り三振に打ち取り、相手の勢いをがっちりと食い止めました。
その後も4回までノーヒットピッチング。
スイスイと投げたというよりは、細心の注意を払って、一球も投げミスしないようにというピッチングで球数以上に疲労はしていたと思いますが初戦を任せた緒方監督の期待にこれ以上ないくらい応えたと言ってよいでしょう。
千賀投手も2回以降きっちり立て直してきて、試合は投手戦の様相を呈しました。
そんな中で5回、大瀬良投手は中村選手に初ヒットを許すと内川選手につながれノーアウト1, 3塁のピンチ。
それでも相手は下位打線、何とか粘りたいところで西田選手を外角ボール気味のスライダーでサードゴロ、甲斐選手も外角低めに制球したカットボールでピッチャーゴロに打ち取り2アウト。
何とかあと1人というところで千賀投手の代打、デスパイネ選手と勝負。
追い込んでから外角のストレート、センターへ抜けようかというあたりに菊池選手が追いついてファースト送球、ただ芝生にスパイクがやや引っかかって少しバランスを崩して捕球した関係もあってかファーストへの送球がツーバウンド。
松山選手が捕れればアウトというタイミングでしたが、2バウンド目が中途半端なバウンドとなったこともあり捕れず…。
痛恨の2点タイムリーエラーで試合は振り出しに戻りました。
菊池選手のスパイクが引っかからずにいけばおそらくいつものように取りやすい1バウンドで投げてくれていたと思います。
松山選手も今シーズンこそ野間選手の台頭でファーストでのスタメン機会が増え、ファースト守備も慣れてきている感じはありますが…いや、ギリギリのプレーでしたしもう仕方ないでしょう。
このあとのシリーズで打って取り返してくれるはずです。
大瀬良投手は5回92球で降板となりましたので本命予想通り、中4日で第5戦の先発が濃厚ですね。
そのあとは両チームのリリーフ陣が意地と意地のぶつかり合い。
カープは岡田投手がランナー2人を背負うも6回を抑えると、7回は一岡投手が三者凡退。
延長の可能性が出てきたこともあって8回、9回とイニングをフランスア投手にイニングをまたいでもらいましたが、無失点に抑える素晴らしいピッチングでしたね。
8回に出てきたばかりの最初の数球は身体が心についてきていない感じでボールに力が上手く伝わっていませんでしたが、徐々に落ち着いたのか、最後の柳田選手相手の力勝負での空振り三振は本当にしびれました。
延長に入って10回に投げた中崎投手もすごかったですね。
投げミスの許されない場面できっちりコースに投げ分けての2三振を含む三者凡退。
シーズン終盤からCSファイナルでは少し心配になるような状態の登板もありましたが、今シリーズは期待させてもらえそうです。
何とか勝ち越したい打線の方は5回の1アウト2塁、6回の1アウト1, 3塁のチャンスを生かせません。
ホークス自慢の第二先発的な役割を果たす武田投手相手にあと一歩のところまで攻めますが、要所でカウントを整える独特の軌道のカーブに手を焼きました。
7回からは石川投手に2イニング抑えられ、9回は森投手。
10回は加治屋投手と相手の誇る中継ぎ陣の前になかなかチャンスも作れませんでした。
11回はジャクソン投手。
先頭の川島選手にヒットを許して送りバントで1アウト2塁。
柳田選手を敬遠、中村選手をストレートで大きなセンターフライに打ち取って2アウト1, 3塁で内川選手を迎えるところでヘルウェグ投手へ交代。
シーズン右打者に対して14-1、被打率.071と抑え込んだ右キラーとしての役割を期待されての登板となりました。
その2球目、内角へのシュートがデッドボールとなり、内川選手は代走で交代。
岡田投手が当ててしまった柳田選手へのデッドボールと言い、内角を厳しくいかないといけないのは間違いないですが、相手の主力選手に当ててしまっているだけに明日以降カープの各打者に対してかなり厳しく来てもおかしくないですね…。
2アウト満塁の窮地で代打は左の福田選手。
1-1からレフトフライに打ち取って何とか絶体絶命のピンチをしのぎました。
するとその裏、イニングをまたいだ加治屋投手の制球が定まらず、鈴木誠也選手が3-0からセンターへのヒットで出塁。
ピンチの後にチャンスありと思いましたが、松山選手がセーフティ気味のバントがファールになった後に松山選手はピッチャーゴロダブルプレーと最悪の結果。
そのあと野間選手がショート高田選手のエラーで出塁しますが、盗塁失敗。
9回に甲斐選手に刺された上本選手、そして高谷選手に刺された野間選手。
さすが12球団一の盗塁阻止率を誇るホークスバッテリーそして捕手陣。
まずは初戦ではカープの機動力が封じられる展開となってしまいましたが、明日以降、走る意識を植え付けていくことで少しずつ、じわじわプレッシャーになっていけば良いのですが…。
延長12回は中田投手。
ヘルウェグ投手の続投、中田投手、中村祐太投手の3択から首脳陣は中田投手を起用しました。
それにしても今日はアドゥワ投手が何らかの理由でベンチ入りしておらず、その中でシーズン中であればアドゥワ投手だったであろう場面が巡ってくるわけですから因果なものです。
ここに今村投手の名前がないのも辛いところです…。
それでもシーズン防御率は13.14と散々なシーズンとなってしまった中田投手ですが、10月最後2試合は無失点に抑えてボールの勢いは戻ってきていることを感じさせてくれていました。
その経験にかけたということでしょう。
しかし先頭の高谷選手にストライクが入らずストレートのフォアボール。
シーズン1割台の打者に対して1点を争う場面で痛恨のピッチングとなりました。
送りバントの後、上林選手はファールフライに打ち取って2アウトまで来ますが今日途中出場で2打数2安打の川島選手相手にストライクが入らずに1, 2塁でグラシアル選手。
フルカウントからボール球のカットボールでセンターフライに打ち取り、負けはなくしました。
とにかく短期決戦は結果がすべて。
8人でつないだリレー、怖い場面はところどころありましたがカープ中継ぎ陣の本当に素晴らしい投球が際立った初戦となりました。
サヨナラといきたいカープでしたが最後はアンダースローの高橋礼投手。
1アウトから安部選手がフォアボールで出て代打の新井選手。
夜11時を回ってもスタンドで大声援を送っていたカープファンに見せ場を作りました。
結果はぼてぼてのピッチャーゴロで2アウト2塁と一打サヨナラの場面を作って
それにしても両チームの中継ぎ陣は素晴らしい投球を見せました。
数回対戦すればある程度打者も対応してくるでしょうが、2戦目、3戦目くらいまでは先手を取った方が一気に有利になってきそうな予感が漂います。
野手陣ではホークスの上林選手、西田選手の勢いを止められたのは良かった反面、良い感じでタイミングを取っていた川島選手が 怖い…
カープは丸選手次第か…前後を打つ菊池選手、鈴木誠也選手は期待できそうですから、ここがつながれば一気に得点のチャンスが広がるはずです。
まだ初戦が終わっただけですが、本当に手に汗握るすさまじいゲームを見せてくれました。
今日の展開では勝ちたかったところですが、さすがは百戦錬磨のホークス。
日本一への最後の試練は簡単には乗り越えさせてくれないですが、カープならやってくれるはず。
明日仕切り直しになる一戦をしっかり1つ勝って、まずはマツダスタジアムに戻ってこれることを確定させましょう!
34年ぶりの日本一奪還へ、明日からも一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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