5/1のジャイアンツ戦は6-4でカープが勝ちました。
中村祐太投手が狭いストライクゾーンに苦しみながらも粘っているうちに打線が山口投手を攻略。3連投の今村投手、中崎投手を温存しつつも代役となったアドゥワ投手、一岡投手が結果を残して接戦を制しました。
試合記録
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| 巨人 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 12 | 1 |
| 広島 | 0 | 1 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | X | 6 | 11 | 1 |
投手情報
勝利投手 中村祐（3勝0敗0S）
敗戦投手 山口俊 （3勝1敗0S）
セーブ 一岡 （1勝2敗1S）
巨人 山口俊、宮國、田原 - 小林
広島 中村祐、アドゥワ、ジャクソン、一岡 - 會澤
本塁打 バティスタ4号(3回裏ソロ)、鈴木2号(3回裏ソロ)
試合感想
乱闘寸前の場面もあり、警告試合となるほど荒れた試合。
今日は何と言っても打線が素晴らしかった。
初回に先制されて、その裏絶好の同点のチャンスを潰して、直後に突き放されて…。
ワンサイドになってもおかしくなかった序盤の流れでも集中力を切らさずに粘り強く攻撃してくれました。
初回、ノーアウト1, 3塁と内野ゴロでも一点の場面でしたが3番起用のバティスタ選手がピッチャーゴロ。
これでは田中選手もスタートをきれずにダブルプレーを喫し2アウト。
鈴木誠也選手がフォアボールで出塁すると、安部選手の打席で鈴木誠也選手がスタート。
セカンド送球を見てベース手前で反転、その間に田中選手がホームを狙いますがタッチアウト。
拙攻としか言いようのない展開で同点機を逸しました。
しかし3点差の2回。
表の攻撃で全力疾走して一塁からホームに帰った影響もあったか、2アウトから中村祐太投手にフォアボールで満塁。
続く田中選手が押し出しを選んで1点を返すと、次の3回にはバティスタ選手、鈴木誠也選手の連続アーチで一気に同点。
バティスタ選手は内角のストレートを擦り気味ながら力でレフトへ持っていく、鈴木誠也選手は外寄りのストレートを逆らわずにバックスクリーンに持っていく、それぞれの良さが出た素晴らしい連続アーチでした。
さらにここで終わらず、松山選手、野間選手の連打に會澤選手が2打席連続のデッドボール。
山口投手がベイスターズ時代、頭に当てられて骨折して長期離脱につながった過去があるだけに會澤選手も我慢できず。
一触即発のムードとなりましたが、乱闘は避けられ1アウト満塁で試合再開。
中村祐太投手は三振に倒れますが、田中選手が再び押し出しのフォアボールを選んで逆に1点のリードを奪います。
さらに攻撃の手を緩めずに5回。
1アウトから野間選手が猛打賞となる3本目のヒットで出塁すると、會澤選手が追い込まれながらもフォークを捕らえてレフト線に運ぶタイムリーツーベースヒット。
もうインコースには来ない、外に張って踏み込んだバッティングでしたね。
この後菊池選手にも技あり、ライトへの流し打ちのタイムリーが出て6-3。
リードを3点に広げました。
今日は本当に集中力を切らさずに素晴らしい攻撃でしたね。
3番起用のバティスタ選手も初回のチャンスは潰しましたが直後に取り返すホームラン。
野間選手も3安打2得点の大活躍で丸選手の穴をしっかりとカバーしています。
この調子で日替わりでも代役が活躍を続けてくれればそう易々とは失速しません。
頼もしさを感じられる試合でしたね。
投げては先発の中村祐太投手が狭いストライクゾーンもあり苦しみましたが、結果的には6回3失点で試合を作ってくれました。
絶好調のジャイアンツ打線相手ということを考えれば十分な結果です。
立ち上がりの3連打での失点はともかく、2回は2アウトから山口投手につながれての失点だっただけにもったいなかったですが、いずれもその後をしのいで踏みとどまってくれたのが打線に反撃のチャンスをくれました。
…まぁ3点目は田中選手の送球がどんぴしゃりでなくてもある程度ホーム付近に行っていればアウトにできた、そんな防げた失点でしたが。
それにしてもあれだけ外角に狭いストライクゾーンで、フォアボールを1つ（2つのデッドボールはありましたが）で抑えられたのも大きかったです。
3回の1アウト満塁を無失点に抑えてジャイアンツに引き戻されそうな試合の流れを渡さずに粘れた、そして5回、6回とピンチが広がる前にダブルプレーを取れた。
