いよいよ来週から交流戦が始まります。
近年勝ち越しているものの、交流戦との相性が良くない印象もあるカープですが実際はどうなのでしょうか。
過去成績とともに今シーズンの展望を合わせて記事にしました。
通算成績は?
球界再編問題をきっかけに2005年から始まった交流戦。
最初は3連戦ホーム&アウェーで3戦ずつの計36試合で始まりました。
しかし36試合ではシーズンの約1/4、試合数が多すぎるとして変則的な2連戦のホーム&アウェーの計24試合となった時期を挟んで、現在の3連戦一発勝負の計18試合、本拠地開催は隔年入れ替わりの形に落ち着いています。
去年まで通算312試合でカープは137勝170敗11分、勝率.446と大きく負け越しており(12球団中11位)。
過去成績を見る限りでは印象だけでなく、確かに交流戦を苦手としていることが分かります。
各球団との通算対戦成績は以下の通りです。
楽天 26 - 27
ソフトバンク 16 - 33 (4)
西武 29 - 22 (2)
日本ハム 21 - 31(1)
オリックス 24 - 28 (1)
ロッテ 21 - 29 (3)
ライオンズのみ勝ち越し、参入直後、どうしても戦力的に劣っていた時代のあるイーグルスにも負け越しており、5球団に負け越しという過去の成績でした。
ここだけをみるとかなり厳しそうです…。
それでは過去5年の成績は?
通算成績を見ましたが、直近5年ではどうでしょうか。
2013年からの成績をまとめてみました。
2013年 11 - 13 で交流戦8位 (シーズン セリーグ3位)
2014年 9 - 15 で交流戦12位 (シーズン セリーグ3位)
2015年 9 - 9 で交流戦7位 (シーズン セリーグ4位)
2016年 11 - 6 (1) で交流戦3位 (シーズン セリーグ1位)
2017年 12 - 6で交流戦2位 (シーズン セリーグ1位)
昨年は12勝6敗で優勝したソフトバンクと同率、交流戦の最終戦で勝ったほうが優勝という大一番で敗れて惜しくも交流戦初優勝は逃しましたが、連覇した直近の2年は大きく勝ち越してセリーグの他球団との差を広げる機会となりました。
簡単に去年の交流戦をおさらいすると、第一週のライオンズ相手に連勝スタートを決めてカード勝ち越すと、マリーンズ相手にも勝ち越して1週目を4勝2敗。
第二週で敵地にも関わらずファイターズに3連勝、イーグルスには負け越しますが、2週目までで8勝4敗。
優勝のかかった勝負の3週目は得意のマツダでの6連戦。
バファローズに3連勝して交流戦首位に躍り出ますが、最後はホークス相手に力尽きてカード負け越し。
交流戦優勝もさらわれてしまいましたが、結果は12勝6敗と上々のものでした。
交流戦の通算成績は未だに11位と悪いのですが、初期の頃は試合数が今の倍。
積み上がった借金を、強くなった現在でも中々返せないといったところでしょうか。
今年も3連覇のためにはここで他球団と差を広げたいところ。
過去13年、リーグ優勝したチームのほとんどが交流戦で上位6球団、Aクラスに入っています(延べ26例中、交流戦Bクラスでのリーグ優勝は4例のみ)。
少なくとも交流戦でAクラスに入っておかないと、シーズンの潮目が変わるきっかけとなる可能性がありそうですね。
さて、今年はどうなりそうでしょうか。
最後に2018年の展望は?
今年の日程は以下の通りです。
第1週はホームでライオンズと開幕3連戦の後、敵地でマリーンズと対戦します。
続いて第2週はホームでファイターズ、イーグルスとの6連戦。
最後の第3週は敵地でバファローズ、ホークスとの対戦です。
完全に昨年と同じ並びでホームとアウェーが入れ替わっただけです。
交流戦13度でで過去1度しか勝ち越したことがないホークスとの敵地3連戦が最後に控えているのでカープが今年も上位進出するためにはそこまでの15戦で貯金を3つ持っておきたいところ、9勝6敗を一つの目安にしたいと思います。
逆算するとホームでの9戦を2勝1敗ペースの6勝3敗、敵地で3勝3敗でいきたいところ。
これを超えてくるようだと、今年も優勝争いに名を連ねているでしょう。
最初のカードからパリーグ首位のライオンズ相手ですが地元マツダスタジアム開催の地の利があります。
少し打線がお疲れ気味のようではありますが、ここまで首位を快走する好調ライオンズ相手に勝ち越しスタートとできるかどうかで大きく交流戦の展望が変わってきそう。
負け越してしまうようだと次がBクラスとはいえカープの弱点である機動力を武器に戦うロッテ相手の敵地でのゲームなのでずるずるといってしまう可能性は十分…
というわけでやはり交流戦初戦の先発が予想されている中村祐太投手の出来が、交流戦の行方を占う大事な試金石となりそうです。
それでも第2週に地元での6連戦が組まれているので第一週で負け越してしまっても立て直すチャンスは十分にありそう、ということで交流戦で大きく失速しにくい日程になっているようには思います。
ただし代わりに最後の第3週が敵地6連戦。
第二週までで6勝6敗と5割近辺だと苦しく交流戦のBクラスが見えてきてしまうだけに、悪くても7勝5敗、できれば8勝4敗でここまでを踏破したい。
あとは最終週でどう転ぶか。
うまく勝ち越して第3週に入って、さらに一昨年「かみってる」と緒方監督に言わしめたように、バファローズ相手に異常な相性の良さを誇る鈴木誠也選手がこの頃までに復調してくれていれば…
そんな皮算用をして展望記事に代えさせていただきます。
選手個々で言うと大きなポイントとして昨年交流戦で打率4割超えを記録する大活躍でカープの好成績を支えた丸選手が本当に交流戦頭から復帰できるのか。
復帰できたとしてもほぼ実戦での調整できていない状態でしょうから昨年の交流戦のような大活躍を期待するのは酷ですが、DHのある試合で野間選手をレフトに回せるようになれば外野守備での貢献は絶大でしょう。
一方の投手では交流戦で3戦3勝防御率1.35を記録するなど、交流戦から先発に転向して大ブレークを果たした薮田投手、先発6枚が必要なだけにここで復活をかける登板機会を与えられるのか。
昨年のカープの交流戦躍進を支え、今は一軍で試合に出ることができていない二人を投打のキーマンとして挙げておきたいと思います。
短期決戦である交流戦初優勝のためにはスタートダッシュが絶対条件です。
優勝を目指すのであれば出遅れを取り戻すだけの試合数はなく、第一週の五割は最低ラインでしょう。
良い滑り出しに期待したいですね!
けが人も多くなかなかベストの布陣で戦えていませんが、ここまでは接戦を勝ちきる力で乗り越えてきています。
昨年と比べて戦力的には苦しい中で始まるパリーグの猛者相手の交流戦。
苦しい戦いになりそうですが、丸選手、野村投手、薮田投手といった故障や不調で離脱していた選手が一軍復帰という明るいニュースも期待できるはず。
それを勢いに変えていく好循環になればあるいは…
ペナントの行方を左右する可能性のある交流戦、これまで以上にドキドキわくわくしながらカープを応援しましょう!
…とその前に明日からのドラゴンズ3連戦で交流戦に良い流れで突入できるような戦いに期待ですね。
明日からも三連覇に向けてファンも含めて、チーム一丸で頑張ろう、カープ!
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