またこの季節がやってきました。
ドラフトで選手を取るということは、登録選手枠の上限は固定されていますのでその分選手を放出しなければならないということ。
プロの世界ですので甘いことは言っていられませんが、寂しさが募るのも事実です。
今日はそんなカープを去る選手たちについて書きたいと思います。
戦力外通告期間は
例年戦力外通告は複数回にわたって行われるのが球界の通例です。
まず10月に入って通告が解禁された直後に一度目、そしてドラフトが終わって来シーズンの陣容がある程度見えてきた頃に調整の意味合いもかねて二度目以降の通告が行われます。
規定では第一次通告期間は10/1から全球団がレギュラーシーズンを終えた日の翌日まで。
第二次通告期間はクライマックスシリーズ全日程終了翌日から(大体この辺りにドラフト会議が開催されます)日本シリーズ終了翌日まで。ただし日本シリーズ出場チームはその5日後までと定められています。
今年は引退を発表している新井選手・天谷選手の枠は無条件に空きますので、第一次通告をされた3選手(+育成選手1名)とこの引退する2選手、計5選手分の枠は今月下旬に予定されているドラフト会議前に空いたこととなります。
第一次戦力外通告
10/2に佐藤祥万投手、土生選手、辻空投手に加えて育成のタバーレス投手に戦力外通告を行った旨、公表されました。
佐藤祥万投手はDeNA、日本ハムを経て2014年オフのトライアウトを経てカープに入団しました。
カープ入団4年目の今年は7試合に登板して防御率は8.59。
昨年は左打者に対してある程度の成績を残し、飛躍を期待されましたが今シーズンは逆に成績を落としてしまいました。
本人のコメントにもありましたが、1試合だけであれば結果を残せても、それを2試合、3試合と続けていくことができませんでした。
30歳になる佐藤祥万投手ですが家族と相談の上とのことですが、現役続行の道を模索する可能性はあるようです。
土生選手は広島出身、広陵高校卒のバリバリの地元選手として早稲田大学からドラフト3位で2011年にカープに入団しました。
野村投手、ジャイアンツ小林選手と共に甲子園準優勝したときのキャプテンとしても知られます。
2016年にプロ初安打をマーク、昨年は2軍で.317をマークし、今年は一軍で結果を残したかったところですが厚いカープの外野の選手層を突き破ることはできず、今シーズンの出場機会はありませんでした。
今後については未定としながらもユニフォームを脱ぐことも視野に入れているようです。
辻投手は2012年に育成ドラフト1位でカープに入団、2015年オフには念願の支配下登録を勝ち取りました。
昨年は2軍で防御率2.39の成績を残してキャンプでは1軍に呼ばれる場面もありましたが、1軍での登板機会を勝ち取るまでには至りませんでした。
24歳とまだ若く、現役続行の道を模索するようです。
タバーレス投手はカープアカデミー出身。
今シーズン開幕前に育成契約を結びましたが、2軍では17試合に登板しながらも防御率は7.32と来シーズンに向けて十分なアピールをすることができなかったようです。
19 2/3回に投げて19失点(自責16)、育成に力を入れており比較的長い目で見るカープが1年で戦力外にしたところを見ても、伸びシロとしても厳しかったということなのでしょう。
こちらも23歳とまだまだ若く、日本での現役続行の道を探るようです。
寂しいですが、選手登録の上限が決まっている以上、そしてドラフトで有望選手をとらなければチームの未来がない以上、プロ野球選手の宿命とも言えるでしょう…。
各選手のこれまでのカープへの貢献に感謝するとともに、現役を続行する決断も、退く決断も尊重して、今後の更なる活躍を祈るばかりです。
34年ぶりの日本一奪還へ、明日からも一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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