7/4のカープ試合速報です、ジャイアンツ戦は0-3でカープが敗れました。
初回、両投手ともにピンチを背負いますが、そこを乗り切ると見事な投手戦を展開します。しかし6回、ジャイアンツに足を絡められて先制を許すと、その裏カープ0アウト1, 3塁の絶好機を迎えますが生かすことができません。結局得点機は初回と6回のこの2回のみ。田口投手、マシソン投手、カミネロ投手に完封リレーを喫したカープは前半戦最後の9連戦を黒星発進です。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 | 10 | 1 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 |
投手情報
勝利投手 田口 (7勝2敗0S)
敗戦投手 野村 (4勝3敗0S)
セーブ カミネロ (0勝3敗16S)
巨人 田口、マシソン、カミネロ - 小林
広島 野村、ジャクソン、今井、一岡 - 會澤、磯村
本塁打 なし
試合概要
試合は野村投手、田口投手の先発で始まります。
初回、野村投手は2アウトから坂本選手、阿部選手に連打を許し2アウト1, 3塁のピンチを招きます。
打席には村田選手。
2球で追い込むと最後は内角のシュートでファーストファールフライに打ち取り初回のピンチを脱します。
対するカープはその裏、田口投手から先頭の田中選手は低めのチェンジアップをライトへのツーベースとし、いきなりノーアウト2塁のチャンスを作ります。
菊池選手が送りバントを決めて1アウト3塁の場面を作ると打席には丸選手。
2球で追い込まれると最後は外のスライダーにバットが空を切り、2アウトとなります。
鈴木誠也選手は1ボールから低めのストレートをはじき返しますがピッチャーライナーとなり3アウトチェンジ、チャンスにあと1本が出ずに先制点を奪えません。
立ち上がりのピンチをしのいだ両投手はその後、見事な投手戦を展開します。
2回から5回までともに許したヒットは1本のみ、得点圏にランナーを背負うことなく、5回まで投げ切ります。
均衡が崩れたのは6回。
1アウトから重信選手が2ボールからの内角ストレートをライト前に運ぶと坂本選手の打席で盗塁に成功し、初回以来、得点圏にランナーを背負います。
打席には坂本選手。
ボール先行で3ボール1ストライクからの5球目、低めのチェンジアップをセンターに運ばれ先制のタイムリーヒットを許します。
続く阿部選手をシュートで空振り三振に仕留めますが、坂本選手に盗塁を決められ再び得点圏にランナーを背負うと、村田選手に1ボールからの2球目、内角チェンジアップをレフトへ打たれます。
レフトフライかと思われたこの打球を今日スタメン起用のバティスタ選手が見失い、記録はタイムリーツーベースヒット、痛恨の2点目を献上します。
何とか反撃に出たい打線はその裏、野村投手の代打・天谷選手が甘く入ってきたスライダーをセンターにはじき返すと、田中選手が追い込まれながらも低めのスライダーに食らいつきライト前ヒットを放ってノーアウト1, 3塁と絶好のチャンスを作り出します。
ここで菊池選手は追い込まれながらも低めのスライダーを何とかバットに当てますがサードゴロとなり天谷選手がホームタッチアウト。
1アウト1, 2塁から丸選手は甘く入ってきたストレートをはじき返しますがピッチャーライナー、菊池選手が飛び出しており痛恨のダブルプレーとなり絶好の得点機を逸します。
7回ジャクソン投手がヒットとフォアボール2つで2アウト満塁のピンチを招きますが阿部選手を空振り三振に仕留めてピンチを脱出しますが、打線もフォアボールでランナーは出しますが得点圏にはランナーを進められません。
8回は今井投手。
2本のヒットで2アウト1, 2塁のピンチを招くと代打亀井選手に高めのストレートをセンターへのタイムリーヒットとされ、追加点を許し3点差に広げられます。
反撃に出たい打線ですがマシソン投手、カミネロ投手の前にヒットを放つことができずにそのままゲームセット。
前半戦最後の9連戦初戦は完封リレーを喫し黒星スタートです。
試合感想
野村投手は今日は調子は良さそうでした。
6回106球4安打1四球2失点で試合はしっかりと作ってくれました。
ピンチを背負ったのは初回と2点を失った6回のみ。
今シーズンの野村投手は好投はしますが、相手のエース級との投手戦の中、先制あるいは勝ち越しを許すことが多い印象を受けます。
素晴らしいピッチングは見せてくれるのですが粘り切れないというか、勝ち切れない。
もちろん6連戦初戦となることが多い火曜日の登板を任されているので相手のエース級とどうしても当たる巡り合わせになりがちですから、勝ち星の数で単純に他の投手と比較はできませんし、十分にその役割を果たしてくれているとは思いますが、白星が4つにとどまっているのはこのあたりも影響していると思います。
野村投手が右のエースとして君臨するための最後の課題でしょうか。
乗り越えてもらいましょう。
そして失点した6回は2つの盗塁がいずれも得点に結びついてしまいました。
今シーズンのカープの頭を悩ませる課題の一つがこの盗塁阻止率の低さです。
