広島東洋カープ対東京読売ジャイアンツ。今年のセリーグのクライマックスシリーズファイナルステージはこの組み合わせとなりましたね。今日はカープから見て、誰が野手陣ではシリーズのキーマンとなりそうか。今シーズンのジャイアンツとの対戦成績を基に予想したいと思います。
昨日の記事ではジャイアンツ側のポイントとして、ざっくり以下の4点を書きました。
・高橋監督の開き直った積極采配がファーストステージ同様ハマるか
・坂本選手、田中俊太選手の1, 2番コンビが初戦でどうなるか
・ジャイアンツ先発左腕対カープ打線
・上原投手がファーストステージ同様カープ打線の流れを断ち切るか
ジャイアンツ相手にはリーグ戦で17勝7敗1分、マツダスタジアムでは9勝2敗1分と大きく勝ち越していますが、不気味な一体感と勢いを感じるファーストステージだったのも事実です。
興味のある方はこちらをご一読ください。
今日の記事はカープ側、野手陣に焦点を絞って書いていきたいと思います。
投手編はこちら!
初戦のスタメン予想
カープの予想先発ですがメルセデス投手を想定すると、
1. (遊) 田中
2. (二) 菊池
3. (中) 丸
4. (右) 鈴木誠也
5. (一) 松山
6. (左) 野間
7. (捕) 曾澤
8. (三) 安部
9. (投) 大瀬良
としておきます。
短期決戦初戦はまずはオーソドックスな形、今シーズンの基本形を崩さずに入ると予想します。
上位はタナキクマル。
もちろん打線が湿っての連敗スタートのような緊急事態には手を打っていくとは思いますが、優勝チームですしどっしり構えるでしょう。
短期決戦でサード西川選手の守備力を考えると、それで流れを持っていかれる怖さを考えるとちょっと決断しきれないかと。
フェニックスリーグでもファースト守備を鍛えているようですし、短期決戦では安部選手がサードスタメンのファーストオプションになりそうです。
メルセデス投手は左腕ですが西川選手が左の代打に回ることを考えると、バティスタ選手をスタメン起用して松山選手をベンチに残すよりも、バティスタ選手を代打で使えるようにしておく方が采配の幅は広がりそう。
また、松山選手はメルセデス投手に相性は悪くないということで5番には松山選手を予想しました。
対ジャイアンツ戦、およびマツダスタジアムでの各選手の成績は?
初戦のスタメン予想がどうなるかは別として、ジャイアンツ戦で好相性だったのはスタメンが予想される中では田中選手、丸選手、鈴木誠也選手、野間選手です。
田中選手は対ジャイアンツ戦に限れば.314、マツダスタジアムでも.301とレギュラーシーズンの.262と比べると明らかに優れた数字が残っています。
2年前のCSでの短期決戦の強さも証明済み。
今年も大いにリードオフマンに期待できそうですよ!
丸選手もジャイアンツ戦.360で22打点はセリーグ5球団の中で最も良い数字を残しました(ホームランは8本で最多のベイスターズ戦に次いで2位タイ)。
マツダスタジアムでも.325ときっちり数字を残しておりここも期待できそうですね。
さらに鈴木誠也選手。
ジャイアンツ戦.306と打率はシーズン通算成績並みですが9本塁打は球団別最多です。
優勝を決めた後中々打点を稼げませんでしたが、この3番・4番の出来は間違いなくカープの得点力を左右するだけに好相性というシーズン成績が残っているのは頼もしいですね。
昨年のCSとの一番の違いは今年は鈴木誠也選手がスタメンに名を連ねられることです。
若くして4番として定着しリーグ屈指の打撃成績を残しており、名前だけで相手に威圧感を与えられる選手になりました。
調整段階ではシート打撃でも三振を多く喫しており、リーグ終盤の不調から上げ切れていない不安はありますが、本番での集中力でひっくり返せるのではないか、そんな期待をさせてくれる選手ですね。
下位を打つであろう野間選手もジャイアンツ戦では.310とシーズン通算.286を上回っています。
全試合スタメンで出そうなこの4人が数字を残しているのはカープからしてみれば、ある程度の安心材料とは言えそうですね。
西川選手が.333と数字を残していますがスタメン起用はあるか…。
相手先発が左腕で松山選手が苦労しそうな場合、ひょっとするとバティスタ選手との兼ね合いになりそうですがスタメンがあるかもしれませんね。
今シーズン打率.219だった新井選手もジャイアンツ戦に限れば.269、しかも2本塁打に9打点と非常に良い成績を残しているのも試合終盤の勝負所に向けては頼もしいデータです。
…とここまではプラスの選手を紹介しましたが、心配の種も…。
まずは今シーズン全体的に苦労した菊池選手ですが、ジャイアンツ戦.245とシーズン成績と比べればまずまずもマツダスタジアムで.213と不安な数字が残っています。
松山選手もジャイアンツ戦.246とシーズン3割を超えたのと比べると心配な数字です。
ただ打点はきっちり12稼いでいますので、シーズン中ブレーキになっていたとまでは言えないでしょう。
曾澤選手は.288とこちらも規定未満ながら3割に届いた数字から比べると多少見劣りします…が打点は10稼いでいてこちらもそこまで心配無用か。
サードで起用されそうな安部選手は.188とかなり心配な数字。
ただマツダスタジアムでは.274とスタジアムの雰囲気に乗せられて打ってくれていますので、そちらの影響が勝ることに期待でしょうか。
あとはバティスタ選手。
ジャイアンツ戦は.224ながらもホームランは6本打っていて、確実性には期待ができませんが一発が欲しい場面での起用には期待が持てそうです。
ただ6本ホームランがありながら打点は8。
ソロホームランがいかに多かったかという裏返しのような数字が残っている分、チャンスでの起用には二の足を踏みそうなデータです。
…とまぁ色々書きましたがあくまでシーズンの成績はシーズンの成績です。
短期決戦では何よりその時の調子が大事になってきます。
今年のカープ打線は3番、4番は動かしようがありませんが、その他はタナキクコンビも含めて打順は流動的にできる素地を整えて短期決戦に臨みます。
結果が出なければ野間選手が1, 2番どちらに入ってもおかしくないでしょうし、西川選手のサードスタメンもリスク承知で勝負手としては十分にありそうです。
カープの得点力を支えた野手陣の選手層の厚さはリーグ一です、あとは首脳陣がどのように起用し、選手たちがその起用に応えるかです。
昨年は後手に回って1点が重い展開に持ち込まれて負けましたが、今年こそ、序盤から得点を重ねて主導権を握って勢いに乗っていきたいですね!
昨年同様、主力がフェニックスリーグに参加せずにマツダスタジアムで調整したのがどう出るか。
昨年より試合間隔があかなかった分、実戦感覚をある程度残して初戦に挑めることに期待しながら、そして久々のカープの戦いにワクワクしながら初戦を待ちたいと思います。
真っ赤に染まるマツダスタジアムの力も借りて、絶対勝つぞ、カープ!
34年ぶりの日本一奪還へ、明日からも一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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