敵地ヤフオクドームで厳しい3連敗を喫して5戦までを1勝3敗1分と34年ぶりの日本一へ向けて崖っぷちに立たされているカープ。地元マツダスタジアムに戻ってあとのない戦いを強いられます。何とか最高の形でシーズンを締めくくるためにも、マツダスタジアムで3連戦!を展望したいと思います。
昨日は3度もリードを奪いながらも守りきれず、最後はここまでホームランを打たせずに封じ込めていた柳田選手にサヨナラアーチを打たれる痛恨の展開で3連敗を喫して追い込まれたカープ。
カープは過去2年のポストシーズン、敗れたカープの戦いを振り返ると
2016年日本シリーズ ホームで連勝→4連敗
2017年CSファイナル ホームで先勝→4連敗
いずれも良いスタートを切りながら相手に流れを掴まれると、それを止められずに押し切られてしまって敗れています。
今年も同じような展開にはまりかけており、それを打開するには選手の実力はもちろんのこと、相当な気持ちの強さと試合展開的にも少しの運の助けも必要になるかもしれません。
ここから先は負ければ終わりの戦い。
先発を任されるであろうジョンソン投手、九里投手、野村投手の誰か1人でも大量失点を喫した瞬間にそこで終わりと言っても過言ではない戦いが始まります(もちろん打線はあきらめないでしょうが)。
3連戦3連勝となると先発陣が試合を作るのはもちろんのこと、早めの継投が当然想定される中で一岡・フランスア・中崎各投手はイニング跨ぎ込みの3連投も十分に想定されます。
特に昨日の試合で4イニングにまたがって登板させてしまったフランスア投手…それで白星を積み上げられなかったのが相当痛いですが、かなり無理をしてもらう先にしか日本一はありません。
中継ぎ陣の負担を少しでも楽にしてもらうために…中5日のジョンソン投手にはできれば6回まで投げてもらいたいところです。
中4日の九里投手、野村投手は前回打たれたこともありますし、失点したら即交代くらいの起用になりそうです。
ただマツダスタジアムで結果を残している九里投手にはもう少し期待したいところですし、野村投手も前回は制球面では割と良かったです。
打たせて取るタイプの各投手だけに、ヤフオクドームよりは広いとはいえマツダスタジアムであっても当たりが出ているホークス打線相手に高さを投げ間違えての一発は十分想定されるだけに、そこをいかに防げるか。
またどんなに気を付けていても数球投げてしまうのはどうしようもない失投をいかに打ち損じてもらえるか、多少の運も必要になってくるでしょう。
ホークス打線ですがデスパイネ選手は膝が悪いということで守備に就かなくてはいけないマツダスタジアムでは最初はスタメンを外れそうですね。
今宮選手も足を引きずっての走塁を第5戦では見せていましたのでスタメンは微妙か。
代打での出場は十二分に考えられますが、カープ側があまり結果を残せず、ホークス側が有効に使えていたDHがなくなるのは多少カープにとってプラスに働いてきそうです。
あとはもう柳田選手次第か。
ただでさえ打たせていなかったとはいえフォアボールは出していて4割近い出塁率を許していた中でもあれだけ苦戦しました。
サヨナラホームランを打ってここが乗ってきてしまうようだとある程度の失点は覚悟しないといけない苦しい展開になるでしょう。
もちろんそれ以上にこちらが取り返せば良いのですが、今殴り合いの展開はマツダスタジアムとはいえ3連勝で勢いにのるホークス側が有利な気がします、
逆転日本一のためには第4戦でカープがやられたように、一度活発なホークス打線に眠ってもらう、そんな試合が必要になるでしょう。
そして先発を見る限り、明日のジョンソン投手の試合がその確率は一番高いはずです。
あとは守りのつまらないミスが出ないことを祈ります…エラーにならないミスも含めてミスしないのはもちろんのことホークス側がヤフオク3連戦でやっていたような流れを呼び込むような好守も欲しいところです。
カープの守りで言うと、以下が3連勝のためには必要になってきます
・先発陣の好投(特にジョンソン投手)
・中継ぎ陣の踏ん張り
・好守による流れの呼び込み(昨日の9回裏、先頭打者でのバティスタ選手の打球追い過ぎのような厳しい場面でミスが出ないことは前提)
・少しの運(失投を打ち損じてもらう)
逆に攻撃面ですが相手先発はバンデンハーク投手、ミランダ投手、東浜投手と続くでしょう。
相手中継ぎ陣の踏ん張りが際立った福岡3連戦でしたが、勝ちパターンの各投手は登板がかさんで多少疲れが見え始めています。
相手先発に球数を投げさせて早めに中継ぎ陣を引きずり出す(できれば先発からリードを奪った展開で)。