昨日時点での数字は以下の通り。
1 | 梅野 隆太郎 | (神) | .386 |
2 | 戸柱 恭孝 | (デ) | .342 |
3 | 中村 悠平 | (ヤ) | .341 |
4 | 小林 誠司 | (巨) | .320 |
5 | 松井 雅人 | (中) | .267 |
6 | 石原 慶幸 | (広) | .200 |
7 | 會澤 翼 | (広) | .194 |
明確にカープ捕手陣がリーグ最下位です、今日會澤選手が2つ走られましたのでこの数字はさらに下がります。
しかも盗塁数リーグトップを誇る味方野手陣に走られることはない中でのこの数字です。
さすがに盗塁阻止率2割では今日のような接戦の場面で心もとない限りです。
もちろんキャッチャーだけの責任ではなくピッチャーにも責任はありますが、終盤、特に短期決戦を迎える前に何とかこの課題を少しでもクリアしていきたいところですね。
バティスタ選手が今日はフライを見失い、それが痛い2点目に直結してしまいましたが、守備に難があるのは承知の上で起用したのは首脳陣です。
投手戦が予想される中で起用に踏み切ったということは、それだけ田口投手相手に連打で点を取るのは難しく、長打を絡めるしかないという判断だったのでしょう。
バティスタ選手は2軍で守備を練習してきていますが、2軍戦は主に屋外でのデーゲームです。
ドーム球場やナイターでの守備は慣れておらず、残念ながら現時点ではこういうことが起きうることはある程度織り込んで起用するしかありません。
確かに試合展開としては非常に痛い、ぐっと敗戦を引き寄せてしまったミスとなりましたがまだまだ成長途上のバティスタ選手、実戦の中でミスをしたことで今後の守備練習の意識をますます高め、成長の糧にしてもらうことで借りは返してもらいましょう。
しかし、これでバティスタ選手のスタメン機会は少し減りそうですね…。
ジャクソン投手は相変わらず不安定な内容でしたが、それでも0に抑えられた結果が自信に繋がると良いですね。
今井投手は最後かもしれないアピール機会でしたが残念ながら今日は結果を残すことができませんでした。
一岡投手は今日も三者凡退に抑えてくれました。
気が付けば防御率も2点台前半まで下がっています。
この調子を少しでも長い間維持してもらいたいところです。
打つ方では初回のチャンスを逃したのが響きました。
田口投手からは長打を絡めないと点を取るのは厳しいと予想していましたが、唯一の長打が先頭の田中選手に出た好機を生かしきれませんでした。
6回のチャンスと言い、チャンスでピッチャーライナーが2本。
今日はこういう日だったと割り切るしかないのでしょうか…
これで田口投手には2試合続けてやられています(今シーズン初対戦では6回で3点取りましたが…)し、また抑えられている内容も悪いです。
ホームランが絡まないと得点が取れていません。
明らかにヒット自体があまり打てていないので苦手投手となりつつあります。
長いシーズンを戦ううえで、また来年以降も対戦が続くうえでカープキラーの誕生だけは阻止する必要があります。
今日は早いカウントから打っていたことで被三振こそ減りましたが次回対戦する機会があれば、簡単ではないですが何とか攻略の糸口を見出したいところです。
7/5の試合展望
予告先発はカープが岡田投手、ジャイアンツは菅野投手です。
岡田投手は今シーズンここまで13試合に登板7勝2敗、防御率は3.58。
前回ベイスターズ戦では味方の援護を受けながらも、3回に突如乱れて3回4失点で降板、勝敗はついていませんが不本意な登板となっています。
自信初のオールスターに監督推薦で選ばれた後、初めての登板となります。
突如コントロールを失う悪癖を修正して明日の試合に臨むことができるか。
今日の試合を落としただけに明日の試合を落とすようなことがあると3連戦3連敗の懸念が生じます。
対戦投手も菅野投手と打線の援護も前回ほどは期待できませんが、高い修正能力を生かしてきっちり修正してくれたことを期待して応援したいと思います。
打線の相手は菅野投手です。
ここまで13試合に登板、7勝4敗、防御率は2.49。
前回登板となったベイスターズ戦では7回3失点で敗戦投手となっています。
ジャイアンツはオールスターを前に菅野投手のフル回転を決断しました。
2年ぶりの中4日での起用となります。
菅野投手には今シーズンすでに完封負けを喫しているカープですが、中4日の登板となるだけにいつも通りの攻撃をしていればそれほど長いイニングを投げられることはないでしょう。
菅野投手も中4日での登板は久しぶりとなるだけに、特に立ち上がり、自身の投球にやや不安を抱えているのではないかと思います。
最初のポイントは初回、そしてそこで点を取れなければ、相手の球威を見ながら球数を投げさせて早い回での降板に追い込むことができるかどうかが見どころとなりそうです。
前半戦最後の9連戦を黒星発進となってしまいましたが、とにかく目の前の一戦一戦です。
チーム一丸で明日も頑張ろう、カープ!
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