広島東洋カープ対東京読売ジャイアンツ。今年のセリーグのクライマックスシリーズファイナルステージはこの組み合わせとなりましたね。今日はカープから見て、誰が投手陣ではシリーズのキーマンとなりそうか。今シーズンのジャイアンツとの対戦成績を基に予想したいと思います。
一昨日の記事ではジャイアンツ側のポイントとして、ざっくり以下の4点を書きました。
・高橋監督の開き直った積極采配がファーストステージ同様ハマるか
・坂本選手、田中俊太選手の1, 2番コンビが初戦でどうなるか
・ジャイアンツ先発左腕対カープ打線
・上原投手がファーストステージ同様カープ打線の流れを断ち切るか
ジャイアンツ相手にはリーグ戦で17勝7敗1分、マツダスタジアムでは9勝2敗1分と大きく勝ち越していますが、不気味な一体感と勢いを感じるファーストステージだったのも事実です。
興味のある方はこちらをご一読ください。
昨日の記事では野手陣に焦点を絞って書いていますので今日は投手陣に焦点を絞って書いていきたいと思います。
先発予想と先発陣のジャイアンツ戦成績
CS初戦先発大本命(予告先発が発表され確定しましたね)の大瀬良投手はジャイアンツ戦5試合に投げて2勝1敗防御率2.25と頼もしいデータが残っています。
緒方監督の性格からしても、シーズンで大黒柱として素晴らしい活躍を見せてくれた大瀬良投手に初戦を託す可能性は高いと思います。
マツダスタジアムでは14試合に先発して8勝3敗防御率は2.51とこちらも頼もしい数字です。
本拠地のマウンドはきっちり自分のものとしていると見ていいでしょう。
唯一の不安は9月頭以降5試合続けて白星がないことか。
それでも最後の3戦は試合はきっちり作れていましたからそこまで不安視しなくてもよさそうですが…。
投手陣は野手陣と違って間隔があくことで疲労が抜けて良い状態に持っていける可能性もあって、中10日がプラスに働く可能性も十分あるだけに、そこに期待したいですね。
去年雨天中止もあってCSの先発機会がなかった悔しさも含めて、今年はきっちり存在感を発揮してもらいましょう!
2番手はジョンソン投手でしょう。
ジャイアンツ戦は3試合に登板して2勝0敗防御率は3.50とまずまず。
マツダスタジアムでも14試合の登板で6勝4敗防御率は3.39。
シーズン5敗のうち4敗がマツダと負けの多さは気になりますが、安定した試合を作ってくれる期待感は十分です。
内外角を投げ分ける制球力を持っていますので、場合によっては石原選手とのコンビで徹底した内角あるいは外角攻めでジャイアンツ各打者の打撃を崩す役割も期待されるかもしれませんね。
3番手は実績からいえば野村投手になるでしょうか。
ジャイアンツ戦は5試合の登板で2勝2敗ながら防御率は5.22とかなり不安です。
マツダスタジアムのマウンドでも10試合の登板で5勝3敗防御率は4.60と少し不安な成績。
今年のシーズン成績がシーズン成績ですから仕方ありませんが、3戦目からは早いイニングからの中継ぎ陣のフル回転も覚悟する必要がありそうですね。
ただシーズン最後、菅野投手と投げ合って6回途中2失点と試合は作ってくれましたし過去の実績も十分。
短期決戦での3番手の最有力候補でしょう。
4番手は九里投手か。
ジャイアンツ戦は2試合で1勝0敗防御率4.50。
自責点にならない失点もありますので、正直合口は悪い方だと思います。
ただマツダスタジアムは13試合の登板で4勝1敗防御率3.55と大の得意としているのは心強いデータです。
気持ちは強く、優勝決定試合で快投してくれたように、短期決戦で存在感を発揮してくれる期待感は十分ですね。
先発が崩れた時のロングリリーフの役割もあるのかもしれませんがボールの球威がある岡田投手が中継ぎに回るということで先発5番手は流動的。
現状では中村祐太投手が有力視されているようですが、4番手までと比べると一気に期待値が落ちるだけに雨天中止が1試合でもあれば出番はなくなると思われます。
中村祐太投手はジャイアンツ戦は2試合の登板で1勝1敗防御率は5.40。
マツダスタジアムでは5試合の登板で2勝1敗防御率は同じく5.40です。
昨年、今年の実績を考えると岡田投手が中継ぎに回った今、5番手の最有力候補ではありますが直近のフェニックスリーグでの登板は5回5失点と不安な結果。
高橋昂也投手にもチャンスはあるかもしれませんが、いずれにしても先発は打者一巡か良くても3回・4回くらいまでで短期決戦ですしブルペンデーとして計算している可能性の方が高そうでしょうか。
この期待値をはるかに上回る好投に期待したいですがどうなりますかね…。
それでは中継ぎ陣の成績は?
