今シーズンも1軍、2軍一体となって、苦しいながらも優勝へ向けて突き進むカープ。
そんな中で厳しい夏場の試合日程で野手陣も投手陣も疲労の影響が出始めています。
今シーズンの日程面について考察している記事があったので紹介したいと思います。
今回、元となった記事がこちら。
8月のプロ野球を日程面から考察 新たな“死のロード”は生まれるのか - スポーツナビ
記事ではまず、ひと昔前の夏の風物詩だった夏の高校野球期間のタイガースの「死のロード」が京セラドーム大阪の使用により改善されたことを紹介。
また、過酷な夏場のドーム球場での試合は冷房が効いているために疲労を軽減するのに役立つことに注目し、比較的多くの8月の試合がドームで開催されるジャイアンツとドラゴンズ(ともに17試合)、タイガース(15試合)がやや有利ではないかと考察しています。
ベイスターズ、スワローズはドームでの試合は6試合、カープは9試合と前述の3球団よりは少なくなっています(ホームが屋外球場なので普通の結果ですが…)。
…とここまでが記事の内容の紹介。
ここからは独自の目線で日程面を考察してみたいと思います。
まずはカープの日程。
今年は7/25 - 7/30の週から9/5 - 9/10の週まで7週連続で6連戦が組まれています。
しかもさらに厳しいことに6連戦の組まれた週のうち1週(しかも敵地)を除いて一週間を通じて同じ場所にいることができません(具体的には大阪→広島、広島→横浜、名古屋→広島、大阪→広島、横浜→広島、東京→東京、広島→名古屋)
気になったので同じ時期の他チームの日程がどうなっているのか、調べてみました。
タイガースは7週のうち6連戦は7週、6連戦の組まれた週のうち1週は地元に、2週は敵地ながら首都圏に滞在して戦うことが出来ます。(兵庫→名古屋、広島→大阪、東京→横浜、大阪→名古屋、東京→東京、兵庫→兵庫、広島→兵庫)
ベイスターズは7週のうち6連戦は6週、6連戦の組まれた週のうち4週は地元に滞在して戦うことが出来ます。(横浜→横浜、東京→横浜、横浜→東京、横浜→東京、名古屋→横浜、横浜→兵庫)
ジャイアンツは7週のうち6連戦は4週、6連戦の組まれた週のうち3週は地元に滞在できます。(東京→東京、東京→広島、東京→東京、東京→横浜)
ドラゴンズは7週のうち6連戦は5週、6連戦の組まれた週のうち1週は地元で、もう1週は敵地ながら首都圏に滞在して戦うことが出来ます。(東京→名古屋、横浜→東京、名古屋→名古屋、横浜→名古屋、名古屋→兵庫)
スワローズは7週のうち6連戦は7週、6連戦の組まれた週のうち2週は地元に滞在して戦うことが出来ます(東京→広島、東京→大阪、東京→名古屋、東京→広島、東京→東京、兵庫→東京、横浜→東京)
こうしてみると、9月中旬まで6連戦の組まれた数、移動ゲームの多さ、それと冷房の効くドームでの試合の多さから主観で日程的に厳しい順に並べると
カープ>スワローズ>タイガース>ベイスターズ>ドラゴンズ>>ジャイアンツ
といったところでしょうか。
ベイスターズとドラゴンズはここまで8/1の試合が雨天中止になっているのでさらに多少は楽になっていると考えても良いかも知れません。
個人的には日程の厳しさとしては6連戦の組まれた数>移動ゲームの多さ>ドームでの試合数だと思います。
3球団が本拠地を持つ関東に拠点を置くベイスターズ、ジャイアンツ、スワローズが移動面で楽なのはそれはそうだろうと思っていたのですが、意外とスワローズの日程が厳しかったですね。
また、雨天中止のリスクの少ないドラゴンズ、ジャイアンツは日程も余裕を持って組めるのが今回の検証からも浮き彫りになりました。
日程が厳しいのは厳しいのですが、余裕を持った日程を組んで雨天中止が重なった場合に、9月末にランダムに連戦が組まれる(場合によっては移動ゲーム満載で7連戦以上…)リスクはあるので、余裕を持ちすぎる日程はそれはそれで微妙ですが、それにしても今年の日程は厳しいように思います…
それでは去年のカープの日程と比べたらどうなのか、調べてみました。
去年の同時期のカープは7週のうち6連戦は5週。
7週に渡って一か所に留まって戦えない厳しい日程ではありましたが、移動日として木曜日が休みになっている週が適度に挟まっており、その分今年よりは楽な日程だったのではないかと思います。(大阪→広島、東京→広島、広島→横浜、大阪→広島(移動日あり)、東京→名古屋、広島→東京、広島→東京(移動日あり))
こうしてみると、広島というセリーグで西端にある球団として、移動が厳しい日程になるのは宿命のようなものだということが良く分かりますが、やはり今年の日程はかなり厳しいと言えそうですね。
せめて広島で腰を落ち着かせて連続して戦える週が欲しかったところです…一応週末から週明けにかけてマツダで6戦連続で戦える週があるにはあったのですが。
一方で敵地での連戦が少なく、高い勝率を誇るマツダで一定の間隔で戦えることは大型連敗の可能性を減らしてくれるメリットはあると言えそうです。
去年は8月の25試合を17勝8敗で駆け抜けて、9/10のリーグ優勝決定へとつなげてくれました。
今年もその経験を生かして、この夏の厳しい日程を乗り越えてもらいましょう。
苦しい戦いが続きますが、明日からもチーム一丸で頑張ろう、カープ!
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