8月6日、今年も広島は特別な日を迎えます。
その特別な日の前にカープ球団が平和な世界と核廃絶をアピールするために実施しているピースナイターが、今年の8/2の開催で10周年を迎えたのでその取り組みを改めて紹介したいと思います。
ピースナイターは2008年に「折りづるナイター」として、旧広島市民球場で開かれたのに端を発します。
翌年より今のピースナイターという名称に変わり、以降、8月6日前後にカープ主催試合で毎年開催されて今年でついに10年目を迎えました。
今年の主催は生協ひろしま、中国新聞社、広島平和文化センター、広島電鉄、中国放送、そして広島東洋カープ。
球団公式サイトでも紹介されている8/2のピースナイターで実施された主な取組みは以下の通りです。
ピースライン25(5回裏終了時)
来場者全員に配布される緑色を基調とした「ピースナイター新聞」を5回裏終了時にスタンドで掲げて球場全体を グリーンに染める取組み。
原爆ドームと同じ高さ25mに当たる席では、赤色のピースポスターを掲げ「ピースライン」を 表現、球場全体が緑に染まる中での赤いラインはよく目立ちます。
真っ赤に染まっていた球場がそのときだけは緑色に染まる。
その光景は何かを感じさせるには十分なものだと思います(写真は以下のサイトを参照ください)。
ピースナイター2016を開催しました|新着情報|生協ひろしま
また同時にジョン・レノンの「イマジン」が流れる中、グラウンドでは、高校生を中心に、中学生、小学生と世代の異なる子どもたちが平和への祈りを込めたパフォーマンスを実施。
平和への想いをこめて球場全体が一つになりました。
始球式
今年は歌手の高橋真梨子さん。
過去には漫画「はだしのゲン」作者の故・中沢啓治さんや5歳の時に被爆し姉を亡くされている元プロ野球選手の張本勲さんらが平和を願う一球を投じています。
ピースメッセージ
広島県知事・広島市長の平和への思いを込めたメッセージや、平和活動を行っている団体の活動や平和の願い等を大型ビジョンで流し、平和への思いを共有しました。
折り鶴ブース
かば広場に「折り鶴ブース」が設置され、カープ坊や・スラィリーなどがデザインされた 「PEACE おりがみ」を使って、 折り鶴を作ることができるコーナーが実施されました。
同時にカープの監督や選手達が作った折り鶴も展示されました。
ピースワッペン着用
原爆ドームとマツダ スタジアム、地上25mのピースラインをデザインしたワッペンをカープの監督・コーチ・選手および審判員がユニフォーム袖につけて試合を行いました。
残念ながら今年のピースナイターでカープは敗れてしまいましたが、初めてピースナイターで先発した長崎出身の大瀬良投手やカープの選手達の全力プレー、そして球団の様々な取組みで何かを感じるきっかけになるには十分な1日だったと思います。
ちなみに過去10年のピースナイター成績は5勝5敗。
2015年から3年連続で負けてしまっているので、勝てない印象はありますが、通算で見るとそうでもないことが分かります。
カープは広島の戦後の復興のシンボルとしての役割も担ってきた、広島にとって特別な意味も持つ球団です。
今シーズン優勝を目指すチームの躍動に一喜一憂できるのも平和な世の中だからこそ。
カープという球団に勢いがあり、カープファンが全国に広がっている今だからこそ、今だけじゃないカープという球団、広島という都市の歴史に思いを馳せる、そんなきっかけになる意味でも「ピースナイター」は是非とも今後も継続して欲しい取組みです。
明日からもチーム一丸で頑張ろう、カープ!
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