9/1のベイスターズ戦は2-3でカープが敗れました。天敵の今永投手から2点をリードする理想的な序盤でしたが、疲れの見えた薮田投手が6回に捕まりました。ソト選手にど真ん中の失投を同点ホームランとされ、その後も踏ん張れずに犠牲フライで勝ち越しを許しました。終盤カープは3イニング続けてチャンスを作るも同点ならず、結局あの1点が決勝点となり、またしても大事な試合を落としました。
試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 1 |
広島 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 11 | 0 |
勝利投手 今永(13勝5敗0S)
敗戦投手 薮田(0勝1敗0S)
セーブ 山崎(3勝2敗30S)
本塁打 ソト34号(6回表2ラン)
DeNA 今永、国吉、エスコバー、山崎 - 戸柱、嶺井
広島 薮田、中村恭、菊池保、フランスア - 會澤
試合感想
それにしても継投が一歩遅い!…薮田投手は一発での失点でしたが5回くらいから徐々に制球が甘くなる傾向はありました。
同点は仕方ありませんが、少なくても同点アーチを浴びた場面では交代できたはず。
粘り強い起用は首位に立っている時は非常に有効ですが、追いかける立場で一戦必勝の時には緩いようにも感じられます。
…結果論かもしれませんが、動いてダメな方が納得がいく時期です。
同点に追いつかれたとはいえ同点で止められればホームで後攻の分、まだ有利。
勝ちパターンの投手をビハインドの展開でも注ぎ込む覚悟を持つほどの試合、しかも相手は相性最悪の相手エースという試合でローテーション谷間の先発投手を引っ張り過ぎとは…投げさせる投手がいないという面もあるかもしれませんが…どうも腑に落ちない継投でした。
しかもチャンスを立て続けに逃して結果的にそれが決勝点になってしまう巡り合わせ…どうも今シーズンの戦いを象徴するような負け方だったように思います。
試合は予想通りの3点勝負の展開。
序盤は薮田投手の期待以上の好投で勝つチャンスが膨らんでくるこれ以上ない試合展開で進んでいきました。
久々の1軍での先発となった薮田投手は5回まで1安打無失点と最高の結果。
ストレートも常時140 km/h台後半を計測してカットボール、ツーシームと適度に荒れて相手に的を絞らせませんでした。
フォアボールは1イニングに1つ以上のペースで出しましたが失点しなければ良い、そして今日の感じなら6回無失点もあり得た…。
たださすがに飛ばしていたんでしょう、6回、ソト選手に浴びた一発はツーシームがど真ん中に入っての完全な失投。
細かいコントロールはない投手ですがそこまでは慎重にボールになることはあっても甘く入ることは少なかったですが疲れで抑えが効かなくなったんでしょうね…。
その後もフォアボール、ヒット、犠牲フライで勝ち越しを許して結果的には6回3失点。
これでもローテーションの谷間の投手としては十二分な合格点でしょうが、今永投手相手に勝てる可能性がある試合展開だっただけにどことなく後味の悪さが残ります。
ただ次の先発機会はあるでしょう。
今回は中継ぎで1度登板してからの変則的な先発起用でしたが、次はしっかり先発調整して万全の状態で結果を残してもらいたい。
ストレートの力はかなり戻っていましたから可能性は感じる登板でした。
そこからは中村恭平投手、菊池投手が無失点でつないで粘り強くついていきました。
1点ビハインドの9回には昨日イニングを跨いだフランスア投手をマウンドに送る執念の継投。
そう、まだあきらめていない。
今日の7回以降の形が今の勝ちパターンと言うことで1点ビハインドなら惜しみなく注ぎ込む、そう決めていたんでしょう。
3位と2位でもCSを勝ち抜く可能性はかなり変わる。
そして2位の可能性は十二分にある中での直接対決。
もう9月ですし、実りませんでしたがこの采配は勝負ということで十分納得のいく投手強だったと思います。
打線の方は菊池選手が今日もスタメンを外れる中長野選手を2番で起用。
長野選手もマルチヒットで期待に応えました。
ただ初回のダブルプレーは痛かった…思うところにボールが投げ切れない今永投手の立ち上がりを攻めて3安打(ツーベース1本)1四球を集めながらも1点。
2アウトランナーなしからよく盛り返して曾澤選手のツーベースで先制したという見方もできるわけですが…。
ただ3回にも鈴木誠也選手のタイムリーツーベースで2点目を取って、点滴の今永投手相手に理想的な序盤。
試合をひっくり返されて7回、8回、9回とチャンスは作りましたが同点ならず…。
三好選手は送りバントは下手とまでは言わないですが上手くはない、現状の打撃技術でバントを決められないようでは生きる道は狭くなる。
ノーアウト1塁のチャンスが一瞬で消えて代走曽根選手も無駄になってしまった辛いダブルプレーでした。
8回はピッチャー強襲の内野安打2本でチャンスを作って、相手のけん制悪送球もあり1アウト2, 3塁と最高のチャンス。
しかし松山選手がフルカウントから内角高め、頭の方に来たボールを避ける際にバットを振る形になってしまってハーフスイングで空振り三振の判定。
2アウト満塁までいきましたがメヒア選手がショートゴロに倒れました。
最終回も2アウトから連打でチャンスを作るも最後は野間選手が初球ツーシームをひっかけてセカンドゴロで万事休す。
執念は見られましたが、今日勝つと負けるで大違いの大事な一戦を落としてこれで今週は上位との対戦を2勝4敗と負け越すこととなりました。
これでベイスターズとは3.5ゲーム差、タイガースとは2ゲーム差。
上より下を気にしながらの戦いを強いられる展開になってしまった。
上手く勝つならこの展開しかないというロースコアには持ち込めただけに本当に残念な負け、今シーズンのカープが凝縮したような辛い負けとなりました。
しかしもう9月。
時間にゆだねてチーム状態が上向くのをじっくり待つ時間は皆無です。
やるしかない。
何としてもCSに出て、それもできれば2位を確保して一発逆転を狙うしかありません。
独走していようが一発逆転を喫する怖さを体験しているカープの選手たち。
逆の立場なら何かをやってくれる期待感は持てます。
何が何でもそのステージに立つために…神宮のスワローズ戦で勝ち越せるように…明日の休みで上手く切り替えてもらえますように…。
球団記録をさらに更新するリーグ4連覇へ、チーム一丸で今年も頑張ろう、カープ!
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