10/18のカープ試合速報です、ベイスターズ戦は3-0でカープが勝ちました。
雨の中開幕したクライマックスシリーズファイナルステージ。第一戦は薮田投手、石田投手がそれぞれ気迫のピッチングを見せ、0-0で中盤まで進みます。そんな中で5回の裏、先頭のバティスタ選手のフォアボールで初回以来のランナーを出すと、新井選手のチーム初ヒットでチャンスを拡大。2アウト満塁から田中選手の2点タイムリーと菊池選手のタイムリー内野安打で3点を奪うと、試合は中断。30分以上待ちましたが天候の回復が見込めないという判断で5回降雨コールドゲームとなりました。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | ||||
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 3 | 0 |
投手情報
勝利投手 薮田 (1勝0敗0S)
敗戦投手 石田 (0勝1敗0S)
セーブ なし
広島 石田 - 戸柱
DeNA 薮田 - 會澤
本塁打 なし
試合概要
試合は雨の降る中、薮田投手、石田投手の先発で始まります。
薮田投手の立ち上がり、1アウトから梶谷選手にフォアボールを許しますが、ロペス選手をライトフライ、筒香選手の打席で梶谷選手の盗塁を曾澤選手が刺して、結果的には3人で攻撃を終わらせます。
一方のカープ打線は初回、先頭の田中選手が粘って9球目でフォアボールを選んで出塁すると、続く菊池選手が初球で送りバントを決めて1アウト2塁のチャンスを作ります。
丸選手は1-2から外のスライダーに泳ぎながらもバッタに当ててセカンドゴロで2アウト3塁。
続く松山選手はフルカウントから甘く入ってきたスライダーを捕らえますが、センターフライに倒れて先制のチャンスを逸します。
続く2回は両投手共に10球で三者凡退に打ち取り0を並べます(カープは先頭のバティうすた選手のセンターへの大飛球がありましたが桑原選手のナイスキャッチがありました)。
3回の薮田投手は先頭の柴田選手に粘られながらも7球目に低めのストレートで空振り三振を奪い1アウト。
しかし石田投手に2-2から高めに浮いたツーシームを捕らえられセンターへのヒットを許すと、続く倉本選手も1-2と追い込んでからの外角低めへのツーシームを捕らえられライトへのヒットを許し、1アウト1, 2塁のピンチを迎えます。
しかし桑原選手を1-1からの高めのストレートでショート正面のゴロに打ち取り、6-4-3のダブルプレー。
雨の中、先制点は与えません。
しかしカープ打線はその裏も三者凡退。
田中選手が再び9球投げさせる粘りは見せましたが、最後は低めのスライダーを振らされて依然ノーヒットが続きます。
4回の薮田投手はベイスターズの当たっている2番からの攻撃でしたがフライ2つとサードゴロで三者凡退に仕留めて、こちらも一歩も譲りません。
その裏のカープも2番からの好打順でしたが、わずか8球で三者凡退に仕留められ、雨が強まる中、両投手共に気迫のピッチングを披露します。
何とか試合は5回に入りますが、雨脚は強まります。
そんな中で薮田投手は先頭の宮崎選手にボールを低めにひっかけ3-0とカウントを悪くします。
しかし、高めに浮きながらも何とかストライクを2球続けてフルカウントまで戻すと、最後は内角低めのショートゴロに仕留めて出塁は許しません。
続く戸柱選手はショートフライ、柴田選手は外角低めに逃げながら沈んでいくツーシームで空振り三振に仕留めてこの回も三者凡退で無失点で抑えます。
するとノーヒットだった打線はその裏。
先頭のバティスタ選手がストレートのフォアボールを選んで出塁すると、続く新井選手が2-2から粘って外角低めのチェンジアップに食らいついて三遊間を破るチーム初ヒットでノーアウト1, 2塁とチャンスを作ります。
続く西川選手は送りバント、サードは際どいタイミングに見えましたがサードには投げられずに1アウト2, 3塁。
続く曾澤選手は敬遠で歩かされて1アウト満塁と攻め立てます。
打席には薮田投手。
粘りを見せますが2-2からの7球目、低めのチェンジアップで空振り三振に仕留められ2アウトとなり、打席には田中選手。
2-2からの6球目、外を狙ったスライダーが内角高めに抜けてきたところを逃さずにセンター前にはじき返す2点タイムリーヒット。
3打席ともに粘りのバッティングを見せてくれた田中選手の貴重な一打でついにカープが先制に成功します。
なおも2アウト2, 3塁の場面で菊池選手。
1-1からの3球目、外角低めのチェンジアップをバットの先で引っかけますが、雨でぬかるんだグラウンドで失速する打球はショートへ。
菊池選手のヘッドスライディングでタイムリー内野安打となり、3点目を奪います。
丸選手は2-1からの外のスライダーを打ち上げてサードへのファールフライに倒れて3アウトとなりますが、この回カープは先制に成功し、3-0とリードを奪います。
その後、グラウンド整備が行われますが強まる雨脚にビニールシートがかけられ、試合は一時中断へ。
30分以上待ったものの天候の回復が見込めないという判断に至り、5回降雨コールドゲーム。
複雑な決着のつき方とはなりましたが、カープが初戦を勝利で飾り、アドバンテージの1勝を含めて2勝0敗とリードを広げました。
試合感想
薮田投手は降りしきる雨の中、また初の短期決戦での先発、重要な初戦を任されましたが見事に期待に応えてくれました。
2戦連続2桁安打と勢いに乗って広島に乗り込んできたベイスターズ打線を沈黙させてくれ、2戦目以降に向けても非常に大きな仕事をしてくれましたね。
シーズン中では雨の中での登板では苦戦していましたが、その経験をクライマックスシリーズ初戦の大一番で見事に活かしてくれました。
言うことなし、初戦に抜擢した首脳陣の采配も含めて最大級の賛辞を送りたいと思います。
球数もわずか64球ですのでもつれた場合には中4日での登板も問題なくいってくれそうです。
不安要素の一つであった中継ぎ陣対ベイスターズ打線は明日以降に持ち越しとなりましたが、まずは初戦勝利という結果を喜びましょう!