これを3戦続けることでどんどんカープ打線がホークス投手陣に対して有利に立っていけるはずです。
福岡3連戦では基本的にはビハインドの展開。
リードできたとしても1点だけだったのが厳しかった。
マツダスタジアムではいかにリードを2点以上に広げられるかがカギになってきそうです。
丸選手が第5戦で一発を打ってくれましたが、この復調が本物かどうか。
本物であれば好調の鈴木誠也選手と合わせてカープ打線の破壊力の源である強力な中軸が蘇ります。
この3番、4番が機能し続けること。
これがカープ側にとって最も必要なことです。
投手陣の踏ん張りは欠かせませんが元々カープはその得点力を一番の武器にしてシーズンを勝ち抜いてきました。
ここから3連勝するにはホークスが第4戦でそういう展開を作ったように(カープが終盤追い上げて1点差ゲームにはなりましたが…)打撃陣が大量リードを作る試合が1つないと現実的には難しいと思います。
盗塁はホークスバッテリーに封じ込まれている状態、ホームでの憤死が2つあるなど福岡3連戦ではホークスの守りがカープの足を上回る場面が目立ちました。
が、あそこまでの好守が立て続けに出ている以上、ホークス側にも守りの隙がそろそろ出てくるはず(と信じたい)。
特にデスパイネ選手をレフトで起用してくるようであれば第2戦のようにそこをきっかけにカープ側に流れが来る可能性もあります。
とにかくカープとしてはシーズン中やってきた積極的な走塁を忘れてはいけません。
明らかな暴走はだめですが、ここまでやってきたようにきわどうタイミングでも1つ先の塁を狙う走塁はガンガンやればいいんです。
きっとマツダスタジアムのファンの大声援がサイコロの目をカープにとって良い方に転がしてくれるはずです。
あとはフォアボールを点にからめたいですね。
カープ打線のすごさは打率ではなくその出塁率にあります。
それがここまではフォアボールをあまり得点につなげられていません。
連打連打や一発で点を入れられればそれに越したことはありませんが、なかなかそうはいきません。
そこで四死球。
相手投手のミスとも考えられる四死球が点に絡むことでカープ側に勢いが出てくるはずです。
ということで逆転日本一に向けてカープ打撃陣に必要なことを以下のようにまとめます。
・どこか1試合での打線爆発
・相手先発陣を5回までに引きずりおろす
・丸選手、鈴木誠也選手の中軸が機能する
・四死球を得点につなげる
・1つ先の塁を狙う積極的な走塁を続けて流れを呼び込む(ホークス側に好守が出ない)
書いてみたら勝つ試合はそれはそうだよねという当たり前のことばかりになってしまいました。
しかし3連勝のためには1つ投手陣の好投で勝ち、1つ打線爆発で勝ち、もう1つは投打のかみ合いで接戦を拾う。
こんな感じの展開が必要ではないかと思います。
報道によると2勝1敗から王手をかけたパターンだとそのまま日本一になる確率が95%を超えているということでデータの上ではもう完全にホークス有利。
カープとしては細い細い道の先にしか日本一は見えません。
それでも明日勝てばその道は確実に太くなります。
シリーズの潮目も変わります。
とにかく明日は1戦必勝。
過去の95%と違うはずなのは初戦の引き分けのおかげで残り3戦がマツダスタジアムで行われること。
3勝1敗での王手は普通なら第4戦で、王手をかけた側のチームのホームゲームが残っていたはずです。
今回はマツダスタジアム3連戦。
もうホークスにホームゲームはありません。
それでも初戦はホークスの勢いでPSに強いジョンソン投手+マツダスタジアムの後押しがあっても五分五分の勝負といったところか。
2試合目があればカープ側に勢いが出ているはずですからシーズン通りの強さを発揮できれば勝率6割。
3戦目があればそこまでの2戦でカープ側も勝ちパターンの中継ぎ陣の疲労困憊、球威も落ちているでしょうからそれを考えて勝率5割。
こんな皮算用でざっとカープの3連勝の確率は15%ですか…。
負ければもうお終いで先行されればめちゃくちゃと分かっていてもそんな投手起用をしないといけない状況に追い込まれます。
打線の爆発、そして投手陣の好投。
もうどっちでも良い、どんな内容でも勝てばよい。
確率15%を実現するために!!
カープの選手たちを信じて、腹を括ってあきらめずに最後まで明日も応援するだけです!!
34年ぶりの日本一奪還へ、明日からも一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
このブログの応援もよろしくお願いします♩⇩