8/10のタイガース戦は5-6でカープが敗れました。難敵西投手から序盤で大量点を奪いピリッとしなかった床田投手を2回ですっぱり諦めて継投に入りました。この期待に見事に応えた中継ぎ陣、そして2番手で試合を落ち着かせた遠藤投手が嬉しいプロ初白星目前までいきましたがフランスア投手が1アウトも取れずに大山選手に逆転サヨナラ弾を被弾。激痛の黒星です。
試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
広島 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8 | 0 |
阪神 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3X | 6 | 11 | 1 |
勝利投手 岩崎(2勝0敗0S)
敗戦投手 フランスア (6勝4敗6S)
セーブ なし
本塁打 大山12号(9回裏3ラン)
広島 床田、遠藤、中村恭、菊池保、中崎、フランスア - 會澤
阪神 西、能見、島本、岩崎 - 梅野
試合感想
フランスア投手の被弾で、1勝にこだわる英断、執念の采配と讃えらえるべき試合が一気にひっくり返りました。
中継陣を惜しみなくつぎ込んで黒星を増やすだけの結果となってしまったのは痛恨の極み…。
この1敗はただの1敗ではなく、本当に重い…
フランスア投手がどうしても最終回で安定しませんから、戻ってきた中崎投手の守護神起用、当初の構想に戻す必要性すら感じさせる試合でした…。
そう、よく9連戦の半ばで床田投手をスパッと代えたと思いましたよ。
今日の床田投手はストレートが走らず、頼った変化球もコースに決まってもはじき返される苦しい展開。
ストレートがいつもなら常時140 km/h、145km/hを計測することもあるんですが今日はほとんどが130 km/h台後半でたまに140 km/h台にどうにか乗る程度。
曾澤選手もストレートに頼れないと受けていて感じていたんでしょう、ストレートの割合が明らかに極端に低かったですよね。
頼りの変化球も梅野選手に投げたツーシームは外角低めのコースに決まっていましたが見事に右中間を割られました。
西投手にも同じようにコースにいっていたツーシームをライト前に運ばれたところで今日は苦しいとベンチも判断したんでしょうか。
タイミングがあってしまうのか相性の悪い梅野選手に打たれたのはまだしも、コースにいってなお西投手にまで打たれるようでは2巡目はごまかしきれない。
せっかく難敵の西投手から大量点を奪えたわけですし、ジャイアンツもデーゲームで勝っている。
負けるわけにはいかないと緒方監督の執念を感じた采配でした。
…床田投手の怪我じゃないこと前提ですが…。
そこからは中継ぎ陣がこの采配に応えて躍動。
遠藤投手がストレートの走りが素晴らしく試合の流れを落ち着かせてくれました。
今村投手、菊池投手に加えて中崎投手、中村恭平投手と駒が揃ってきたところで役割を当初のロングリリーフへと再転換。
そこで見事に役割を果たしてプロ初勝利の権利は手中に収めていました…
ちょっと疲れが見えて6回、1アウト満塁の場面で降板となりましたが中村恭平投手が見事な火消し。
広くないストライクゾーンに細かいコントロールまでない中村恭平投手…いきなり押し出しを与えた時には本当にヒヤヒヤしましたが相手の中軸を力でねじ伏せ最少失点でしのぎました。
7回の菊池投手もいきなりノーアウト1, 3塁と1点は覚悟しましたが、三振とダブルプレー見事に無失点を継続。
8回は今村投手ではなく本日誕生日の中崎投手。
恐らくですがこれから本格的に勝ちパターンで起用することになるんでしょう。
今村投手の連投回避、連戦の中での負担平準化のためと言う可能性もありますが、2連投を回避しないといけないほど登板がかさんでいたわけではありません。
戻ってきてから2試合続けて良い内容で無失点に抑えていましたし実績・経験は十二分ですからある程度既定路線です。
優勝するためには勝ちパターンで起用できないと困る投手ですしね!
今日も糸原選手には粘られましたがある程度落ち着いて無失点に抑え込んでくれました。
ただこれらすべての頑張りが一瞬で水泡に帰した最終回…フランスア投手もここまでフル回転ですから責められませんが連戦中に痛すぎる負けなのは間違いありません。
打線の方は難敵西投手を相手の拙い守りにも助けられて攻略。
先週とは全然違う、狭めのストライクゾーンもカープに有利に働きました。
そして西投手の制球力も先週よりかなり悪かった。
ストライクゾーンで細かく勝負できるだけのコントロールは今日の西投手にはなく、3四死球でもらったチャンスで小園選手がライト前へのタイムリーを放ち先制。
直後に逆転されますが、そこでさらにひっくり返すカープ打線のそつのなさ…。
菊池選手のヒットからバティスタ選手がレフトへ同点のタイムリーツーベース。
鈴木誠也選手が内野安打でつないで、松山選手がレフト後方への2点タイムリーツーベース。
ソラーテ選手にギリギリ追いつかれたかと思いましたがグラブに当てられながらも落ちて大きな2点を奪いました。
そこから1アウトを奪われますがメヒア選手が中途半端に止めたバットに当たってしまったファーストへのハーフライナーが変な回転がかかっていたか、マルテ選手の直前でのバウンドが変化してラッキーな内野安打。
記録はエラーでも良かった当たりでしたがグラブに当たっていないということでヒットの記録。
1アウトで3塁に進めたところで小園選手がしっかりバットに当ててショートゴロの間にもう1点。
一気に4点を奪えたことで試合の主導権を握れました。
タイガースの弱点である守備力を見事についての大量点でした。
しかしそこからダメ押し点が奪えず…。
西投手が代わってからは得点のチャンスもあったんですが…まぁしかし5点取っている打線を責めても仕方ありません。
ジャイアンツは息を吹き返し気味。
調子を落としていた首位チームが追い上げられながらも大差に守られて追いつかれる前に息を吹き返して一気にラストスパートで突き放す…そんな展開を逆の立場でここ3年間経験しています。
おそらく緒方監督も今離されたら追いつき、追い抜くチャンスはない。
そう思っているからこその今日の思い切った采配だったんだと思います。
そしてその意見には完全に同意。
逆転優勝のためには追いかけるカープの立場では勝負はまだ先なんて言ってられません。
ショックの残る負けです。
でもこれを乗り越えて明日カード勝ち越しを決められればダメージは最小限になります。
今日中継ぎ陣を注ぎ込みましたから明日の九里投手を今日のようにスパッと代える選択肢はありません。
このところ安定している九里投手を信頼しましょう。
そしてカープ打線も昨年までこんな逆転負けを何度も乗り越えてきました。
その底力を信じて…3連覇の経験値をフルに生かして明日、すぐにショックから立ち直るきっかけを掴みましょう!
球団記録をさらに更新するリーグ4連覇へ、チーム一丸で今年も頑張ろう、カープ!
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