福井投手と東北楽天イーグルスの菊池投手との交換トレードが本日発表されました。福井投手は2010年のドラフト1位で入団、菊池投手は2007年の高卒ドラフト4位での入団。ほぼ同年齢の両右腕は来年、新天地での飛躍を目指します。
福井投手は先発の軸として期待されるも開花しきれず…
ルーキーイヤーから8勝を挙げてそのポテンシャルの高さを発揮してくれた福井投手のキャリアハイは先発として9勝、防御率3.56を挙げた2015年でしょう。
黒田投手の復帰でストライクゾーンで勝負することの重要性を再認識し、持ち味の強いストレートを軸に開花の予感を十分に感じさせてくれました。
しかし先発の軸として期待された2016年、調子に乗り切れず13試合の先発で5勝に終わると、成績は下降線。
昨年は5度の先発で1勝、今年は3度の先発で2013年以来の0勝に終わりました。
通算109試合の登板、91試合の先発で29勝36敗防御率は4.51。
ポテンシャルは高く、環境が変わればもう一花咲かせる力は十分にある投手です。
ルーキー時代には早稲田大学からドラフト1位がプロ野球史上初めて3人も出て注目されたことでも話題となった福井投手、新天地での復活が期待されます。
楽天の石井GMも2軍ではしっかりと成績を残していることに注目しての獲得となったようですし、キャンプで先発を争うチャンスをもらえそうなのは間違いありません。
パリーグへの移籍ですから遠慮なく応援できますね。
福井投手、これまでありがとうございました！
そして本人のコメント通り、是非新天地で活躍する姿を見せてください！
加入する菊池投手は…
一方イーグルスからカープにやってくる菊池投手ですが福井投手より1歳年下の29歳の右腕です。
キャリアハイも福井投手と同じく2015年で、17試合の先発で4勝5敗ながら防御率は3.76をマーク。
しかし2016年以降、下降線を辿り3年間でわずか1勝。
通算では69試合の登板、うち42試合の先発で12勝15敗防御率は4.23。
主に中継ぎ投手との報道もありますが、過去の成績を見る限りでは先発として期待されていた投手と見てよいでしょう。
今年はシーズンの行方がほぼ決まっていた9月に昇格、わずか3試合の登板ながらも13イニングで15奪三振を記録しており、まだまだ1軍で通用するポテンシャルを見せています。
中継ぎも無難にこなす能力を持っていそうな投手ですし、ロングリリーフにも適正があるかもしれません。
カープの現状の投手陣としては福井投手を出しても悪くない補強になったのではないかと思います。
やはり他球団で、ある程度プロでの経験もある新しい風を入れるというのも大事なことだと思います。
高校を卒業して以来、11年も過ごした仙台から新天地となる広島への移動。
生活環境も大きく違うでしょうし大変だとは思いますが、カープ打線の援護も受けて久々の白星を是非来年挙げてください！
是非心機一転、カープ投手陣の良いところを取り入れつつ、イーグルス時代の経験でよかった点をカープに共有して、投手陣全体の底上げにも貢献してくれればと思います。
どうしても力が同等なら若手に出場機会を奪われる年齢となりつつある両右腕。
新天地への移籍を好機とできるかどうかは来年春のキャンプでのアピールに大きくかかってくると言えそうです。
先入観なく評価してもらえる時期にしっかりアピールして居場所を確保できるかどうか。
カープとしては今シーズンアドゥワ投手が中心となりながらも固定し切れなかったビハインドでのロングリリーフの枠、ここを軸に起用法を見極める形になっていくような気がします。
もちろん先発としても実績のある投手ですから、その可能性も十分。
菊池投手、ようこそカープへ！
4連覇を目指す来年のチームの新戦力として、期待しましょう！
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