僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

バティスタ ドーピング検査陽性確定までの時系列まとめ 長期契約継続へ問題は山積み【閑話休題】

今シーズン一番の激震が走ったと言って過言ではないでしょう。バティスタ選手のドーピング検査陽性を受けて先日NPBから半年間の出場停止の制裁が課せられました。ただし球団としてバティスタ選手との契約をどうするのかは現時点では未定。色々と議論の余地の残る現状について考えたいと思います。

  

ドーピング検査陽性が確定するまでの時系列まとめ

時系列が曖昧なまま書かれている記事が氾濫する中で、しっかりとまとめてくれていた素晴らしい記事がありましたので参照したいと思います。

【広島】バティスタが陽性反応後も試合に出続けた理由 鈴木球団本部長「出場停止で名誉を傷つけるわけにはいかない」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

この記事によるとバティスタ選手は6/7交流戦でのソフトバンクとの試合後に尿検査を受け、球団に禁止されているホルモン調節薬の陽性反応が出たとして通知が届いたのが7/24。

そこからB検体の再検査を要望して、B検体からも同様の結果が得られて陽性が確定したのが8/16。

球団がドーピング検査陽性の可能性を把握してから確定するまでは3週間、計20試合に出場しました。

 

本人は意図的な接種を即座に明確に否定、それに基づきバティスタ選手が自ら購入した海外製のサプリメントへの混入が現時点では原因の最有力候補とされています。

両サプリメントは3月の球団トレーナーによる成分確認においては問題ないとされ、陽性発覚後に1種類については球団が検査して成分は検出されず、もう一方については既に使い切っていたために検査が不可能であったというところまでは公表されています。

 

本人の弁明機会を経て、NPBは9/3に半年間の出場停止処分を科すことを発表、来年の3/2までが出場停止の対象期間となっています。

興奮剤や筋肉増強剤といった併用も疑われた特に悪質なものは検出されず、それらの摂取とは一線を画すということで1年ではなく半年という処分期間に反映したということです(過去にも半年間出場停止処分の例はあります)。

 

とりあえず検査は6月上旬に行われましたが、球団がA検体の結果を知るまでに1ヶ月半かかっており、少なくても世間で噂されていた陽性を知ってから2ヶ月以上に渡って出場を続けさせていたという批判については少なくても期間の面で誤解があることが分かります。

とはいえ3週間、20試合はシーズンに与える影響は少なくありませんし、この期間の出場継続の判断を肯定するつもりもありません。

しかし、まずは時系列が明確にすることは議論をする上で最低限の条件であると思い紹介させてもらいました。

 

 

 

半年の出場停止処分の妥当性、そして球団からの処分は

批判、議論されている点は主に以下の2点ではないでしょうか。

・A検査の陽性が発覚したタイミングで試合出場を自粛するべきだった

・出場停止の半年間のほとんどがオフシーズンで影響が限定的である

 

1点目については規定上、B検体からも同様の結果が得られて結果が確定するまでは出場は禁止されていないことは事実として存在します。

そのため明文化されたルールの遵守という観点からはバティスタ選手が出場を継続したことについて問題はありません。

そのため現行ルールの下では試合結果や個人記録を修正する必要性もないでしょう。

 

ただし多くの批判があるように球団の対応として果たしてこれでよかったのかという疑問は残ります。

A検体の陽性が通知されたタイミングでコンディション不良とか適当な理由をつけて登録抹消、試合出場を自粛することは十二分にできました。

それもまた事実です。

 

ドーピング検査の精度がどの程度あるのかという点にも依るとは思いますが(例えば10回に1回は誤判定されるとかそんなどうしようもない精度でない限り)、やはり自粛させておくべきだったという批判は甘んじて受け入れるしかないでしょう、私もそう思います。

隠蔽体質、4連覇のためになりふり構わなかった。

そんな批判に対して、名誉を傷つけないように配慮しながら抹消する選択肢は合ったと思いますからバティスタ選手の名誉を傷つけるわけにはいかないという理由での出場継続は残念ながら弱いと思います。

ドーピング検査も選手にとっての重要性を考えればさすがに誤判定は1%未満程度の制度は最低限あるはず…であればA検体の結果が出た時点でそれ相応の扱いをしなかったのは球団の考えが甘かったのだと思います。

これを教訓に想定し得る様々なシナリオに対して危機対応の方針を事前に検討しておける球団に変わってほしいものです。

 

 

そして2点目の出場停止期間についてですがこれはカープの問題ではなくNPBの問題です。

やはり現行の出場停止の規定はザルとしか言いようがない。

なぜ公式戦試合数で規定できないのか、逆にその理由を教えて欲しいです。

半年とか1年とかいうよりシーズンの試合数、72試合とか143試合とかの規定にできないはずがありません。

 

CSや日本シリーズの試合数についてどう扱うかが問題になるなら、CS3試合+6試合、日本シリーズ7試合を予めシーズンの試合数に足しておけばいいんです。

その上で所属チームが進出できた場合には出場停止の試合数としてカウントすればよい。

チームが出場できなければその分は追加でレギュラーシーズンで消化してくださいでおしまいで良いと思います。

 

16試合足して159試合を1シーズンの公式戦試合数として1年相当換算、半年なら半分の80試合として規定を作れば良いと思います。

意図的かどうかは関係なく結局はドーピングしてしまった選手に対する制裁なわけですから、そこは厳しめに線を引くことに異論を唱える球団は少ないのではないでしょうか。

今回でルールに穴があることが明らかになったわけですから、その穴を塞ぐのはNPBの最も重要な役割のひとつです。

早急な改訂を望みます。

 

そしてカープ球団としてはバティスタ選手が使い切っていたサプリメントと同様のものを入手・検査することは必須でしょう。

ただし混入が疑われる場合には製造バッチ、日時が変わればあまり効果的ではなく結局はグレーのままである可能性が濃厚ですから結局はバティスタ選手が意図的な接種を否定する限りはその接種経路はグレーなままで終わってしまう可能性が残念ながら高いでしょう。

 

球団としては今後指定のサプリメント以外の接種を禁止する方向のようですが、  他球団にも是非水平展開をお願いしたい…NPB主導でそういう規定を作っても良いと思います。

そうすれば次回以降のドーピング陽性の際に今回のように摂取経路がグレーのままで終わる可能性は減らせます。

そしてNPBが主導出来ればサプリメントの種類についても12球団の選手全員に当てはまるわけですからバラエティを増やせるはず…このあたりは球界で足並みを揃えるべき事案のような気がします。

 

最後になりますがバティスタ選手にセカンドチャンスを与えて欲しい気持ちは個人的にはあります。

本当に意図的摂取ではなかった場合にはやり直しのチャンスは与えられるべきです。

問題はそれを証明する術がないことですが、最後は日頃の行いが効いてくる…手を尽くした後に結論としてそうなるのはありだと思います。

ただカープ球団には手を尽くして独自に調査を実施、その結果を公表することで可能な限りの透明性を担保して欲しい。

意図的かどうか分からなかったとしてもどのような調査をして結論を得たのか…その記録は公表すべきでしょう。

オフに続報があるはずですから、注目しましょう。

 

明日からは好調のドラゴンズ戦、野村投手の復帰が予定されているようですから先発ローテにちょっとだけ光明ですかね。

是非マツダでのドラゴンズ戦の連勝を伸ばしてさらに勢いを掴みましょう!


球団記録をさらに更新するリーグ4連覇へ、チーム一丸で今年も頑張ろう、カープ!

 

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