今シーズンブレークしつつあるアドゥワ投手だけでなく、これまで既に高橋昂也投手、坂倉選手に長井投手が1軍戦に出場。非常に将来有望な今年プロ2年目、2016年ドラフト組の現状について今日は書いていきたいと思います。
今回、この記事を書いてみようと思い立ったきっかけとなった記事がこちら。
【野球】左肘手術の広島・床田が描く6月実戦復帰への青写真/オピニオンD/オピニオンD/デイリースポーツ online
そう、有望な選手が集まった2016年ドラフト組の中で真っ先に頭角を表したのが、昨年ドラフト3位ルーキーながら開幕ローテーション入りを果たした床田投手でした。
登板2戦目でプロ初勝利をあげるなど、順調なスタートを切ったかに見えましたが、3戦目のベイスターズ戦で左肘の違和感を覚えて降板。
登録抹消されてしばらくは様子を見るも、結局痛みが消えずに7月にじん帯再建手術(いわゆるトミージョン手術)に踏み切ることとなり、キャッチボールが再開できるまでに5ヶ月かかる長いリハビリ生活を強いられることとなりました。
貴重な左腕というだけでなく、持ち味の制球力で余計なフォアボールを出さないところ、試合を作る能力を買われての昨年のローテーション入り。
実際昨シーズンは防御率こそ5.19でしたが、計17 1/3回を投げて3四球、16奪三振とポテンシャルを十分に感じさせる数字を残していました。
現在は平地での投球を経て、マウンドでの投球練習ができたところだとか。
順調にステップを踏んでいるようで実戦復帰を経て戦力として加わってくれるようであればかなり心強いですね。
復帰を心待ちにしたいと思います。
そして入団時のこの年の顔、ドラフト1位は加藤投手です。
昨年のプロ初登板での9回1アウトまでノーヒットピッチングを披露してプロ初勝利を挙げた試合の記憶が残っている方は多いと思います。
しかしその後は制球面で非常に苦しみ、計7試合、29 1/3回を投げて31四球。
ストレートには非常に力があり打たれにくいボールを持っているものの安定感に欠け、2勝目を飾ることはできませんでした。
今シーズンはここまで1軍での登板機会はなく、2軍で経験をつんでおり、ここまで7試合の登板で3勝1敗防御率は3.99。
計38 1/3回を投げて24四球とまだまだ制球面では不安定な部分を残しているだけでなく、ここまで17奪三振と持ち味の奪三振力にややかげりが見えます。
試行錯誤を続けている、そんな状況かもしれませんね。
つい先日カープ相手に好投して今シーズン2勝目を挙げたドラゴンズ柳投手とは明大・慶大のエース同士としてしのぎを削った間柄。
素材が一級品なのは間違いありませんから、他球団のライバルの活躍も刺激に上手くバランスを見出してまた一軍で躍動する姿を見たいものです!
ドラフト2位は高橋昂也投手。
開幕カードで先発して4回5失点を喫して以降、雨天中止の影響もあって一軍での登板機会に恵まれていませんが、今後先発ローテーション投手が不調に陥ったり、ケガで離脱して2軍から先発投手を上げることを検討する場合には真っ先に名前が挙がってくる投手でしょう。
昨年から2軍戦では十分な結果を残しており、緒方監督も1軍初登板となった登板でも次のチャンスを与えたい旨、発言しています。
今年もファームでここまで7試合に登板して3勝2敗防御率は3.16の成績。
5/15、つい先日のドラゴンズ戦で5回6失点で1点台だった防御率が跳ね上がりましたが、完投勝利も記録するなどその成長振りには目を見張るものがあります。
計37回を投げて45奪三振9四球と奪三振力もあり、制球面でも不安はありません。
貴重な左腕ですし、近々1軍で投げる姿を見られるのではないでしょうか、今シーズン中のプロ初勝利に期待大ですね!
そしてドラフト4位は坂倉選手。
言わずと知れたカープ期待の打てる捕手です。
昨年ファームで.298を記録した打撃センスは球団を飛び越して、球界関係者の注目の的。
昨シーズンの高卒ルーキーイヤーで既にプロ初ヒットを記録しており、期待は高まるばかりです。
中村奨成選手の加入で年齢の近い強力なライバルが出現したこともあり、焦りもあるでしょうが、球団としては2軍戦で出場機会を分け合いながら育成していきたいところ。
今シーズンは左の代打として5試合に出場してつい先日のドラゴンズ戦で今シーズン初ヒットとなるタイムリーツーベースを放った活躍は記憶に新しいところ。
他にも少しですが守備機会も与えられて1軍バッター相手のリードの経験も得ました。
捕手は経験がものを言うポジションだけにすぐに1軍で多くの出場機会を得るのは難しいかもしれませんが、ここまで2軍では打率3割を超す成績を残して昨年からの成長を数字でも残しており、虎視眈々と1軍への定着を狙っています。
ドラフト5位はアドゥワ投手。
2016年ドラフト組でここまで最も1軍で試合に出場しており、開幕から1軍の座を守り続けて14試合に登板して計17回を3失点。
WHIP1.59が示すとおり、安定感はまだまだですがピンチを迎えても動じないマウンド度胸は光っています。
まだまだ体が完成していない投手ですので、今後シーズンが進むにつれて疲れが出て打ち込まれる場面も出てくるでしょうが、それも経験。
中田投手が抹消されているだけに、当分の間、登板機会は十分にあるでしょう。
これまで通りの活躍が出来ればプロ初勝利も遠くないはず、全ての経験が糧になる若鯉のますますの飛躍に期待しましょう。
そして最後になるのがドラフト6位の長井投手。
1軍デビュー戦となった5/4のスワローズ戦で打者1人だけでしたが、150 km/hを超す切れのあるストレートを連発し、その中継ぎとしてのポテンシャルを如何なく見せ付けてくれました。
つい先日のドラゴンズ戦では坂倉選手とのバッテリーで3四球も絡んで2失点しましたが、翌日の登板で三者凡退に抑えて、中継ぎ投手に必要な切り替えの上手さを見せてくれました。
2軍では10試合に登板して1勝1敗2セーブ、防御率は2.84を記録。
計12 2/3回で13奪三振と高い奪三振力も発揮しています。
高卒2年目で既に150 km/hを超える強いボールを投げられているだけに本当に将来が楽しみですね。
今日は試合が雨で流れたので、この機会に現在活躍が目立つ2016年入団組について改めて書いてみました!
書いていて思いましたが高卒2年目の選手がこれだけ1軍で活躍するのも本当に珍しい!
大卒組も負けじと1軍に這い上がってきて欲しいです。
順調に伸びて数年後のカープを支えてくれる選手たちに成長する姿を見守りましょう!
今日は九里投手はまた雨で登板機会を流してしまいましたが、ジョンソン投手が奥様の出産で一時帰国した関係で登録抹消されていますし、登板機会はすぐに巡ってくるはず。
気持ちを切らさないでもらいたいですね。
明日は中6日で大瀬良投手、スワローズはブキャナン投手がスライドです。
最近高品質のピッチングを続けている両投手ですのでロースコアの接戦になるでしょうか。
リーグワースト2位タイと被弾の多い傾向にある大瀬良投手ですから一発には気をつけないといけませんが、これまで通り走っているストレートの威力を生かして勝負すれば結果を残してくれるはず、期待しましょう!
そんなこんなで雨で試合が流れて時間があったので、今シーズン活躍を見せる若鯉についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか。
球団初の3連覇へ、明日も一戦一戦頑張ろう、カープ!
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