先週7選手の楽しそうな写真が報道された毎年恒例の湯布院でのリハビリキャンプ。ただふと思うとリハビリキャンプってなんだ??そんな疑問に行き当たり、今日はその歴史、そしてその意義についてなんとなく考えてみたいと思います。
リハビリキャンプとは…
湯布院で行われているリハビリキャンプ。
基本的にはベテラン・1軍でバリバリ主力として活躍した中堅以上の選手たちが1年の疲れを温泉につかりながら取り、体のメンテナンスをする機会となっています。
秋のキャンプと同時期に行われますので、基本的には1年間結果を残せた選手たちへのご褒美という感じになると思います。
今年の参加選手は以下の12名、いずれも主力としてチームを引っ張ってくれた選手たちとなっています。
日米野球に参加した5選手は少し遅れて合流という形となったので毎年恒例の広報さんがアップする写真は7名と少しさびしい人数となりましたが、楽しそうでしたね!
野村祐輔、今村猛、大瀬良大地、一岡竜司、九里亜蓮、中﨑翔太、岡田明丈
石原慶幸、會澤翼
田中広輔、菊池涼介、松山竜平
リハビリキャンプの意義は…
もちろん疲れを癒して来年にしっかり備えるという意義があるんだとは思いますが、一番はそこに呼ばれるのを楽しみにシーズンを頑張る励みになるということなのかもしれないと思っています。
特に若手から中堅になる選手にとっては秋のキャンプではなくリハビリキャンプに行ける=主力として球団に認められ結果も残せたという1つの分かりやすい指標になっているのではないかと思います。
ただそれだけではなく湯布院でのリハビリキャンプは1975年の大分県中部地震の年のシーズンオフに全員参加の湯布院キャンプが行われて以来、カープと湯布院を結びつける役割も果たして続けています。
一時期、宿舎が取れないという背景から途絶えそうにもなったそうですが無事に乗り越え今に至っているようで、やはりカープを身近に感じてもらえる街が多ければ多いだけ、カープ球団としても心強いですからここにも十分に意味がありそうですね。
現在使われている宿舎は熱心なカープファンの巡礼地にもなっているようですから、双方向の良い関係を維持できているように見えますね。
あとは野球から少し離れて、チームメートと一緒にお風呂に入ってご飯も食べる。
野球の話からプライベートな話までコミュニケーションを深めることでカープの一体感を生み出す…場合によってはチームメートは激しい競争をする相手になりますが、根底に相手を敬う心があればその一体感に悪影響を及ぼさずに競争ができるということにもつながっている気がします。
そして最後に野球からも家族からも少し離れて、一緒に野球をする仲間たちと過ごしながら自分の時間を持てることで自身のシーズンを振り返り、オフの間に何をするのか、来年に向けてどういう準備をするのかをまとまって考える時間としても使える。
これは結構大きなことなのではないかと思います。
例えば今シーズン不本意な成績に終わってしまった野村投手はスライダーにしても落ちる球にしても複数種類投げられるようにする。
1つの動きだけでなく違う動きも混ぜられれば打たせて取るタイプの投手ですから相手の芯を外せる可能性が上がるかもしれないと意欲を見せています。
今オフFA宣言をせずにチームに残留することを決断した松山選手は、自身のことを打ってナンボの選手と評し、100打点を一番の目標に掲げてそこに至るまでの課題としてパワーアップ、そしてケガをしない体づくりを課題として挙げているようです。
そして九里投手はオフにフロリダの施設に行ってメジャーリーガーの選手たちの練習風景を見て感じ、吸収することを目指しているとのニュースを見ました。
誰がどこで何をしているかまでは調べられていないようですが、行ってみての出たとこ勝負。
機会を見て話しもしてみたいと貪欲な姿勢を示しており、これもまた面白い取り組みです。
ここで挙げた3選手は最近報道で見たので取り上げましたが、おそらく参加している12選手がそれぞれにこういった思いを巡らせ、整理し、来年に向けて気持ちを新たにする場としても有効に活用されているのではないかと思います。
裏で秋のキャンプでチームメートが来年の春のキャンプの1軍入りを虎視眈々と狙って猛練習に励んでいるニュースも流れていますし、お互いがお互いを刺激し合って高めあう。
3連覇に驕ることなく、しっかりとこれまで通り地に足つけてひたむきに…そのためのチームの取り組みの1部にリハビリキャンプもなってくれているのだと思います。
それにしても温泉は羨ましい!!
来年に向けて頑張ろう、カープ!
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