来年のセリーグ日程が発表されています。今年タイガースが苦しんだ日程問題、シーズン後半の大型連戦の再発を避けるために、1週早いシーズンの終了や柔軟な月曜日の予備日設定が議論されたようです。今日はこれについて書いていきたいと思います。
今年の日程問題振り返り
シーズン序盤から雨天中止が相次いだタイガース。
カープも昨年に比べればかんり多くの試合を雨で流しましたが、やはり屋外球場を本拠地とする球団が多いセリーグではこういった天候面の問題、試合消化の問題がパリーグよりも発生しやすい環境にあります。
通常の雨天中止だけでなくマツダスタジアムでのカープとタイガースの3連戦が合意被害のために3試合とも中止となったことが日程問題に拍車をかけたわけですが、天災の多い日本では残念ながら日程を組むうえでこういった事態も想定しなければいけないでしょう。
昨年のCSファーストステージもそうでしたが、今年もシーズン終盤9/20のタイガース戦ではグラウンド状態がひどい中で半ば強引に試合を行わなければいけない事態にまで発展しました。
幸い選手にけがはありませんでしたが、万が一グラウンド状態が悪いせいで選手がケガでもしていたら…やはり来年以降しっかり対策を練らなければいけない課題であると言えるでしょう。
来年の日程での配慮は
先日発表された日程では来年のプロ野球は3/29にセリーグ、パリーグ同時に開幕します。
カープはマツダスタジアムでのジャイアンツ戦でシーズンを開始。
また0から優勝を目指してホームで71試合、アウェーで72試合、計143試合のリーグ戦に挑むことになりますね。
来年の日程では初めて9月の最終週に1試合も試合を組まないことで、未消化となってしまった試合を柔軟に組み込めるように工夫したそうです。
また8月までは月曜日の休養日を予備日に当てることも柔軟に対応することのこと。
極力10連戦を避けるという方針ではあるようですが、今年の教訓を生かして序盤から日程消化を優先していく構えとのことで非常に良い取り組みだと思います。
ただこれで解決とは思えない理由が何点か…。
まず一つ目が発表されている来年の日本シリーズが10/19開幕と今年の10/27より1週間早く開始予定されていること。
これは11月に東京オリンピックの予選も兼ねたプレミア12が行われることによるものですが、CSと日本シリーズとの間隔を今年と同じくらい取るということであれば、単純に考えれば9月の日程を1週間早く切り上げた効果はこれで相殺。
それどころか来年はシーズンの開幕時期は変わらずに今年より1週間早く日本シリーズが開幕するという事実だけを考えれば、来年の方が今年より厳しい日程を組まなければいけないことは容易に想像できます。
そのための月曜日を予備日に当てる案があるのだと思いますがセリーグで最も移動距離が長くなる宿命にあるカープとしては10連戦という数字ももちろん目安として有効だと思いますが、移動ゲームの数にも配慮してもらいたいところです。
10連戦を避けるという方針が守られるのであれば基本的には月曜日は金曜日からの3連戦が中止となった場合の予備日として使われるのでしょうか。
あるいは変則的な2連戦が組まれている週の月曜日をうまく使えればよいのでしょうが…"柔軟"にどこまで対応できますかね…NPBのお手並み拝見といったところでしょう。
1週目関東6連戦→2週目広島6連戦のような2週の間の月曜日が予備日として使われるのであれば、1週目の雨天中止の試合を月曜日に行うことでカープにとっては将来の予備日での移動をなくせるかもしれないというメリットがあります。
最低でも7連戦になり先発ローテーションを中6日で回せなくなるデメリットと引き換えに得られるメリットも大きいはず。
ただやはりドーム球場をホームとするジャイアンツ、ドラゴンズが多少有利になる可能性はある気がしますが…こればかりは天気の絡む話にもなるので仕方ないかもしれませんね。
どこまで柔軟に対応できるのかという不安は残りますが、今回のような取り組みが来年だけでなく、今後も継続していくことを期待したいと思います。
カープとしてもマツダスタジアムを作る際に屋外球場とすることを選択して本拠地としている以上、天候との柔軟な戦いも乗り越えなければいけないシーズンの課題の一つです。
昨年の夏場の信じられないような移動ゲーム満載(7週連続6連戦+移動ゲーム)の日程でも乗り越えられた(…チームが調子を崩して負け越しただけにこう言ってよいかは微妙ですが…)選手たちです。
来年以降も日程との戦いはもちろんですが、それ以上に乗り越えなければいけない課題があるはず。
オフの間に万全の準備をしてシーズンに挑んでくれると信じて…がんばれ、カープ!
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