5/30のライオンズ戦は8-7でカープが勝ちました。
今日も重苦しい展開でしたが中継ぎ陣の好投で逆転の目を残して、7回に松山選手が逆転ツーラン。このまま逃げ切りたかったですが、中崎投手が同点ソロを被弾して試合は延長へ。アドゥワ投手が粘れず、3点失い万事休すかと思いましたが下水流選手の気迫の守備、そしてその裏先頭の野間選手の粘りの出塁が逆転サヨナラを呼び込みました!
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | |
西武 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | 7 | 8 | 1 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4X | 8 | 17 | 1 |
投手情報
勝利投手 アドゥワ (1勝0敗0S)
敗戦投手 武隈 (0勝1敗0S)
セーブ なし
西武 十亀、野田、平井、小石、武隈 - 岡田、森
広島 岡田、一岡、今村、ジャクソン、中崎、アドゥワ - 會澤
本塁打 松山3号(7回裏2ラン)、メヒア3号(9回表ソロ)
試合感想
何というか…地に落ちて、天に昇れたと思ったら突き落とされて…最後は頭を踏みにじられた…力尽きかけていたら最後には手を差し伸べてくれた。
そんな色々ありすぎた試合でした。
とにかく下水流選手の守備、そしてその裏先頭の野間選手の粘りの出塁が生んだ逆転サヨナラ劇だったと思います!
ありがとう!!
アドゥワ投手は棚ボタすぎるプロ初勝利でしたが、これもこれまでの頑張りのおかげと素直に喜んで2勝目への糧にしてください!
今日はスタメンに丸選手が復帰、久々のタナキクマルの上位打線を組みました。
打線へのてこ入れ、少し停滞気味の空気の打破、起爆剤となる可能性十分の起用でしたが、序盤は十亀投手相手にヒットは出ますが、中々得点にはつながらず今日も流れが良くない感じの攻撃となってしまいました。
先日の九里投手がそうだったようにフォアボールがなくてヒットだけでは中々得点を取るのは難しい、そう痛感させられる展開でしたね。
先制された直後の初回の1アウト3塁、2回の1アウト満塁と絶好の得点機を逃して迎えた4回。
松山選手、野間選手が2回に続いて連打でチャンスを作ると、今度は會澤選手もつないで3連打でノーアウト満塁とすると、西川選手が2-1から外のスライダーを逆らわずに流し打ってレフトへの同点2点タイムリー。
なおもノーアウト1, 2塁で一気に畳みかけたいところでしたが、岡田投手のバント失敗も響いて勝ち越しならず。
勝ち越し点を許した直後の6回の攻撃では1アウトから會澤選手のフォアボールと西川瀬選手の今日3本目となるライトへのヒットで1アウト1, 3塁のチャンスで代打新井選手。
球場が盛り上がる最高の場面を作りますが、2-2からの5球目に西川選手がまさかの盗塁失敗。
サインだったのか個人の判断だったのか分かりませんが、絶対にアウトにならない確信がないと単独スチールはやってはいけない場面でアウトとなってしまいチャンスの芽をしぼめてしまうと、新井選手がフォアボールを選んだ後に田中選手がセカンドゴロで無得点。
何度もノーアウト、1アウトで得点圏にランナーを置きながら今日もビハインドの展開が続き本当に苦しい展開でした。
そうあの男の一発が出るまでは。
岡田投手のあとを受けた一岡投手、今村投手が無失点でつないで1点ビハインドで迎えた7回。
平井投手相手に丸選手が今日2本目のヒットで出塁するとワイルドピッチで2塁に進みます。
鈴木誠也選手が見逃し三振に倒れた直後の松山選手。
1ボールからの2球目、内角寄りのカットボールを強振。
思い切り引っ張った低い弾道の痛烈な打球はカープファンの大声援が待つライトスタンドのフェンスをぎりぎりで超える逆転のツーランホームラン。
3連敗の、そして今日のそれまでの重苦しい雰囲気を一気にひっくり返すような、そんな値千金の貴重な貴重な一発となりました!
