4/3のスワローズ戦は6-3でカープが勝ちました。
不安定な薮田投手の投球に今村投手の川端選手への危険球。荒れた展開でしたが粘り強くチャンスで集中打を発揮したカープが相手のミスも絡めて得点をかさねて逆転での開幕4連勝です。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
広島 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 6 | 6 | 2 |
ヤクルト | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 2 |
投手情報
勝利投手 薮田 (1勝0敗0S)
敗戦投手 原 (0勝1敗0S)
セーブ 中崎(0勝0敗2S)
広島 薮田、一岡、今村、中田、ジャクソン、中崎 - 會澤、石原
ヤクルト 原、近藤、中尾、田川、風張 - 中村
本塁打 バレンティン1号(3回裏2ラン)
試合感想
今日の試合、投げては先発の薮田投手が5回112球4安打7四死球で3失点。
5回でエラー1つも含めて12人のランナーを出した計算でよく3点で済んだなというのが正直な感想です。
開幕前の不安要素だった制球の乱れが今日もそのまま出てしまった内容となりました。
確かに初回、ゼロに抑えたと思ったところでのまさかの西川選手の落球(高々と上がったマウンド上への内野フライでグラブにも当たりませんでしたね…)、タイムリーエラーで出鼻をくじかれたのは同情しますが、その後の安部選手、田中選手、菊池選手と再三の好守に助けられたにも関わらず7四死球ですからね…
3回に逆転を許したのも先頭にフォアボール、送られて、バレンティン選手への外を狙った初球が少し中に入ってきたところをとらえられてバックスクリーンに運ばれました。
その後もフォアボールで出塁を許し続け、何とか最後の一本だけは許さずに5回3失点と最低限の結果にはまとめました。
正直、シーズン前の3戦と合わせて今日もこの内容では残念ながら現時点では火曜日を任せられる投手ではなさそうです。
ただ、それでも救いは味方の援護で初勝利がついたことです。
内容はともかく5回3失点で勝利投手という結果は残りました。
6連戦がしばらく続くこともあり、雨天中止でもなければローテーションの組み替えは難しいチーム状況、薮田投手への期待は大きいだけにもう一度チャンスを与えられるか…
勝ちがついたことが上手くきっかけになってくれると良いのですが…不調が長引いていますし再調整を命じられても納得ですね。
岡田投手の初登板まで見てから決める可能性もあります。
緒方監督をはじめとした首脳陣の判断に注目です。
一岡投手は今日の内容を見る限りでは初登板での失点を引きずる様子もなく、余計な心配は無用そうですね。
今シーズンもやってくれそうです。
7回は今村投手。
先頭は抑えましたが続く川端選手へのストレートが抜けてしまい、側頭部を直撃する危険球に。
川端選手は動かず担架で運ばれました。
昨シーズンを怪我で棒に振り、ようやく復帰した素晴らしい選手だけに、長期離脱につながらないことを祈ります。
逆の立場だったと考えると…スワローズファンの怒りは甘んじて受け入れるしかないでしょう…
とりあえず、本人が大丈夫と言っていたようですぐには病院には行かずに様子見となったようですが、当たった場所が当たった場所だけに検査は受けることになるでしょう…
とにかく大事には至らず、また元気な姿をグラウンドで見られることを切に祈ります。
今村投手も次回登板で変な影響が出ないと良いのですが…。
今村投手が相手に四球を与えたのは2013年以来実に5年ぶり、その間150試合以上に投げて無四球で来ていた投手であることは特記しておきたいと思います。
そんな異様な雰囲気の中で緊急登板したのはやはり中田投手。
またしても準備していなかったであろう場面での登板となりましたが後続をきっちり打ち取る素晴らしい登板で試合を動かしませんでした。
数字以上に本当に素晴らしい活躍、チームへの貢献度です。
8回はジャクソン投手。
山田選手にフォアボールを出し、盗塁で得点圏に背負いましたが後続を断って無失点。
まだ本調子とは言えませんがオープン戦の時が底だったようで一安心ですね。
この三連戦のポイントだと思っていた山田選手に当たりこそ許しませんでしたが3四球を与え、気分的には良くしてしまったかもしれません…
