僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

球団新記録となったサヨナラ勝ち12回は素直に喜べるのか…接戦に強かったとは言えるが【閑話休題】

先日のドラゴンズ戦での会澤選手のサヨナラヒットで球団新記録となるシーズン12度目のサヨナラ勝ちでCS出場に大きく前進したカープ。しかし裏を返せば12度も9回表までで勝ちきれなかったということでもあります。今日は12回のサヨナラ勝ちした試合について改めて振り返ってみたいと思います。 

 

 

12度のサヨナラ勝ちの試合展開を振り返る

今年のサヨナラ勝ち12回の試合展開を以下にまとめてみます。

 

4/19 DeNA戦 2-1 8回に同点に追いつく

4/23 中日戦  3-2 5回に同点に追いつかれてそのまま同点で終盤へ

5/4 巨人戦 3-2 7回に追い越されるも直後に追いついて同点で終盤へ

5/15 ヤクルト戦 9-7 8回に1点, 9回に4点を取って5点差を追いつく

5/31 阪神戦 2-1 9回に同点に追いつかれる

6/20 SB戦 7-6 7回以降6点差を追いつかれる

7/21 巨人戦 2-1 3回までに1点ずつとって同点で終盤へ

7/23 中日戦 6-5 8回, 9回で4点差を追いつく

8/13 巨人戦 2-1 8回に同点に追いつかれる

8/20 ヤクルト戦 9-8 8回から5点取られて逆転された後、9回に4点とって逆転サヨナラ

9/12 中日戦 3-2 6回に追いつかれて同点で終盤へ

9/23 中日戦 4-3 9回に追いつかれる

 

こうして振り返ってみると7回以降同点に追いついたパターンが5回、逆に追いつかれるあるいは一度は逆転されたパターンが7回。

これら2つは重複して数えています。

6回までに同点だった状態のまま進行したパターンが3回。

 

12回のサヨナラ劇のうち半分以上は昨年までと同レベルで勝ちパターンが確立できていればそのまま逃げ切れた可能性が高い試合展開だったと言えそうです。

また25%はどちらに転んでもおかしくなかった同点の展開から接戦を勝ちきったもの、25%は負け濃厚の展開から追いついて劇的勝利を飾ったものと言えそう。

傾向として勝ち試合をどうにかサヨナラ勝ちで拾った回数が多かったということは言えそうです…印象通りでした。

 

やっぱり試合終了までを逆算できるだけのブルペン陣が確立できなかったこともサヨナラ勝ち回数の新記録に貢献したと言ってよいのではないでしょうか。

サヨナラ勝ちの数 = 接戦を最後には勝ちきった回数ともいえるので勲章としても捉えられるでしょうが、個人的には素直に喜ぶ気になれなかった理由を改めて検証できました。

 

 

  

低すぎた今シーズンのカープのセーブ成功率

例年守護神としてシーズンを通して固定されるレベルの投手はセーブ成功率9割以上をマークします。

不安定な印象が残る投手でも85%以上です。

それを下回る数字しか残せない投手は大抵守護神の座を早期に剥奪され、チームとしても試合終盤にリードしていても勝ちきれない、不安を抱えた状態に陥っている印象を他チームに与えることになり、弱点としてつけこまれることになります。

 

今年のカープはフランスア投手が12S、中崎投手が9Sを挙げていますが、その成功率はフランスア投手は70%、中崎投手も80%にも届きません。

セーブ成功率 = セーブ機会でセーブを記録できた回数ですから例えば3点リードした場面で2点取られてもどうにか逃げ切ってセーブが記録されれば成功としてカウントされます。

そういう意味では今年の中崎投手もフランスア投手も9回に10度登板機会があれば3度あるいは4度は失点する投手、相手から見れば最後まであきらめずに1点でも少ない点差でついていけば逆転の目が十二分にある投手だったと言わざるを得ません。

残念ながら今年のカープの順位はクローザーを含めて勝ちパターンを最後まで確立できなかったのが大きく響いたと言えるのではないかと思います。

 

クローザーに転向したフランスア投手がチームトップのホールド数を記録していることから分かるように、今年は昨年までのチームの強みだった中継ぎ陣が勤続疲労に苦しみました。

現在は菊池投手、中村恭平投手と開幕前に名前の挙がらなかった投手が頑張ってくれていますが、一岡投手、中崎投手といったシーズンを通しての活躍を当てにしていた投手達の不調がチームの歯車を狂わせていったような気がします。

そしてこれは丸選手の移籍で想定されていたことですが、嬉しい誤算はなくそれをカバーできるだけの打線の破壊力はなかった。

 

ただCSに向けては悲観しすぎることもないと思っています。

不安定だった投手陣もCSまでに試合間隔が空いてリフレッシュする機会が得られます。

フランスア投手が特に顕著ですが、疲労が抜けた試合では去年までのような圧倒的な球威のボールが投げ込んでくれるケースもあり、短期決戦ではその安定感を取り戻してくれる可能性は十分あると思います。

 

シーズンの展開はシーズンの展開、短期決戦は短期決戦として切り分けて考えたい。

4連覇という重圧が外れた経験豊富なカープナインが躍動して巻き返してくれる可能性は十分あるものと思います。

そのためにも…最終戦は絶対に勝ってCS出場を絶対に決めましょう! 

 

CSからの逆転日本一へ、チーム一丸で今年も頑張ろう、カープ!

 

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