6/27のカープ試合速報です、ベイスターズ戦は4-3でカープが勝ちました。
濱口投手を相手に毎回のようにランナーで塁上を賑わわせますが、最後のところで踏ん張られ最少失点でしのがれるカープ。野村投手は試合を作りますがソロホームラン2本を打たれ、1点リードで終盤を迎えます。ベイスターズの勝ち継投に入った7回、2アウトからフォアボールとツーベースでチャンスを作ると、ベテラン新井選手の一振りで逆転に成功します。このリードを中田投手、中崎投手、今村投手で守り切ったカープ、3連勝です。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
広島 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 |
DeNA | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 |
投手情報
勝利投手 野村 (4勝2敗0S)
敗戦投手 パットン (3勝3敗7S)
セーブ 今村 (1勝1敗14S)
広島 野村、中田、中崎、今村 - 會澤
DeNA 濱口、パットン、田中健、加賀 - 高城、戸柱
本塁打 ロペス16号(1回裏ソロ)、筒香9号(6回裏ソロ)
試合概要
試合は野村投手、濱口投手の先発で始まります。
初回、カープは2アウトから丸選手がフォアボールを選びますが無得点。
一方のベイスターズは1アウトから梶谷選手がフォアボールを選びますが、盗塁死で2アウト。
ロペス選手に2-2からの5球目でした。
内角を突いたシュートを上手くとらえられると打球はレフトスタンドぎりぎりに届くソロホームラン、ベイスターズに先制点を許します。
追いつきたい打線はその直後、1アウトからエルドレッド選手がフォアボールで出塁すると2アウトから會澤選手がショートへの内野安打で2アウト1, 2塁とチャンスを作ります。
打席には野村投手。
濱口投手の制球が乱れ、全球ストレートでしたが3-1からフォアボールを選んで2アウト満塁とチャンスを広げて打順は先頭に戻ります。
田中選手は3球で追い込まれますが、ボールを見極め、最後は低めのストレートを見送り押し出しのフォアボール、今回3つめのフォアボールをもらい同点に追いつきます。
畳みかけたいところでしたが菊池選手は2ボールから真ん中付近のストレートを積極的に打ちに行きましたがサード宮崎選手の好守に阻まれサードゴロで凡退、勝ち越しはなりません。
その裏を三者凡退に野村投手が抑えると打線は再び濱口投手を攻め立てます。
1アウトから鈴木誠也選手がショートへの内野安打で出塁すると松山選手の打席、4球目に盗塁を決め、1アウト2塁とチャンスを作ります。
松山選手は空振り三振に倒れますが、エルドレッド選手がフォアボールを選んで2アウト1, 2塁で安部選手を迎えます。
3ボール1ストライクからの5球目、外のストレートを引っ張ると打球はライトへ抜けるタイムリーヒット、カープが勝ち越しに成功します。
なおも2アウト2, 3塁のチャンスでしたが會澤選手が歩かされた後、野村投手を三振に打ち取られ、後続は断ち切られます。
勝ち越した直後の守り、野村投手は先頭の倉本選手にいきなりツーベースを許します。
桑原選手をセカンドゴロに打ち取る間に1アウト3塁とピンチを広げると、打席には梶谷選手。
執拗に内角を突いて、最後はフルカウントから外のチェンジアップで空振り三振に仕留め、2アウトまでこぎつけます。
ロペス選手相手には1ボール2ストライクと追い込んで内角シュートをファールにさせて勝負に行った5球目、外のスライダーについてこられました。
センターにはじき返され、菊池選手が何とか追いつきますがファーストはセーフとなる内野安打の間に同点に追いつかれます。
勝ち越したい打線は5回の表。
先頭の松山選手がレフトへのヒットで出塁すると、2アウトから會澤選手もセンター前ヒットを放ち、2アウト1, 2塁のチャンスは作りますが、野村投手がショートゴロ、打順のめぐりが悪く、得点につなげられません。
