6/2のタイガース戦は5-7でカープが敗れました。アドゥワ投手が2回に全く踏ん張りが利かずに7失点でワンサイドの展開となった今日の試合。それでも中村恭平、九里、菊池投手の踏ん張りに、打線の諦めない攻撃で接戦に持ち込みました。敗れはしたものの接戦になった展開をアドゥワ投手がどうベンチから見ていたか…反撃で交流戦には悪くない形で入れそうです。
試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
阪神 | 0 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 15 | 4 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 10 | 1 |
勝利投手 ガルシア (2勝2敗0S)
敗戦投手 アドゥワ (2勝2敗0S)
セーブ ドリス (2勝1敗13S)
本塁打 梅野4号(2回表ソロ)
阪神 ガルシア、守屋、藤川、ジョンソン、ドリス - 梅野
広島 アドゥワ、中村恭、九里、菊池保、中崎 - 磯村
試合感想
あえて強い言葉を使いました。
それだけ2回のアドゥワ投手は途中から意図もなくただ投げているだけ…結果的にはあそこで1点でも少なく抑えていればどう転んだか分からない試合でした。
あれだけ打ち込まれていたわけですから、集中力が切れてしまうのは分かります。
しかもまだ高卒3年目…気持ちの立て直し方がまだ上手くいかなくても全く不思議ではありません。
あれだけ打ち込まれて、その後接戦に持ち込める確率…それはどんなに良くても5試合に1つ程度でしょう。
でも今日のようにそうなったときに、意思をこめられずにただ投げて淡々と取られた得点が最後に響くんです。
それにわずか2回で降板。
中村恭平投手、九里投手、菊池投手が2イニングずつ投げても9回まで届かず、登板ペースがかさんでしまっていて投げさせたくない投手を投げさせなければいけなかった。
あれだけ打ち込まれていたんですから、イニングの途中で代えてあげてほしいという意見もあるでしょう。
ただ今日の首脳陣はあえて代えなかったと思います。
そしてその後、打線が接戦に持ち込んだことで負けはしましたがアドゥワ投手にとっては最高の教材の試合となりました。
これで何を感じて、次回以降何を見せてくれるか…。
近本選手に打たれたところまでは悪いなりにまだ何とかしよう…そんな気持ちは感じました。
肩の開きが早く、バッターからボールが見やすく球威もなければ制球もできない…ボール先行で苦しい展開でも何とか何とか…
ただ糸原選手を抑えて2アウト1塁としてから止めの5連打…。
その過程で本当に全てのボールに、一球一球に僅差の場面と同じように意思をこめて投げられていたのか…残念ながら今日は見ていてそうは思えませんでした。
アドゥワ投手は間違いなく今後のカープ投手陣を支えてくれる柱になれる逸材です。
若くして球威を求めず、動かすボールで打たせて取るピッチングを自分の生き抜くスタイルだと割り切れるその性格と度胸。
昨年は中継ぎ陣を支え、今年は先発としてチームの躍進を支えてくれています。
それを十二分に評価しているからこそ、今日の不甲斐ない投球が悔しかった…
中村恭平投手、九里投手、菊池投手は2イニングずつを無失点。
中村恭平投手はボール自体は高く制球できませんでしたが今の球威があれば抑え込める。
それだけ昨年から大きくストレートの威力が違います。
狙われても打たれない…本人も自信を持って細かいコントロールを気にしすぎずに投げこめているのが良い結果につながっているのでしょう。
九里投手は…まだどこかで先発を任せるには怖い内容…それでもピンチで踏ん張って無失点でつないでくれたのが接戦につながりました。
菊池投手も同様。
よく押し出しを出さずにフォークを信じて投げ込んでピンチをしのいだ後。
緊張感を維持するのが難しかったであろう2イニング目を三者凡退に抑えてくれるあたりが信頼感を高める要因なんでしょうね。
投げているボール自体は4月から比べれば疲れが見えますが、精神力。
1軍で投げられる喜び。
そんなものが画面超しでも伝わってきます。
アドゥワ投手も昨年自身が担っていた役割でのこの3投手の奮闘に感じるものがあったはず…そうでなければ困ります。
投げさせたくない勝ちパターンの投手のうち、誰かを投げさせないといけない展開になった最終回は中崎投手でしたが今日もピリッとせず。
無失点には抑えましたがマルテ選手にストレートを完璧にとらえられました…うーん今日は2日前結果が出なかったものの良くなってきたように見えた球威も今一つ…。
気持ちが入りきらなかったのか…それともやはり状態は上がってきていないのか…。
やっぱり後者ですかね…悩みが深まる最終回でした…。
一方の打線の方はガルシア投手相手に集中力を切らさず攻め続けたのが最後に実りました。
欲を言えばもう少し早いイニング…特に5回の1アウト満塁のチャンスで1点でも2点でも取れていれば…。
そう思わなくもないですが、取れていたらいたでガルシア投手ももっと早くに代わっていたでしょうからやっぱり追いつくのは難しかったでしょう。
ただ今日のようなワンサイドの展開でもガルシア投手を最後にはしっかりと打ち崩して良い印象で降板させなかったのは間違いなく次につながります。
田中選手もようやく打席の中で自信を感じるようになったというか、雰囲気が出てきましたね。
全員があきらめない気持ちを持ち続けて打席に入ってくれていたと思います。
今日のような展開でタイガースの勝ちパターンの投手に楽をさせなかった。
長いシーズン戦っていく相手に与えた印象、アドゥワ投手の勉強代、そしてこれから始まる交流戦への流れを考えれば非常に意味のある反撃だったと信じています。
鈴木誠也選手はこんな日もある。
初回、3回、そして6回のチャンスで凡退。
珍しく積極性がなかったというか迷いがあったというか…早いカウントから相手が警戒してボールを投げてくるだろうという読みが外れたのか、簡単にストライクを見逃して追い込まれて苦しくなってしまう打席が目立ちました。
それでもチーム状態としてはまだまだ好調。
今日悔しい思いをした選手がまた次の試合でやり返して、トータルではプラス!
そんな展開につなげてくれるのがカープの強さだと思います!
明日のお休みで切り替えて、交流戦初優勝へ向けて…パリーグ各球団に挑んでいきましょう!
球団記録をさらに更新するリーグ4連覇へ、チーム一丸で今年も頑張ろう、カープ!
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