杞憂だと良いのですが。
9回は中崎投手が抑えて逃げ切り勝利。
投手陣は課題も出た試合でしたが、今シーズンも中継ぎ陣がある程度計算できそうなのは明るい材料です。
さて、打つほうでは今日は思い切ったスタメン起用でしたね。
原投手が昨シーズン左打者に苦労していたデータを踏まえてか、野間選手を鈴木誠也選手の代役に起用、さらに安部選手をファーストに回して西川選手をサードで起用することでスタメンに左打者を6人並べました。
初回、この采配が当たって田中選手、丸選手がチャンスを作ると、今日4番で起用された松山選手がセンターへ先制のタイムリーを放ちました。
安部選手もフォアボールでつないで西川選手がセンターへの犠牲フライ。
浅いフライでしたが丸選手が快速飛ばしてホームイン。
薮田投手を勇気付ける幸先良い先生劇でしたね。
(相手のまずい送球で菊池選手の打球がダブルプレーにならなかったのが効きましたね)
その後、立ち直った原投手の前に攻めあぐねたカープ打線でしたがグラウンド整備を挟んだ6回。
3巡目に入った中軸からの攻撃で相手のミスも絡めてひっくり返します。
丸選手、安部選手がフォアボールで1アウト1,2塁のチャンスを作ると、名誉挽回に燃える西川選手の打席。
フルカウントからの一二塁間への打球は坂口選手に逆シングルで取られますがファーストへの送球が大きくホーム寄りに逸れました。
バックアップのキャッチャーもいないところに転々と転がる間に一塁から安部選手まで長駆ホームイン。
4-3と試合をひっくり返します。
さらに1アウト3塁から野間選手が強く叩きつけた打球が高く跳ねて前進守備のショートの頭の上を超えていくタイムリーで5-3。
原投手を降板に追い込みます。
すかさず盗塁を決め、再び作ったチャンスに會澤選手の代打の庄司選手が三振に倒れます。
数少ない打席で結果を残せなかった庄司選手は残念でしたが、ファールで粘りを見せ持ち味は十分に発揮できていたと思います。
2アウト2塁で薮田投手の代打はメヒア選手。
3ボール1ストライクから外角のスライダーを捉えると打球はサードのグラブを弾きながらもレフトへ抜けていくタイムリー。
その前の内角へのボールがユニホームにかすっていたように見えましたが、アピールせず、こだわった打席できっちり結果を残しました。
追加点にはつながりませんでしたが直後に盗塁も見せ、一軍生き残りへのハングリーさを前面に押し出しています。
明日は相手がサウスポーだけにスタメン起用も十分に考えられそうです。
とにかくいろいろあって大変な試合でしたが結果としては勝利し、開幕4連勝を飾ったカープ。
明日の高橋昂也投手のプロ初登板に勢いをつなげることができました。
カープ4/4の試合予定
明日の試合の予告先発はカープが高橋昂也投手、スワローズが新外国人のハフ投手です。
高橋昂也投手は2016年ドラフト2位でカープに加入し、ルーキーイヤーだった昨年の1軍登板はありません。
しかしシーズン途中から2軍で登板を重ね、調子を上げていったことから2軍の日本一決定戦であるファーム日本選手権に先発、6回2失点の好投でチーム初の2軍日本一に貢献しています。
明日は今シーズンはキャンプからアピールを続けて、九里投手との先発6枠目をかけた争いの中でも実践で結果を残し続けてつかみ取った、カープ期待の若鯉の記念すべきプロ初登板初先発となります。
野手陣の援護を信じて、とにかく全力で腕を振って自分の持てる力、最高のボールを投げ続けてもらいましょう!
対する打線の相手はスワローズの新外国人のハフ投手。
昨季は韓国で主に先発として19試合に登板、防御率2.38の成績を残したサウスポーです。
詳しくは見たことがないので分かりませんが、オープン戦でも3戦計10イニングで1失点と結果を残したようです。
オープン戦の成績を見る限り、球威がありバタバタと三振を取るタイプというよりはコントロール良く打たせて取るタイプのようですね。
初物相手ということで苦労する部分もあると思いますが、初登板の高橋昂也投手を援護するためにカープ打線も気合十分で挑んでくれるはずです。
とにかく続いている連勝を1つでも多く伸ばしていきましょう!
球団初のリーグ3連覇へ、明日も一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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