さて、交流戦も終わってシーズンの4割くらいが終わりました。試合もありませんし主要野手陣の成績をまとめて振り返る良い機会だと思いましたのでやってみます。
主要野手の主な成績 (交流戦終了時)
打率 | 本塁打 | 打点 | 出塁率 | OPS | 得点圏打率 | 得点 | 盗塁 | |
田中 広輔 | 0.267 | 3 | 23 | 0.377 | 0.753 | 0.240 | 40 | 12 |
菊池 涼介 | 0.246 | 7 | 29 | 0.292 | 0.673 | 0.296 | 38 | 3 |
丸 佳浩 | 0.302 | 8 | 23 | 0.487 | 1.019 | 0.289 | 33 | 5 |
鈴木 誠也 | 0.293 | 9 | 30 | 0.426 | 0.999 | 0.243 | 30 | 3 |
松山 竜平 | 0.311 | 6 | 34 | 0.384 | 0.858 | 0.290 | 23 | 0 |
野間 峻祥 | 0.320 | 3 | 21 | 0.378 | 0.805 | 0.265 | 28 | 7 |
安部 友裕 | 0.179 | 1 | 11 | 0.252 | 0.521 | 0.156 | 17 | 3 |
會澤 翼 | 0.331 | 6 | 17 | 0.417 | 0.951 | 0.344 | 17 | 0 |
バティスタ | 0.256 | 10 | 21 | 0.310 | 0.866 | 0.233 | 17 | 0 |
エルドレッド | 0.213 | 5 | 14 | 0.330 | 0.842 | 0.174 | 8 | 0 |
西川 龍馬 | 0.250 | 1 | 11 | 0.310 | 0.665 | 0.474 | 7 | 0 |
新井 貴浩 | 0.233 | 3 | 15 | 0.277 | 0.694 | 0.286 | 6 | 0 |
※赤字はリーグ内トップ10の成績
※規定打席到達者は田中、菊池、松山3選手のみ
※表はシーズン50打席以上の選手のみ
田中選手
昨年より数字は落としていますが先頭打者として相変わらず高い出塁率を誇り、塁に出てホームに帰る仕事をしっかり続けている田中選手。
あわや離脱かというデッドボールを手に受けた際にはヒヤッとしましたが、連続フルイニング出場をここまで元気に続けてくれています。
打率こそ打撃好調だった野間選手に劣りますが出塁率はほぼ同じ。
それだけ我慢強くボールを見て打てないときも塁に出る仕事を全うしてくれているということでしょう。
盗塁数は多いですが、同時に盗塁死も多い傾向は変わらず。
盗塁成功率は.600とスタートしない方が得点期待値が高い残念な感じになっていますので、ここからはより慎重な判断をしてもらいたいですね。
タイトルを取った昨年に比べると攻撃面の数字は見劣りこそしますが、守備ではここまでエラー4つと安定感を増していますし、一流の数字を残してくれていると言えるでしょう。
菊池選手
ここまで.250を切っており打撃は不調と言ってよいでしょう。
意外性のあるパンチ力は相変わらずでホームランこそ昨年を上回るペースで放っていますが、長打率は昨年以下。
それでも犠打は確実に決めてくれていて2番打者としての役割はある程度果たしてくれています。
ただ菊池選手のところでつながらないとカープ打線の破壊力としては物足りないのもまた事実。
リーグ再開以降、打線が上向いてくるかのカギを握る一人としてよいでしょう。
守備面での素晴らしい貢献は相変わらず。
ここまでなんと無失策と、打撃の不調を補って余りある貢献です。
それだけに何とか打撃面でも復調してくれれば…応援しています。
丸選手
痛恨の負傷離脱があり規定打席には達していませんがその存在感は相変わらず。
MVPを獲得した昨年と同様、上位打線とクリーンアップを見事につなぐ役割を果たしています。
間もなく規定打席に到達しますが、到達すれば出塁率はリーグダントツのトップに躍り出ます。
やや心配なのが得点圏打率。
悪いという数字ではありませんが、昨年より少し苦戦している印象です。
得点を重ねるだけでなく、打点も同じくらい伸ばしていってもらいたいですね!
後半戦もこの勢いで野手陣を引っ張っていってもらいましょう!
