カープ、そして日本プロ野球界のレジェンド・衣笠祥雄さんが亡くなりました。
2215試合の連続出場記録は有名ですが、試合に出るだけでなく同級生の山本浩二さんとの名コンビで打線を引っ張り、カープの一時代を築いた「鉄人」。
そんな衣笠さんの実績を振り返りながら、現役のカープ選手たちの出場記録にも目を向けてみたいと思います。
今回、元となった記事がこちら。
【広島】丸&田中が衣笠さん“鉄人魂”を受け継ぐ「試合に出続けることはこだわり」 : スポーツ報知
衣笠さんと言えば2215試合の連続出場記録が超有名ですが、通算2543安打、504本塁打、1448打点と打撃面で素晴らしい成績が並びます。
この数字からだけでもただ試合に出ていたわけではなく、打線の中軸として長年チームをけん引してくれていたことが分かります。
1976年には31盗塁で盗塁王も獲得。
ゴールデングラブ賞も3度獲得しており、打つだけの選手でもなかったことも十分記録が物語っています。
連続試合出場記録以外にも、678試合連続全イニング出場は歴代3位。
17年連続、あるいは17度のシーズン全試合出場も日本記録です。
とにかく記録を見るだけでも偉大なプレーヤーだったことが分かります。
現役でのプレーを見た記憶がない私はサードのイメージが強い衣笠さんですが実は捕手としての入団だったそうで、1軍デビューも捕手としてでした。
その後サードを主戦場に活躍をつづけ、晩年に掛けてファーストへ。
スタートこそ違いますがサードからファーストへの流れは新井選手に近いイメージでしょうかね。
15年以上に渡って同級生の山本浩二さんとの名コンビで中軸を張り、カープの黄金期を築きました。
スラッガータイプの二人ということで少し違いますが、同級生で黄金期を迎えたチームを引っ張るというところは今のタナキクマルトリオに通ずるところもありそうです(まだまだ年季が全然違いますが…)。
ちなみに鉄人の異名は、実は連続出場記録から来たわけではなく、衣笠さんの最初の背番号が28だったことから、当時人気だった鉄人28号にあやかって呼ばれたという説も。
そんな偉大すぎるその実績の紹介はこのくらいにして、参照した記事に戻って現役カープ選手たちの連続出場記録を紹介しますと…
最も長い連続出場を続けているのは丸選手で699試合。
2013年5月から足掛け5年にわたっての記録です。
昨シーズンも途中交代を時々挟みながらも全試合に出場。
試合に出続けるこだわりはしっかりと受け継いでいます。
連続フルイニング出場となるとカープで最長なのは田中選手。
2015年4月から449試合にわたって記録が続いています。
先日のスワローズ戦で右手にデッドボールを受けた時には記録が止まるかと心配しましたが、幸い骨に異常はなく、翌日痛み止めを飲みながらも記録を継続。
少しでも衣笠さんの記録に近づきたいと、フルイニング出場へのこだわりを持ってプレーを続けています。
ただ同時に先日のデッドボールの際にはチームにとってマイナスになるとわかっていれば試合に出ないという主旨の発言もしていました。
ショートという守備位置は動きも多く疲労がたまりやすかったり交錯プレーの可能性も大きいポジションですが衣笠さん同様、チームにプラスの働きを続けて記録も伸ばしていってもらいたいですね。
…とはいえ田中選手も衣笠さん同様、デッドボールの多い選手ですのでもう少し避ける技術を磨けると良いのかもしれませんが…
そして最後になりますが、記録を継続中ではありませんが、今おそらく最も衣笠さんの心意気をかみしめている選手がいます。
そう、長期離脱からの復帰途上の鈴木誠也選手です。
衣笠さん残した強い赤ヘル、鈴木誠也「常に試合に」 - プロ野球 : 日刊スポーツ
レギュラーに定着して結果を残し始めた一昨年、「レギュラーである以上は試合に出続けないといけない、誰にもポジションを渡してはいけない」そういった言葉をかけてもらったそうで、その後左肩を亜脱臼しても試合に出続けたエピソードも残っています。
さすがに去年の大けがでは試合に出ることはできませんでしたが、全快して連続試合フル出場記録を伸ばしていきたい、そう想いだけは出られない分、誰よりも強いのではないでしょうか。
先が長い選手ですので、焦りも周りが上手くなだめてあげて、試合に出場した時に一気に発散する。
そんな好循環を確立してあげてほしいですね。
そして全快してからは是非とも連続試合フル出場記録への挑戦を…期待しています!
さて、明日から衣笠さんの追悼試合となるマツダスタジアムでのタイガースとの3連戦でゴールデンウィークの9連戦が始まります。
9連戦を前に野村投手が登録抹消されるというショッキングなニュースが飛び込んできましたが、9連戦中の先発の予想本命である九里投手、高橋昂也投手、ひょっとするとチャンスが来るかもしれない加藤投手、福井投手ら2軍でチャンスを伺っている投手たちにとっては絶好のアピールチャンスです。
ピンチをチャンスに変えてくれた、そう振り返ることができる9連戦になることを期待したいと思います。
明日の9連戦初戦はジョンソン投手と小野投手の先発。
野村投手が帰ってくるまで、カープの屋台骨を支えてもらわないといけないジョンソン投手の快投に期待しましょう!
解説をしていても選手の良い部分に目を向けて、どんな試合でも良いところを見つけてお話ししてくれていた球界きっての人格者でもあった衣笠さん。
そんな偉大な先輩に見せて恥ずかしくない3連戦、褒めるところが多すぎて困ってしまうというような3連戦にカープの現役選手たちがしてくれるはずです。
偉大な先人に敬意をこめて…
明日からもリーグ3連覇、そして悲願の日本一を目指して、一戦一戦頑張ろう、カープ!
このブログの応援もよろしくお願いします♩⇩