するとその裏の野村投手は1アウトから倉本選手セカンドへの内野安打、桑原選手センターへのヒットで1アウト1 ,2塁のピンチを招きます。
梶谷選手は初球のチェンジアップでセンターフライ、この間に3塁へタッチアップを許し2アウト1, 3塁となります。
打席には今日2安打2打点を許しているロペス選手。
ここは1ボールから外のチェンジアップでタイミングを外してショートゴロに打ち取りピンチを脱出、野村投手が意地を見せました。
踏ん張りに応えたい打線はその直後、1番からの攻撃で菊池選手がショートへの内野安打で出塁、丸選手が空振り三振に倒れ2アウトとなりますが、このボールがワイルドピッチとなり一気に3塁へ、2アウト3塁のチャンスを作ります。
打席には鈴木誠也選手。
1-1からの3球目、内角高めのストレートに押し負け、セカンドフライで凡退、同点からなかなか試合が動きません。
するとその裏の先頭、筒香選手。
1ボールから外角低めのチェンジアップに踏み込まれると打球はバックスクリーンに飛び込む痛恨のソロホームラン、1点のリードを許します。
その後はきっちり三人で打ち取り、最少失点でこの回もしのぎます。
7回のベイスターズのマウンドにはバットン投手。
簡単に2アウトを取られますが、安部選手がストレートのフォアボールを選ぶと流れが変わりました。
會澤選手が追い込まれながら内角のストレートをライトへのエンタイトルツーベースとして、この日3本目のヒットで2アウト2, 3塁と一打逆転の場面を作ります。
野村投手の打席で代打は新井選手。
1ボールからの2球目でした。
真ん中付近のストレートをはじき返すと、打球は前進守備のセンターとレフトの間を抜く逆転のタイムリーツーベースヒット、ベテランの一振りで試合をひっくり返します。
なおも2アウト2塁のチャンスは田中選手が外のストレートに見逃し三振に倒れ、追加点はなりません。
その裏のカープのマウンドには中田投手。
勝ちパターンの7回を初めて任されましたが、見事に三者凡退に抑えてリードを守ります。
8回のマウンドには中崎投手。
2番からの嫌な打順でしたが、わずか9球で内野ゴロ2つと三振で三者凡退に打ち取る完璧なピッチングを披露してくれます。
最後は今村投手。
1アウトからヒットを許しますが、後続をきっちり抑えて得点圏にランナーを背負うことなくゲームセット。
1点差で逃げ切り、リーグ戦再開後、見事に3連勝となりました。
試合感想
打線は濱口投手の荒れ球に苦戦を強いられました。
フォアボールをもらい、毎回のように塁上をランナーで賑わわせますが、6回まで毎回の12残塁。
2点を奪いはしたものの、6回までに6安打7四球での2得点だけに、上手く凌がれたと言えそうです。
打順の巡りも悪く、野村投手の打席は3度とも2人以上のランナーを置いてのものでした。
そのうち1打席でフォアボールを選んでくれたことが得点に繋がっていますし、他の打席では凡退しましたが何とかしようとする心意気を見ることができました。
打席に入るセリーグのピッチャーとしては頼もしい限りです。
ターニングポイントとなったのは2回の、田中選手押し出しの後の菊池選手の打席でしょうか。
2ボールから積極的に甘いストレートを打ちに行き、捕らえた打球でしたが宮崎選手に阻まれました。
ここでタイムリーになっていれば一気に大量点の可能性もあっただけに、濱口投手に勇気を与えるプレーとなりました。
試合をひっくり返したのは新井選手でした。
昨年に比べると苦しんでいる印象もある新井選手ですが、打席での存在感は相変わらずです。
エルドレッド選手、松山選手が好調なことからスタメンの機会はそこまで多くないですが、一振りにかける場面での集中力はさすがの一言です。
こういう勝負強さ、集中力をベンチの若手はしっかり吸収してもらいたいところです。
チャンスを作った安部選手、會澤選手の活躍も忘れてはいけないところ、2アウトランナー無しから良くつないでくれましたね。
諦めない攻撃をごく自然にできているところにカープ打線の頼もしさを感じます。