苦しみながらも試合を作る、一流のピッチャーになるために必要な素晴らしい経験を積み重ねながら、チームを勝利に導いてくれています。
伸び盛り、そんな表現がぴったりではないでしょうか。
このままシーズンを完走できるほど甘くはないと思いますが、昨シーズンより着実に一回り大きくなってくれていて応援していてうれしい限りです。
バトンを受け継いだのはアドゥワ投手。
中崎投手が3連投ということもあり、初めて接戦のリードの場面での7回起用となりました。
個人的には一岡投手かなと思っていましたが、驚きました、一岡投手は9回でしたね。
今日もアドゥワ投手はここまでの登板が凝縮されたような内容。
1アウト1塁から吉川選手のセーフティバントに慌ててファーストへ悪送球。
自らのエラーで1アウト2, 3塁のピンチを招きますが、ゲレーロ選手に外角への素晴らしいストレートを3球続けて一度もバットを振らせずに見逃し三振（これは會澤選手の配球もお見事でした！）、マギー選手を初球のチェンジアップでレフトフライに打ち取り無失点。
ランナーは背負いながらもピンチで動じずに打ち取る、ここまで好成績を収めてきたパターンで今日も抑えてくれましたね。
どうしても勝ちパターンを任せるにはフォアボールも多いですし怖い内容ですが、それでも僅差でリードの7回に登板して好調のジャイアンツ打線を無失点に抑えたという結果を自信にして、今後につなげていってもらいたいですね。
こちらも素晴らしい経験を積んでくれていると思います。
あとは8回のジャクソン投手が今日も盤石のピッチング、好調の今は本当に安心して見ていられます。
開幕直前に長引きがちな不調の時期がきてくれて、しばらくは大丈夫ではないかと勝手に思っていますがどうなるでしょうかね。
最終回は一岡投手。
中崎投手が3連投なのでノースロー。
9回は今村投手だと勝手に思っていましたが、今村投手も大瀬良投手の後を受けて1/3回投げての3連投でしたね…うっかりしていて意表を突かれました。
7回のアドゥワ投手の起用も非常に納得しました。
そんな一岡投手は2アウトから代打の阿部選手にタイムリーを浴びて1点を失いますがリードを守り切ってくれました。
2年ぶりにセーブを挙げて、カープの救援陣も少しずつですが層の厚さを求めて、選手もそれに応えて結果を出し始めています。
首脳陣の長いシーズン、先を見据えた起用、ここがぶれていないのが良いですね。
昨日の勝ちパターンの投手を使って延長を落とした痛みが和らぐ、そんな今日の勝利でした。
後はどこかで中田投手に自信を回復してもらう登板機会を作って、そこに中田投手が応えてくれれば…。
中継ぎ陣には厳しい厳しい9連戦ですが、今日上がってきた長井投手も含めて何とかブルペン陣総動員で切り抜けましょう！
カープ5/2の試合展望
予告先発はカープが岡田投手、ジャイアンツは吉川光投手です。
岡田投手はここまで4試合に登板して3勝0敗で防御率は4.70。
先週のベイスターズ戦は打線の大量援護に守られ7回5失点で勝利投手となっています。
3本のホームランを浴びながらも無四球でイニングを稼いでくれましたね。
昨年のジャイアンツ戦は4試合に投げて3勝1敗防御率は1.38。
数字の示す通り、全体的に相性は良さそうですが9-4と良く打たれたマギー選手の前にランナーを貯めないことがカギになりそうです。
坂本選手が止まらないだけに難しいミッションとなりそうですが、少なくともフォアボールで出塁されるのは避けてほしいですね。
ここ2戦、少し調子を落とし気味のようですが、明日はピシッと締まったピッチングを見せてもらいたいところです。
対する打線の相手は吉川光投手。
日本ハムから移籍2年目の今シーズンはここまで4試合に登板して1勝2敗で防御率は4.19。
先週のドラゴンズ戦で5回2失点に抑えて今シーズン初勝利を記録。
しかし、ここまで長くても6回途中まで、球数は最多でも82球。
先発としては今一つ首脳陣の信頼を掴み切れていません。
攻略のカギを握るのは右打者となりそう、ここまで左には被打率.200と抑えていますが右には被打率.385。
ここまで極端に差がつく投手も珍しいですが、明日はカープのスタメンには右打者を並びそうです、大活躍の野間選手は明日はスタメンを譲りそうですかね。
さて、ずるずるいきそうなところで勝ちパターンを温存しつつも接戦を制することができたカープ。
地の利を味方に、明日も素晴らしい試合を期待しましょう！
球団初のリーグ3連覇へ、明日も一戦一戦、チーム一丸で頑張ろう、カープ！
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