10/31のソフトバンク戦、2018年日本シリーズ第4戦は1-4でカープが敗れました。
野村投手が2被弾で3点を失い主導権を握られる苦しい展開。打線も鈴木誠也先週のソロホームランによる1点に終わり、ホークス投手陣の前に勢いを完璧に止められてしまいました。明日は何としても3タテを阻止しなければいけない立場での苦しい試合となりましたが、何度もチームを救ってくれた大瀬良投手に期待しましょう。
試合感想
今日はもう力負け。
ヤフオクドームで昨日今日の2試合で4発と、12球団でシーズン唯一の200本ホームランを打っているホークス打線の持ち味を存分に発揮されてしまっています。
打っているホームランの数だけならカープの方が多いんですけどね…
野村投手は制球もある程度まとまっていて調子は並以上だったと思います。
それでも3回、2アウトから甲斐選手にヒットを打たれて上林選手に2-1とバッティングカウントから外を狙ったスライダーが中に入った失投を完璧にとらえられ、野村投手としては痛恨の一球となりました。
シーズン中から先制すると勝率8割近くと格段の強さを見せるホークス相手に痛すぎる先制点を許しました。
1点を返した直後にも2アウトからデスパイネ選手に一発を浴びて追加点を許す厳しい展開。
ここも2-1のバッティングカウントでしたが、今度は投げミスではなく内角低めの難しいツーシームをうまく捌かれました。
この失点は失投ではないので責められないですが、昨日からせっかく詰め寄って反撃ムードになりつつあるところで直後に突き放されて、点を取られるタイミングが非常に悪い。
ホークス打線の力と言えばそうなんですが、いかに逆転勝ちが多いといえどもほとんどが中盤、6回までのもので終盤までリードされているとさすがのカープ打線と言えども相手投手も良い投手が出てきますから簡単にはひっくり返せません。
しかも今は長丁場で先を見ないといけないリーグ戦とは違って、投手をどんどん注ぎ込める短期決戦です。
もちろんカープ打線の力は相手にとって脅威でしょうが、ここまで先制点を挙げたチームがそのまま勝ち切っているように、一度主導権を握られればシーズン中見てきた野球以上に苦しい。
まぁホークス打線に一発を浴びるのはある程度、想定しておかないといけないとは思うんですが…。
昨日の九里投手に続いて今日の野村投手も役割を果たしきれず…日本一に向けてどちらかは取っておきたいところでしたが苦しい連敗となりました。
それにしても痛かったのが初回のホームでの走塁死。
1アウトから菊池選手がヒットで出て、不調に悩む丸選手。
3ボールと振るには勇気のいるカウントでしたが迷いなく甘く入ってきたストレートを振り抜いて久々に良い当たりが右中間を破っていきました。
菊池選手は迷いなくサードを回りましたが、フェンスに当たったクッションボールが柳田選手にとって良いバウンド。
さらに捕ってから反転・送球も早く、明石選手もミスなく素晴らしい返球。
ホークス側がよく守ったと言えるとは思いますが、先制点の持つ意味が大きい短期決戦ではあのプレーで昨日の反撃の流れを断ち切られてしまったと言っても良いかもしれません。
先制された直後の4回には鈴木誠也選手が昨日に引き続いての反撃の一発。
高めに浮いてきたストレートを振り抜いて、点を取られた直後に取り返す、チームに勇気を与えてくれる一発となりました。
ただ3本のホームランはいずれもソロホームラン。
このあたりにカープの苦しさが多少透けて見えていますが…4番の状態が良いのはこれ以上ない頼もしい状態ですね。
6回には代わったモイネロ投手から2つのフォアボールでチャンスを作りましたが、松山選手がピッチャーゴロ。
怪しいハーフスイングをセーフと判定してもらって、打てればまた流れが変わったかもしれない場面でしたがピッチャーゴロに終わり踏ん張られてしまいました。
その裏には今村投手が初登板となりましたが先頭の柳田選手のヒット、中村晃選手にヒットエンドランを見事に決められ、代打の長谷川選手にセンター前に運ばれるタイムリー。
松田選手に代打を送った工藤監督の采配も冴えていましたが、田中選手と菊池選手が打球をお見合い。
高いバウンドではありましたがちょうどセカンド塁上を抜けていく当たりでしたから、ひょっとしたらダブルプレーの可能性もあった打球。
少しずつカープ側の歯車が狂いかけているのが感じられる場面となりました。
唯一の収穫はアドゥワ投手、中村祐太投手に日本シリーズの舞台を経験させられ、無失点と結果を残してくれたことか。
岡田投手や一岡投手の連投を避けられたのも先に生きてくる可能性はあります。
昨日のカープ打線の勢いは完全に止められ、今日はわずか4安打。
四死球はある程度獲れましたから見せ場はそれなりに作れましたが、今日は昨日とは違って内容的にも結果的にもホークス優勢の形をはっきりさせてしまった厳しい連敗となりました。
特に日本シリーズでのホークスのヤフオクドームでの連勝が11というのがやっかい。
ホームで負ける気がしない状態になってしまっている相手に、新たな今年のシリーズでそれがはっきりする前に1つ勝ちたかったところですが、先発陣が粘り切れませんでした。
いよいよ明日は3連戦最後、五分の星でマツダに戻れば再びカープ有利となりますが、ホークスが完全に勢いづいていて、このままの勢いで3タテを決められるとカープとしては崖っぷちに追い込まれるそんな難しい試合となってしまいました。
ポイントはもちろん大瀬良投手のピッチングとなりますが、それ以上に初回の攻撃で先制点を奪えるか。
先制点さえ取れれば劣勢の雰囲気を変えられて大瀬良投手を勇気づけられるはずです。
とにかく一発のあるホークス打線相手のヤフオクドームではある程度得点を取れないと勝てないと思うべきでしょう。
そういう意味では今日の敗因は投手陣というよりは打線が1点しか取れなかったことの方にある気がします。
安定感抜群の大瀬良投手も被本塁打は多い投手ですから、そういう失点をしてしまう可能性は十分にあります。
それがソロホームランの場合が多いというのも大瀬良投手の持ち味(ランナーがいない場面では大胆に攻めている)とも言えると思いますので、速いタイミングで援護してソロならOK。
そんな気持ちでピッチングしてもらえるような展開に打線にしてもらいましょう!
まだまだ日本一の可能性は十分。
それを手繰り寄せるために、明日は後がない気持ちで挑まないといけない試合になりました。
今のシリーズの流れで、相手の本拠地、しかも圧倒的な強さを見せるヤフオクドームで行われる明日の試合でのカープは挑戦者です。
挑戦者らしく、開き直ってシーズン中やってきたどんな展開でも目の前の一球一球に集中する野球を貫いてほしいと思います。
34年ぶりの日本一奪還へ、明日からも一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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