これで逃げ切れれば良かったのですがね…。
投げては今日のヒーローは中継ぎ陣です、そう言いたかった…でも勝てたから良いです。
久々に勝ちパターンの中継ぎ陣が最終回までは好投そろい踏み。
登板間隔が空き気味で難しい部分もあったでしょうが、ここ最近結果を残せない登板が各自あって悔しい気持ちもあったでしょう。
中崎投手は今日が久々の登板だったのが他の投手とは違いましたね…そしてそれがもろに結果に響きました…
投げさせすぎても投げさせなさ過ぎてもダメ。
絶妙な匙加減が必要なのでしょうが、先発陣の好投が続いた嬉しい悲鳴でそれが最近はできませんでしたね…今更いっても仕方ありませんが、だからこそ日曜の試合は九里投手を6回で降ろして中継ぎに投げさせるべきだったのでは…と、話が逸れました。
先発の岡田投手は初回の立ち上がりは最悪でしたが、2回から見事に修正して昨年とは一味違うぞという部分を見せてくれましたね。
初回は秋山選手を打ち取ったはいいものの、源田選手から山川選手まで11球連続でボール。
結局13球中12球ボールを投げて労せずして満塁のチャンスを献上すると、栗山選手にも3-0。
何とかフルカウントまで持っていきますが、最後は高めに浮いたスライダーをはじき返され2点を失います。
しかし続くピンチを切り抜けると、2回からは別人のようなピッチングを披露。
何かを掴んだのか見事なまでに修正して5回までの4イニングを1安打無四球で抑えてくれました。
5回裏終了時の降雨中断を経た嫌な間が空いた後の6回のピッチング。
1アウトから栗山選手にフォアボールを出すと代走の斎藤選手がスタート。
タイミングはアウトにも見える際どいクロスプレーとなりましたがセーフの判定。
緒方監督はチャレンジをせずにプレー再開。
結果的にはこの判断が響いたか、2アウト1, 3塁から金子選手に一二塁間を破られるタイムリーを許して再びビハインドを背負っての降板となりましたが、降雨中断がなければそのまま素晴らしいピッチングを続けてくれたような気もします。
簡単にはマウンドを譲らないプライド、金子選手に打たれた後のあの悔しそうな表情、そして何より最悪だった初回から試合中に修正してみせた昨年からの成長。
今シーズンの岡田投手はまだまだやってくれる、そう思わせてくれるには十分の登板でした。
来週の好投に期待です!
中継ぎ陣は6回、岡田投手が勝ち越しを許した直後のピンチで代打森選手を打ち取って逆転の目を残した一岡投手、ビハインドながら7回に登板・三者凡退で終わらせて直前の味方の拙攻の流れを今一度引き締めてくれた今村投手、8回に逆転直後の動いていた試合を連続三振含む三者凡退で落ち着かせてくれたジャクソン投手。
それぞれがそれぞれのポジションで素晴らしい仕事をしてくれましたね。
しかし1点リードの最終回で10日ぶりの登板となった中崎投手。
空いた登板間隔の影響か、代打のメヒア選手にいきなり3ボール。
何とかフルカウントまで持っていきますが、やや外寄り高めのストレートを完璧に持っていかれました。
リードが一瞬でなくなる痛恨の同点ソロを被弾。
何とか同点で食い止めたいところで連続三振で2アウトまでこぎつけますが秋山選手のファーストゴロでベースカバーに入った中崎投手がベースを踏んでいなかったという判定で出塁を許します。
これまたリクエストに値する際どいプレー。
上からベースを踏んでいなかったのは間違いないですが、スパイクがぎりぎりベースに触れているように見えましたが、緒方監督はまたしてもリクエストせず。
動揺したか、中崎投手はここからストレートのフォアボールとヒットで満塁と攻め立てられて昨日大活躍をされた山川選手。
これで勝ち越されたら本当に最悪、どうにもモヤモヤが止まらなくなりそうな展開でしたが、何とかショートゴロに打ち取って同点で踏ん張りました。
しかし6回の盗塁と言い、最終回のファーストゴロと言い、2度ある権利のうち1回目は積極的に使ってもらいたいのですが…特に今日のプレーは同点の中盤、終盤でのプレー。
どちらもその後、ピンチが膨らんで失点、あるいは失点につながりかねない場面まで膨らんだのでリクエストをしなかったのが直接の敗因と言われても仕方ない展開でした。
審判の方へのリスペクトはもちろん大切ですが審判も人間です。
審判以上に選手、そしてファンが納得いくような形にすることの方が大事だと思うのですが…緒方監督はよほど自信がないとリクエストしない傾向にあるのでこの先少々不安です。
話は逸れましたが試合は延長に入って勝ちパターンの投手を使い切っていたカープはアドゥワ投手がマウンドへ。
