僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

オールスターは意義不足!カープからは6名もしがらみの見える監督推薦選出 中川じゃなく菅野、西じゃなく青柳 【閑話休題】

原口選手がプラスワン投票で選ばれて今年のオールスターの陣容が出揃いました。カープからは昨年と同じく6名が出場、これはリーグ最多です。監督推薦が発表された段階ではカープはジャイアンツと首位争いをしていましたから妥当。気分転換がてら、今日はオールスター出場選手について書きたいと思います。

 

オールスター出場選手の決まり方

オールスターはファン投票、選手間投票(12球団の支配下登録選手全員が投票に参加)を行い選手を選抜。

残りは合計で28人になるように各リーグを指揮する前年の優勝チームの監督が選抜します。

最後にこの28名に加えてプラスワン投票ということでファン投票で各リーグ最後の1人を選出。

ざっとオールスターの出場選手各29名はこういう形で決まります。

 

制約としては最低でも各チームから1人は選出すること、5月末までに支配下登録されていること、外国人選手は4人まで(ファン投票で上回った場合は除く)等があります。

 

昨年はファン投票・選手間投票で選ばれた鈴木誠也選手、菊池選手に加えて監督推薦で大瀬良投手、中崎投手、 會澤選手、田中選手の4名、計6名が選ばれ出場しましたが、今年は何人出ることになるでしょうか。

 

  

 

 

ファン投票・選手間投票では大瀬良投手、鈴木誠也選手がダブル選出

カープからは大瀬良投手、鈴木誠也選手がファン投票でも選手間投票でも選出され、オールスター出場を決めています。

大瀬良投手は西投手の後塵を拝す形が長く続きましたが、最終盤に逆転して選出された一方で鈴木誠也選手はずっと投票トップを守っての選出。

形こそ違いますが、今のカープの投打の顔がそれぞれ選出されたのは嬉しいですね。

 

ファン投票では一岡投手、会澤選手、菊池選手が各ポジションで次点。

選手間投票では会澤選手、菊池選手が次点となりました(田中選手も次点と言えば次点ですが坂本選手とは583票対38票と大差なので外しました)。

 

ファン投票はあくまでも人気投票なのに対して、選手間投票は選手目線での投票なので違う目線での投票となりますが、意外と一致するのが面白いですよね。

ファン投票ではひいきの球団の選手だけに投票する人もいれば、リーグで成績を最も残している選手を球団関係無しに平等に選んで、その人が思う最強チームとして投票する人もいる。

ただ結果から見ると、圧倒的な成績を残すような選手は自然とファン投票でも票が集まってくるんだろうと思います。

 

数年に一回、物議を醸すような選出もあるにはありますが、ルールに則ってファンに選ばれた選手達ですからどんな結果でも個人的には文句ありません。

選手間投票、監督推薦という形で偏った結果になっていたら最低限の是正はできる仕組みができていますしね。

 

今年もファーストのロペス選手、サードの高橋周平選手、外野の丸選手と実力も存在感も発揮している選手が選手間投票で出場を決めました。

  

 

 

監督推薦について考える…

まずファン投票、選手間投票で出場が決まっていた人数は以下の通りです。

広島 2人(投手1 野手1)

巨人 3人(投手0 野手3)

阪神 3人(投手1 野手2)

DeNA 3人(投手1 野手2)

中日 1人(投手0 野手1)

ヤクルト 2人(投手0 野手2)

 

これに監督推薦を赤字で加えると…

広島 6人 (投手1+2 野手1+2

巨人 5人 (投手2 野手3)

阪神 6人 (投手1+2 野手2+1

DeNA 5人 (投手1+1 野手2+1

中日 3人 (投手1 野手1+1

ヤクルト 4人 (投手1 野手2+1

 

カープとプラスワン投票で原口選手が出場を決めたタイガースが最多の6名、独走のジャイアンツ、そしてAクラスを争うベイスターズから5名。

下位に沈むドラゴンズ、スワローズから3名、4名とバランスとしては妥当なところか。

あくまで監督推薦のタイミングでは、と付記しておきます。

今推薦しなおせるならカープから1人は減るでしょうね。

 

監督推薦でカープからは菊池選手、会澤選手、床田投手とフランスア投手が出場を決めたわけですが、ここに大きな驚きはありません。

4名推薦されたのは他球団と比べて多いですが全体として人数のバランスはとれていると言ってよいと思います。

 

驚いたのを覚えているのはジャイアンツから中川投手ではなく管野投手が選ばれたことと、タイガースから西投手ではなく青柳投手が選ばれたこと。

最も各球団が負担に敏感になるであろう投手の選出ですが、おそらく当時Aクラスだったカープ、ジャイアンツ、タイガースから2人、他3球団からは1人として各球団に選出、推薦をある程度は委ねた、あるいはそこまで権限を委譲しなくても水面下での何らかの確認はあったはずです。

 

出場選手数のバランスを考えればフランスア投手ではなく、スワローズやドラゴンズからハフ投手やロドリゲス投手を選出するのが自然…フランスア投手が選ばれているわけですから外国人枠云々は関係ないですし、加えて悲しいですが今年のフランスア投手と同等以上の成績をこの2投手は残しています。

あくまで監督推薦時点での話ですけどね。

 

フランスア投手が選ばれたことも、各球団と遺恨を残さないように事前に何らかの枠組みを決めた上で協議して選出しているのではないかと思う根拠の一つです。

もちろんこの当たりの選出過程はブラックボックスなので推測でしかありませんが、少なくとも緒方監督が勝手に決めて各球団に通知するというプロセスではないはず。

フレッシュオールスター出場選手の選出過程のように各球団と何らかの方法で事前協議は当然しているでしょう。

 

菅野投手は今年腰の状態が悪く、8勝を上げているものの本調子ではないのは明らか。

東京ドームでの開催があるのでジャイアンツから球界を代表する投手を選びたいのは分かりますが、今年すさまじい働きの中川投手を選ぶほうが感覚的には普通のような気はします。

どちらの投手を選出するのか、この辺りはジャイアンツ球団の推薦・意見を基にしているような気はするのですがどうでしょうか。

  

西投手ではなく青柳投手が推薦されたのもこう考えるとある程度自然か。

自由に選べるのであれば勝ち星が伸びていなくても圧倒的な安定感を誇るエースの西投手を選ぶのが誰がどう考えても自然だと思います。

ただ水面下でタイガース球団と調整した上での選出ならこういう不自然な部分も納得が出来るような気が…。

あ、青柳投手の選出に不満があるわけではないことは明記しておきます。

 

しかしやっぱりどうしてもこういうしがらみがありそうなことを伺える選出結果を見ると、オールスターは1試合にして負担を減らし、ドラフトの優先権や日本シリーズの本拠地開幕権をかけての真剣勝負にするべきだと思いますけどね…。

オールスターからの収入が大きな柱であるNPBが簡単に試合数減に踏み切るとも思えませんが、交流戦が始まって異なるリーグの一流選手同士が対戦する機会の創出という大きな意義が薄れた中で、もう少し各球団がモチベーションを持って選手を派遣するような意義付けはしないといけないでしょう。

 

しかし選出された選手達にとって目嫌なことであるのは明らか。

せっかく出場するんですから他球団の主力と野球談義に花を咲かせて、何かきっかけを掴むチャンスにしてほしいですね、特にカープの野手陣は。

交流戦でも日本シリーズでもやられっぱなしですから、カープの選手達はもちろんセリーグ全体の奮起にも期待しましょう!

 

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