鈴木誠也選手
短期間の離脱こそありましたが、昨年の大けがからよく復活してここまで4番としてチームを支えてくれています。
高いOPSを誇り、チームに大いに貢献してくれていると言えるでしょう。
守備・走塁で精彩を欠く場面もありますが、チームに欠かすことができない選手です。
丸選手同様、今シーズンは得点圏にランナーを置いた場面でここまでは苦戦。
チームが昨年並みの爆発力を見せられていない一因となってはいますが、まだ23歳。
先が楽しみな選手なだけに、 後半戦も長期離脱をさけることを第一に、じっくり右足と向き合いながら結果も追い求めてもらいましょう!
松山選手
初の規定打席到達を目指す松山選手。
持ち味の打撃でしっかり存在感を見せつけ、ここまで順調にスタメンに名を連ねています。
野間選手の台頭でファーストでの出場機会も増えそうな中、少し不安を抱えるファースト守備に神経を割きながらどこまで打撃面の成績を伸ばしていけるかが悲願の規定打席到達への追加での課題です。
ただ一番の課題はやはり対左投手。
ここの数字を伸ばせないようだとスタメンを外れる機会は増えてしまいます。
ここまで対右が.338、対左が.235。
数少ないであろう対左投手の打席で結果を残せるか、これからの活躍に注目です。
野間選手
今シーズンの野手陣で一番の嬉しい飛躍を遂げた選手。
丸選手の負傷離脱当初は右打ちの他選手との併用期間もありましたがずば抜けた安定感で安打を積み重ねてレギュラーの座を奪取。
元々守備・走塁では頭一つ抜けた存在だっただけに、打撃面でも結果を残せば素晴らしい選手になれます。
ただ打撃の絶好調期が終わったここからが本当の勝負です。
リーグ再開後にもそれなり与えられるであろうスタメンの機会で打てなければ少しずつ守備・代走要員としての起用に戻ってしまいます。
コンスタントに安打を積み重ねてスタメン起用の機会を確保できるか、踏ん張りどころです。
安部選手
今シーズンカープ野手陣一番の誤算です。
開幕から成績が上がりませんでしたが5月以降極度の不振に陥り現在2軍調整中。
首脳陣も我慢強く起用して復調を待ちましたが1か月以上当たりが止まって打率1割台ではどうしようもありません。
カープの現状で一番のウィークポイントとなっているサードのポジション、走攻守ともに高いレベルでまとめられる可能性のある安部選手の復調が待たれます。
會澤選手
昨年のベストナイン捕手は開幕直後こそやや体調面に不安があったか、石原選手、磯村選手との併用が続きましたが、持ち前の打撃は好調。
昨年は自身初の100試合出場を達成しましたが、この調子を維持できれば昨年を超える成績が期待できます。
自身2度目のシーズン2桁本塁打も十分に射程圏。
崩壊気味の投手陣を引っ張って、チームを再びの上昇気流へ。
新選手会長への期待は高まるばかりです。
バティスタ選手
早くも2桁アーチを達成し、驚異の長打力はかわらず健在。
投手陣の立て直しが急務となっているチーム事情もありますがエルドレッド選手が抹消され、現在一軍で唯一の外国人野手だけにかかる期待は人一倍。
課題の確実性は相変わらずですが、それよりも何とか勝負強さを取り戻してほしいところです。
課題の守備には改善が見られますがまだまだ粗い。
それを補って余りある打棒を見せつけ、自己最高の打撃成績を残すためにもここからの更なる上積みに期待です!
控え陣
まずは安部選手の不調を受けてサードでのスタメン出場が増えている西川選手。
開幕直後こそ打撃の不調で二軍落ちとなりましたが、復帰後は復調。
得意の打撃で存在感を示せればレギュラーも夢ではありません。
守備面での課題は相変わらずですが得点圏での打席は期待感十分です。
新井選手は休み休み、週に1度か2度の先発+勝負所での代打がメインの起用になりそうでしょうかね。
年齢が年齢だけに妥当ですが、勝負強い打撃で試合終盤で流れをカープに持ってきてもらいたい!