打つ方では試合間隔の空いた影響もあったのか、4回まで好投する石田投手の前にノーヒットに抑え込まれました。
しかし1打席目に大きなセンターへの良い当たりを放ったバティスタ選手を警戒したベイスターズバッテリーからフォアボールを選んで初回以来のランナーを出すと、続く新井選手は追い込まれてからストレートにも変化球にもついていきファールで粘った末のチーム初ヒット。
これで完全に球場のムードが出来上がりましたね。
西川選手は良いグラウンドコンディションであればサード封殺されていそうな、ピッチャー正面へのバントとなりましたが結果オーライ。
こ手の送りバントは今日のそれまでの2打席を見た首脳陣の田中選手への信頼の表れと理解しました、曾澤選手が歩かされて薮田投手が倒れれば2アウト満塁で回るわけですからね。
ノーアウト1, 2塁から西川選手、曾澤選手に打たせるよりも、雨でワイルドピッチの可能性もあることも考慮してか1アウト2, 3塁とした方が1点の確率は上がると判断したのでしょう。
雨脚が強まる中でしたから、2点目・3点目よりもまずは先制点の持つ意味合いを重視したとも言えそうです。
薮田投手も粘りましたが三振に倒れて2アウト満塁で田中選手。
それまでの打席と同様に追い込まれてもストレート・変化球どちらでもバットに当てられる雰囲気を持っていました。
そして内角高めに吸い込まれるように入ってきたスライダーを一閃。
本当にクライマックスシリーズのベイスターズ戦では頼もしい存在です。
菊池選手も泳いだバッティングでしたがバットに当てたこととゆるぎなく実践してきた全力疾走で3点目をもぎ取ってくれました。
打線爆発とはいきませんでしたが、好投手相手にシーズン同様の集中打を見せて初戦を取れたことで一安心はできそうです。
明日以降、少しずつ打線の調子が上がってくると良いですね!
降雨コールドと後味の悪い決着の仕方となりましたが、今日のコンディションでは致し方なしではないでしょうか。
先日の甲子園が異常です…あれが悪しき前例とならないことを心より祈ります…。
選手がケガでもしたらそれこそ元も子もないですし。
週を通して天気の見通しが悪く、週末には台風も迫る中で予備日は2日。
現行の規定の中で試合成立の可能性があればプレーボールをかけるのは当然でしょう。
シーズン後にクライマックスシリーズの在り方の議論が起こり、より納得感の増す規定に変わると良いですね…
雨の中、観戦された両チームファンの皆様、お疲れさまでした!
10/19の試合展望
予想先発はカープが野村投手、ベイスターズは濱口投手です。
野村投手は今シーズン25試合に先発し9勝5敗、防御率は2.78の成績を残しました。
二桁勝利をかけた9/24のドラゴンズ戦で6回無失点に抑えたのが公式戦での最後の登板ですので約1か月間が空いてのマウンドとなります。
ベイスターズ戦は6試合に登板して3勝1敗、防御率は3.00と相性は悪くありません。
シーズン中は主に6連戦初戦を任され続けて、しっかりと結果を残してくれただけに、ファイナルステージ初戦の先発を薮田投手に譲ったことで胸に期するものもあるでしょう。
ロペス、筒香、倉本、柴田。
この4選手に3割後半から4割以上打たれているのに対し、その他の選手には打たれていても2割程度とその差は顕著です。
この4選手をいかに抑えられるかがカギを握りそうです。
天気とグラウンドコンディションは心配ですが、間が空いたことでシーズンの疲労が抜けて、その制球力を生かした打たせて取るピッチングを見せてくれることを期待しましょう!
対する打線の相手は濱口投手でしょうか。
ルーキーイヤーの今シーズン22試合で先発、10勝6敗防御率は3.57と素晴らしい成績を残しました。
カープとはここまで4度対戦し、0勝2敗で防御率は4.91とカープ打線はそこまで苦にしている印象はありません。
ハマると高い奪三振能力を生かして好投される恐れはありますが、制球がそこまで良い投手ではないのである程度ランナーを出してチャンスは作れるものと思います。
いずれも対戦打率で3割後半以上の打率を誇るタナキクマルの上位打線に期待がかかります。
松山選手、會澤選手も対戦数は少ないものの相性はよさそうですので期待できそうですね。
初戦を制して少し気は楽になりましたが、一度相手に流れを渡すと一気にいかれかねないのが短期決戦の怖さです。
打線もまだ本調子には通そうですし、 中継ぎ陣もまだ1球も投げていません。
とにかく緩めることなく、一気に押し切りたい、これまで通り一戦必勝で臨んでくれるであろうカープを応援しましょう!
日本一に向けて、ファンも含めてチーム一丸で一戦一戦頑張ろう、カープ!
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