勝ちパターンはシーズン終盤の形を引き継いで一岡投手、フランスア投手、中崎投手でスタートするでしょう。
そこにジャクソン投手、今村投手が絡めば、あるいは調子次第では組み替えられればという感じでしょうか。
リード時の6回はイニングもまたげる岡田投手もありそうですね。
アドゥワ投手とともにロングリリーフの役割も期待されていそうです。
まずは想定される勝ちパターンからですが一岡投手はジャイアンツ戦は14試合の登板で防御率1.42 8H2Sと頼もしい数字が残っています。
マツダスタジアムでは29試合で防御率3.08とシーズン成績並みの数字を残していますので、特に心配しなくてもよさそうです。
三振を獲れるのも魅力的ですし、まずは7回を任されそうですね。
フランスア投手はジャイアンツ戦10試合に投げて1勝4H1Sで防御率は1.10とこちらも頼もしい成績です。
マツダスタジアムでも23試合で防御率は1.32と文句のつけようのない成績が残っており、8回での起用にデータ上は全く問題なさそうです。
中崎投手ですが13試合に投げて1勝1敗1H7Sで防御率は4.38。
少し嫌な数字が残っています。
ただマツダスタジアムでは38試合に投げて防御率1.22と安定感が一気に増すデータが残っていますのでこちらが勝ると信じて、シーズン通して貫いた形から動かすことはよほどのことがない限りはないでしょう(2試合続けてのセーブ失敗とかない限り…)
この3人の脇をがっちり固めてほしいジャクソン投手はジャイアンツ戦9試合に投げて1勝7H防御率は2.35と頼もしい数字が残っています。
マツダスタジアムでも27試合に投げて防御率は1.75ときっちり得意としていますし、シーズン後半ボールのキレ、特にスライダーのキレが戻っていたようですので個人的にはかなり期待しています。
そして今村投手。
ジャイアンツ戦は5試合に投げて2H1Sながら防御率は10.80と散々な数字が残っています。
5イニングで3被本塁打と短期決戦に向けてはかなり嫌な数字です。
ただマツダスタジアムでは24試合に投げて防御率は2.22とシーズン5点台に終わった防御率と比べても一気に数字は良化します。
今シーズンの不調で勝ちパターンで起用される可能性は低そうですが、ビハインドの展開で今村投手が使えるとなればかなり贅沢な話です。
短期決戦の経験も豊富ですし、今村投手が踏ん張ってくれれば試合は壊れなくて済む可能性が高いだけに、逆転の目を残す重要な役割を担うかもしれませんね。
中継ぎ転向となる岡田投手ですがジャイアンツ戦は5試合に投げて3勝1敗防御率は4.38とシーズン成績と比べるとまずまずといえる数字が並びます。
ただマツダスタジアムで11試合に投げて1勝2敗1H防御率は5.74と数字を悪化させているのは不安。
中継ぎということで未知数ですが、イニングを稼げてボールに球威があるのは短期決戦でブルペンにいると頼もしい駒となりそうです。
ラッキーボーイ的な働きをしてくれれば来年以降の起用にも影響してきそうですね。
アドゥワ投手はジャイアンツ戦8試合に投げて1H防御率は2.61とこちらも良い数字です。
ただマツダスタジアムでは26試合に投げて防御率3.98とシーズン通算と比べても少し落ちる数字が残っているのがどうか。
いずれにしても先発が今一つだった時にイニングをまたぐ役割を任されそうですから、アドゥワ投手の出来次第ではワンサイドに持っていかれる可能性もある、打線の強いカープとしてはかなり大事な役割と言えるでしょう。
好投していればマツダスタジアムの雰囲気は盛り上がり、いつもの通り逆転の目が出てくるはずですからね。
昨年は後手に回って1点が重い展開に持ち込まれて負けましたが、今年こそ、序盤から得点を重ねて主導権を握って勢いに乗っていきたいですね!
昨年同様、主力がフェニックスリーグに参加せずにマツダスタジアムで調整したのがどう出るか。
昨年より試合間隔があかなかった分、実戦感覚をある程度残して初戦に挑めることに期待しながら、そして久々のカープの戦いにワクワクしながら初戦を待ちたいと思います。
いよいよ明日、決戦の火蓋が切って落とされます!
真っ赤に染まるマツダスタジアムの力も借りて、絶対勝つぞ、カープ!
34年ぶりの日本一奪還へ、明日からも一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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