先頭の斎藤選手にいきなり初球をヒットされ、送りバントで1アウト2塁のピンチを招くとメヒア選手に無理に勝負せず際どいところを攻めるもフォアボールで1, 2塁。
続く金子選手を2球で追い込んで勝負に行った3球目の外角ストレート。
素晴らしいボールでしたが球審の手は上がらずにボール判定となると、結局フルカウントから歩かせる痛すぎるフォアボール。
1アウト満塁の絶体絶命のピンチから森選手も2球で追い込んで、最後は2-2からのストレート勝負で三振を奪って2アウトまでこぎつけて粘れるかという場面。
しかし秋山選手に1-1から真ん中に入った甘いチェンジアップをライトオーバーの走者一掃ツーベースとされ万事休す…かと思いました。
意気消沈のカープファンを奮い立たせるような下水流選手の最後の気持ち溢れる守備、そして野間選手の粘りの打席からの猛打賞で少し元気づけられると、會澤選手にもヒットが出てノーアウト2, 3塁とタダでは終わらないと意地の反撃。
西川選手もレフト前に抜けようかという当たりに飛び込んだ源田選手のグラブをはじく痛烈なタイムリー内野安打で1点を返してなおもノーアウト1, 3塁。
さらに今日一軍昇格して守備から入っていた堂林選手もレフトへのタイムリーでつないで4連打で1点差に迫ってなおもノーアウト1, 2塁のチャンス。
もう何があってもおかしくない!
田中選手が難しい場面でしたがきっちり送って、菊池選手が申告敬遠で1アウト満塁。
打席には下水流選手。
2-2からストレートに振りまけずに三遊間を破る同点タイムリー!
同点、同点!!
なおも満塁のサヨナラ機で誠也、お願い!
3ボールとなって、1球ストライクを見逃して、最後は高めのチェンジアップを見逃してサヨナラの押し出し!
全員歓喜!
何という試合か…とにかく白星が何よりの薬という試合で、やってくれました!
カープの選手がファンに最後まであきらめない大切さを思い出させてくれました!
モヤモヤする部分もあった試合ですが、とにかく勝ったという事実を素直に受け止めて喜びましょう!
カープ5/31の試合展望
予告先発はカープが薮田投手、ライオンズはウルフ投手です。
薮田投手はここまで7試合、うち3試合に先発して2勝0敗防御率は2.61。
数字だけ見ると立派ですが、20 2/3回で26与四死球、WHIPは1.98と制球が安定せずランナーを数多く許す不安定な内容で4/30に登録を抹消されて以来の登板となります。
最後の登板となった4/30のタイガース戦では先発して5回途中無失点も四球を出したことから登録を抹消されました。
ストレートで勝負せず、変化球で逃げたことが理由とされています。
直近の2軍戦での登板は5/25のバファローズ戦。
6回4安打2四球1失点の好投を見せています。
その前の5/16のドラゴンズ戦でも5回7安打1四球1失点と制球難には改善傾向がみられることから中5日での1軍登板となります。
昨年も交流戦のライオンズ戦から先発転向して交流戦は3戦3勝。
その勢いを残りのシーズン続けて最高勝率のタイトルを獲得し、チームを連覇へと導く原動力となりました。
今年も交流戦で久々の先発登板、相手もライオンズと良い印象を持って、今後のきっかけとなる登板にしてくれる可能性は十分。
強力ライオンズ打線相手に薮田投手が復活の狼煙をあげる、そんなピッチングに期待です!
一方、カープ打線の相手はウルフ投手です。
今シーズンここまで4試合に登板、1勝1敗防御率は7.47となっています。
右ひじの違和感から約1か月ぶりの復帰登板となった先週のホークス戦では4回途中5失点KOで敗戦投手となっています。
ライオンズとしては昨年9勝右腕の早期復調を期待しての明日の先発起用となりますが、先週のホークス戦は本来の力強いボールが戻っておらず、2本のホームランを含む9安打を浴びての降板となりました。
カープとしては自分のボールにまだ不安を持っているであろう立ち上がりに攻めかかりたいところ。
リズムに乗せる前に得点を重ねて主導権を握りましょう!
今日の劇的な逆転サヨナラ劇を勢いにつなげていくためにも、明日の試合で薮田投手がどういうピッチングを見せてくれるかは今後の交流戦、そしてシーズンを占う大きな一戦になりそうです!
今日の試合でカープが教えてくれたように、どんな展開でも最後まであきらめずに応援しましょう!
球団初のリーグ3連覇へ、明日も一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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