エルドレッド選手も似たようなポジションになりそうですが、フランスア投手との兼ね合いもあり、出場機会はさらに限られるか…。
捕手陣は石原選手を要所で起用して會澤選手のプレッシャー・疲労を抑えつつ、磯村選手もアクセントにといった起用が続きそうです。
野間選手がスタメンとなると、試合終盤に流れを持ってくる代走要員は昨年に比べると迫力不足になるのはうれしい悲鳴か。
生き残りをかける下水流選手、堂林選手、岩本選手。
飛躍のきっかけを掴みたい美間選手、庄司選手、坂倉選手などなど。
誰がここからチャンスを生かして成績を伸ばしてくれるのか楽しみですね!
主要タイトル争い(リーグトップ5)
昨年とは異なりカープの選手は悔しいことにほとんどタイトル争いに絡めていません。
ここから巻き返せるか、丸選手、鈴木誠也選手は試合に出られれば数字を伸ばすでしょうから期待しましょう!
首位打者
1 | 坂本 勇人 | (巨) | 0.337 |
2 | 宮﨑 敏郎 | (D) | 0.336 |
3 | 岡本 和真 | (巨) | 0.332 |
4 | 平田 良介 | (中) | 0.329 |
5 | 坂口 智隆 | (ヤ) | 0.325 |
ホームラン王
1 | 筒香 嘉智 | (D) | 16 |
1 | バレンティン | (ヤ) | 16 |
3 | ロペス | (D) | 15 |
4 | 宮﨑 敏郎 | (D) | 14 |
4 | 山田 哲人 | (ヤ) | 14 |
打点王
1 | バレンティン | (ヤ) | 50 |
2 | 坂本 勇人 | (巨) | 46 |
3 | 岡本 和真 | (巨) | 43 |
3 | 筒香 嘉智 | (D) | 43 |
5 | アルモンテ | (中) | 42 |
最多安打
1 | 坂本 勇人 | (巨) | 87 |
2 | 岡本 和真 | (巨) | 81 |
2 | アルモンテ | (中) | 81 |
4 | 宮﨑 敏郎 | (D) | 79 |
5 | 大島 洋平 | (中) | 75 |
盗塁王
1 | 山田 哲人 | (ヤ) | 16 | 94 % |
2 | 糸井 嘉男 | (神) | 14 | 88 % |
3 | 神里 和毅 | (D) | 13 | 62 % |
3 | 京田 陽太 | (中) | 13 | 68 % |
3 | 植田 海 | (神) | 13 | 87 % |
最高出塁率
1 | 坂口 智隆 | (ヤ) | 0.427 |
2 | 坂本 勇人 | (巨) | 0.420 |
3 | 糸井 嘉男 | (神) | 0.419 |
4 | 山田 哲人 | (ヤ) | 0.412 |
5 | 筒香 嘉智 | (D) | 0.404 |
総括
交流戦終了時点での攻撃面のチーム成績です(カッコ内はリーグ順位です)。
得点 293点 (1位) ※1試合平均4.65点もリーグトップ
打率 .256 (3位)
ホームラン 65本 (2位)
盗塁 34個 (5位)
昨年ほどの勢いはないとはいえ、相変わらずのリーグトップの得点力は大きなアドバンテージでしょう。
ただ上記の数字が全部1位だった昨年に比べて数字を落としているのもまた事実。
盗塁減だけでなく主力野手の得点圏打率も昨年より下がっており昨年ほどの躍動感もありません。
投手陣が崩れているのと相まって、これだけ得点をとっても中々勝ちに結び付けられない現状があります。
投手陣もここから巻き返さないといけませんが、野手陣も現状に甘んじることなく状態を上げていってもらいたいですね!
もっとできる力があるのは昨年までで証明されています。
一人一人がほんの少し数字を伸ばせれば、それがチーム全体の勢いにつながるはず。
ここから暑くなる季節、敵味方ともに投手陣が少し調子を落としてくる可能性が高いです。
昨年並みにカープの選手がタイトル争いにずらっと名を連ねる、そんな展開にこれからしていけるよう頑張りましょう!
その先に3連覇と悲願の日本一があるはずです。
間もなく立て直し急務の勝負のリーグ戦再開です。
期待と不安が入り混じりますが一戦、一戦必死に応援したいと思います。
チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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