最少失点でいけば打線が何とかしてくれる信頼感も生まれ、ピッチャーの粘りのピッチングにもつながることと思います。
好循環ですね。
さて、投げては野村投手。
6回を101球6安打2四球3失点。
勝ち越した直後に追いつかれ、先制、勝ち越し点をホームランで許しました。
点の取られ方は良くなかったですが、好調ベイスターズ打線を相手に6回3失点であればまずは合格点をあげても良いのではないかと思います。
エースですし、リードを許しての降板だっただけに少し評価が甘い気もしますが、これまで助けてもらった分を打線が返してくれたということで、たまにはこういう評価でも良いのではないかと思います。
野村投手の今シーズンの成績からもお気づきかと思いますが、打線のおかげでついた白星は今シーズン初と言って良いと思います。
こういう打線に助けてもらった勝ち星で数字を良くして、どんどん乗っていってくれたら良いですね。
中田投手は初めて勝ちパターン継投の7回として計算されての登板を見事に三者凡退で仕留めてくれました。
今後のジャクソン投手の出来次第の部分もあるでしょうが開幕以来、本当にブルペンをよく支えてくれているだけに、このまま7回の男として定着してもらいたいですね。
中崎投手は2番からの厳しい打順を本当によく3人で斬ってくれました。
これから得意の夏がきます。
ますますギアを上げていってもらえれば最高ですね。
今村投手はすっかり9回のマウンドが似合うようになってきました。
ここ最近、唯一気になっていた余計なフォアボールも出していませんし、相変わらずの高い奪三振力を見せつけてくれています。
いよいよ頼もしい守護神になってきました、中崎投手が戻ってきても実力で守護神の座に座り続けてくれればカープ中継ぎ陣も安泰です。
引き続きの中継ぎ投手陣の奮闘に期待しましょう!
6/28の試合展望
予告先発はカープが岡田投手、ベイスターズは久保投手です。
岡田投手は今シーズンここまで12試合に登板7勝2敗、防御率は3.26。
前回登板となったオリックス戦では、6回2失点のピッチングで7勝目を挙げ、菅野投手、メッセンジャー投手と並び、リーグ最多タイに並んでいます。
開幕以来、ローテーションをきっちりと守ってくれている岡田投手、交流戦明けの休みで少し間隔を開けることができました。
これが吉と出るか、凶と出るかは分かりませんが、個人的には吉と出てくれそうな気がしています。
野村投手でも3点取られたように、好調DeNA打線を狭い横浜スタジアムで相手にします。
一発のリスクは常に隣り合わせになるだけに、今日の野村投手のように余計なフォアボールを与えずに投げてもらいたいところです。
対する打線の相手は久保投手です。
ここまで3試合に登板、2勝1敗、防御率は7.31。
前回登板となったオリックス戦では6回3失点で勝利投手になっています。
5月に2試合に先発しましたが、出来があまりよくなく登録抹消、約1か月の調整を経て、1軍に帰ってきて最初の登板で6回3失点とそれなりの結果を出しています。
白星こそ先行していますが、今シーズンはまだ本来のボールを投げられていないようです。
ベイスターズとしてはやってもらわないといけない投手いうことで先発に起用してきていますが、今のカープ打線であればそれなりに得点は奪えるはずです。
好調ベイスターズ打線を相手にする岡田投手を早めに援護して、大胆なピッチングができるようにしてあげられる展開に期待しましょう。
非常に良い形でリーグ再スタートを切ってチーム状態も良いカープです。
しかし、いつか必ずまた踏ん張りどころがやってくるはずです、その時に備えて1つでも勝ちを積み重ねておきたいカープ。
またベイスターズとの対戦成績で負け越しておきたくはないので明日の試合も引き続き大事な試合となります。
とにかく目の前の一戦一戦です、チーム一丸で明日も頑張ろう、カープ!
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