ちょっと気分転換ということでシーズンの戦いから離れた話題で今日は記事を書きたいと思います。
数年前までの内野のユーティリティプレーヤーとしてカープ低迷期を支えた木村昇吾さん。クリケット日本代表に選ばれるなど、新境地での活躍を伝える記事があったので紹介します。
今回、この記事を書いてみようと思い立ったきっかけとなった記事がこちら。
プロ野球から初のクリケット転身! 元西武・木村昇吾が無給での覚悟「新しい選択肢が広がる人生に夢がある」 - スポーツ - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]
2008年にベイスターズからトレードで加入して以来、2015年までカープで内野のユーティリティプレーヤーとして活躍した木村昇吾さん。
故・木村拓也さんのカープ時代の応援歌を木村つながりで引き継いだことでなじみのあるファンの方も多いと思います。
代走・内野の守備固めを主戦場としたトレード加入直後から、当時セカンドのレギュラーだった東出選手(現1軍打撃コーチ)の負傷離脱をきっかけにスタメン起用が増えた2010年。
そして2011年には梵選手が負傷離脱した6月以降スタメンに定着して自身最多の106試合に出場してチームに貢献しました。
田中選手のルーキーイヤーだった2014年、夏ごろに田中選手がショートに定着するまでの間、多くの試合でショートのレギュラーを務めた選手でもあり、カープの低迷期を支えた選手の一人と言えるでしょう。
2015年オフに他球団の話も聞いてみたいとしてFA宣言でカープを退団。
しかしオファーが中々来ず翌年、キャンプでの入団テストを経て西武への加入が決まりますが6月に右ひざ靭帯の断裂でシーズン絶望となると、そのオフに非情の戦力外通告。
昨年は育成契約としてスタートしながら6月には支配下登録を勝ち取り1軍戦にも出場。
しかし3試合の出場にとどまり、再びの戦力外通告を受けてしまいます。
転機が訪れたのはそんな昨年のオフとのこと。
紹介した記事によると、12球団合同トライアウトを受験した木村昇吾さんのもとに幅広く選手を探していた日本クリケット協会から選手会を通して打診を受けたそうです。
そしてクリケットへの転身を即答。
話を持ちかけた人物にまで「もうちょっとちゃんと考えて」と諭されるほどの即答だったとか笑
奥さんも「面白そうじゃん。やるんでしょ?」と後押ししてくれたそうで素晴らしい阿吽の呼吸ですね。
兼任コーチとして社会人野球や独立リーグからのオファーもあったようですが、本人は現役選手としての立場にこだわりをもって悩んでいたところで舞い込んできた意外なオファー。
野球とクリケットは類似している技術も多く、それまでの経験を活かせてアスリートとして競技に打ち込める喜び、これが決め手だったようです。
日本ではそれほど知られていませんがクリケットは大国インドを筆頭に発祥国のイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、スリランカ、南アフリカやパキスタン、バングラディッシュといった国々が強豪国として知られています。
中東のUAEも最近台頭してきています。
世界的にはバスケ、サッカーに次ぐ競技人口を誇り(一説にはアマチュア愛好家を含めるとサッカーを上回る競技人口だとか!?)、インドのトップリーグは日本のプロ野球のように1試合3万人前後の観衆を集めるそうです。
年俸も一流スターとなると3億円を超えるレベルであり、インドの物価を考えると日本のプロ野球と同等、あるいはそれ以上と言えるかもしれません。
私もクリケットが盛んな国に現在住んでいますので見る機会があるのですがこれが結構面白いんです。
細かいルール説明は以下の日本クリケット協会のページに譲りますが、個人的には野球そして駅伝の両方が好きな人はハマる可能性が十分。
Japan Cricket Association クリケットとは
最近は試合が終わるまで時間がかかりすぎるということで短縮版ルールもありますが、一番歴史の長いルールだと2人1組で攻撃してフライあるいはライナーをダイレクトで捕球されるか、バッターの後ろにある3本の棒にボールを当てられるとアウトになるんですが、基本的にはアウトになるまでバッターは出ずっぱり。
アウトになると次の選手にバトンタッチで11人中10人がアウトになるまで攻撃を続けます。
野球と駅伝と少しかけ離れた協議を引き合いに出しましたが、どの辺がクリケットに通ずるのか少し捕捉します。
ちょうど投げる、打つ、守るの野球の要素は分かりやすいと思いますが、一人の選手がアウトになって次の選手が出てくると試合の流れが変わることが頻繁、これが駅伝に通ずる要素です。
ちょうど襷をつないで区間・走者が変わるイメージですね。
クリケットは先頭の打者がすぐにアウトになっても次の打者がなかなかアウトにならずに得点を重ねて巻き返すこともあれば、簡単にアウトになって出遅れるとそのまま連鎖して得点が伸びないこともよくあり、その流れは駅伝に近いと思います。
日本では競技人口2000人に満たないまだまだマイナースポーツですが木村昇吾さんが元プロ野球選手として活躍して門戸が広がれば、野球と駅伝が文化として根付いている日本でも長い年月をかけて人気スポーツになっていく可能性は十分あると思います。
それも木村昇吾さんがひかれた理由の一つなのかもしれませんね。
元カープ戦士の特徴的な現在を特集した記事が目に入ったので、クリケットになじみもありましたし、クリケット、そして木村昇吾さん両方の応援の意味も込めて紹介させてもらいました!
そしてちょっとでもカープファンの皆さんの気分転換の一助となれれば幸甚です。
では、また明日。
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