丸選手の移籍で来年のカープは3連覇を牽引してくれた打線の得点力がある程度落ちるのは覚悟しないといけない状況です。となれば投手陣の踏ん張りにこれまで以上に期待がかかりますが、今日は即戦力として獲得した2人の新外国人投手について欠いていきたいと思います。
限定的だったドラフトでの即戦力投手の補強
2017年は高卒選手中心の指名、そして今年も高卒野手の小園選手をドラフト1位で指名しました。
長期的にはこれでよいはずですが、短期的には相対的に弱い投手陣の補強が少しおざなりになっています。
今年はドラフト2位で島内投手を獲得できましたので昨年よりは即戦力投手を補強できたと思いますし、そもそも両高橋投手のようにいきの良い若手投手の台頭も期待は出来ます。
それでも来シーズンの4連覇を目指すうえで未知数の現有戦力の底上げに期待せざるを得ない状況に不安があったのも事実。
そんなチーム状況で緒方監督からの要望に応える形でチームの経営陣が下した決断は積極的な新外国人投手の獲得でした。
レグナルト、ローレンス両投手はチームの救世主になるか…
来シーズンのカープはジョンソン投手、フランスア投手に外国人枠を割くのは規定路線。
野手は開幕後の打線の得点力次第ではありますが、基本的にはバティスタ選手、メヒア選手を調子を見極めながら1枠を争ってもらうことになるでしょう。
今年もそうだったようにチームの弱点である投手のほうに外国人枠を割くのが合理的です。
実績あるジャクソン投手を放出して、まだ未知数の部分もあるヘルウェグ投手がチームに残留。
そこに新たに加入したレグナルト投手、ローレンス投手が絡んできて外国人投手3枠目を争う構図となりそうですね。
いち早く獲得が発表されたレグナルト投手は身長188cmの左腕。
今シーズンは大リーグメッツ参加のマイナーリーグでプレーして48試合の登板、4勝1敗3セーブ、防御率は4.77と少し不安になる数字を記録しています。
メジャーでの登板はなく、マイナーリーグでは154試合の登板で通算防御率は3.18。
先発登板はほとんどなく中継ぎ専門という立ち位置か。
今シーズンは被本塁打が多く防御率が悪くなっていたようですが、それでもカープが獲得したのには理由があるはず。
投球イニングを上回る奪三振数を記録している高い奪三振率は、高身長の投手・球威のある投手に苦戦する傾向にある日本ではさらに上向くと踏んでいるのではないでしょうか。
一方のローレンス投手。
今年はメジャーリーグで11試合に登板して1勝0敗防御率は7.33。
140 km/h後半のストレートとメジャーでは球威不足に苦しんだようですが、制球力は非常に良く通算で5回に1つフォアボールを出すかどうかという抜群の数字を残しています。
低めにスライダー、ツーシーム、チェンジアップ、カーブといった変化球を制球できるようですし、少し動くストレートも打たせて取るタイプとしては十分でしょう。
内野守備の良いカープですから、ジョンソン投手の活躍が既に証明しているように低めに投げてゴロを打たせる投手が活躍する素地は十分に整っています。
技巧派右腕と早くも称されていますが、日本ではメジャーよりストレートの球威がなくても通用する可能性は高いですし、打たせて取るタイプだった投手が三振をもう少し期待できるようになれば化ける可能性は十分。
先発も中継ぎも期待できるようですが、球威があるタイプではないだけにその制球力を生かして先発としての期待が基本線になるでしょうか。
外国人投手枠3番目の(最)有力候補、かなり期待できそうな投手に見えますがどうなるか。
オープン戦から日本人投手の調子も絡めて、先発としてのローレンス投手か、中継ぎとしてのヘルウェグ投手・レグナルト投手かを選んでいくことになりそうです。
今年のように先発4人目、5人目も中々調子が上がってこないような状況に陥るとローレンス投手の出番が増えてきそうですが、高卒で入団して4 - 5年目になってくる若手投手達も伸び盛りで飛躍が期待できそうですし、薮田投手も復活を期しているでしょう。
フロントとしては先発、中継ぎ両タイプの新外国人投手2名の獲得で4連覇に向けてできる準備、チームの柔軟性確保に努めたというところでしょうか。
いずれにしても来シーズンは今シーズン以上の投手陣の踏ん張りが不可欠。
新外国人投手2名を加えて、来春のキャンプで勢いある投手がどんどん出てくると良いですね!
来シーズンに向けて、一歩一歩準備を進めていこう、カープ!
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