10/7のファーム日本選手権結果です、ジャイアンツ戦は5-2でカープが勝ちました。
高橋昂投手は序盤3回までパーフェクトピッチングも4回に山本選手のタイムリーツーベース、6回には岡本選手にソロホームランを浴びて2失点。しかし打線は7回、打ちあぐねていた今村投手が降板すると、堂林選手のヒットをきっかけに小窪選手、美間選手の連続タイムリーで同点に追いつくと坂倉選手の3ランで試合を決めました。最後は藤井投手が締めて、球団史上初の2軍日本一です!
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
広 島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 5 | 7 | 0 |
巨 人 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 1 |
投手情報
勝利投手 高橋昂
敗戦投手 高木勇
セーブ 藤井
広島 高橋昂、辻、戸田、藤井 - 坂倉
巨人 今村、高木勇、森福、篠原
本塁打 岡本(6回ソロ)、坂倉(7回3ラン)
ファーム日本選手権出場可能選手の条件
ファーム日本選手権はご存知の通り2軍の日本一を決める試合です。
今シーズンはウエスタンリーグを57勝49敗9分で26年ぶり(!)9度目制覇のカープとイースタンリーグを74勝44敗7分で3年連続26度目制覇のジャイアンツの顔合わせ。
出場可能選手の条件は以下の通りです。
・支配下または育成登録されたルーキー
・本年度1度も1軍の選手登録されていない選手
・ファーム公式戦にて打者は規定打席(試合数×2.7)の3割以上の出場
・ファーム公式戦にて投手は規定投球回数(試合数×0.8)の3割以上の出場
・ファーム公式戦に20試合以上出場
これらを1つでも満たせば出場可能となります。
二軍のリーグ戦は各球団試合数が異なるために、143と言った決まった数字ではなく角チームの試合数が条件に組み込まれています。
ちなみに一番試合数の多かったのはスワローズの126試合、少なかったのはドラゴンズの109試合で17試合もの差があります(調べてみてあまりの差に驚きました)。
…話が逸れましたが、出場選手の条件から1軍でほとんどフルで戦っていた選手の出場はルーキー以外は出場不可となります。
それでは前置きはこのくらいにして試合概要です。
試合概要
試合はカープがドラフト2位ルーキーの高橋昂也投手、ジャイアンツは昨年もファーム日本選手権で先発を務めた今村投手の先発で始まります。
序盤は両投手共に素晴らしいピッチングを見せ、3回までともにノーヒット。
試合が動いたのは4回でした。
先攻のカープは2アウトから4番のメヒア選手に初ヒットが飛び出すも無得点に終わるとその裏。
高橋昂也投手は1アウトから2番の吉川選手にフォアボールを与えてこの試合初のランナーを背負うと、続く山本選手に外を狙った真っすぐが真ん中付近に入ったところを捕らえられ、左中間を深々と破られる先制のタイムリーツーベースヒットを許します。
なおも続いた1アウト2塁のピンチはライトフライとサードへのファールフライで凌ぎますが、ジャイアンツに先制点を奪われます。
高橋昂也投手は続く5回もヒットと送りバントで1アウト2塁のピンチを迎えますが、後続を断ち、1点差で5回までを終えます。
しかし6回、2アウトランナー無しから4番の岡本選手に外角低めを狙った真っすぐが真ん中高めに浮いたところを完璧に捉えられ左中間スタンドに放り込まれて2点目を失います。
それでも6回2失点と試合を作ったルーキーを援護したい打線は直後の7回。
6回まで2安打と打ちあぐねた今村投手が降板してマウンドに上がった高木勇投手に襲い掛かります。
先頭の3番、堂林選手がレフトへのヒットで出塁するとメヒア選手がフォアボールでつないでノーアウト1, 2塁のチャンスを作ると打席には小窪選手。
外角低めのストレートを引っ張って三遊間をライナーで破るタイムリーヒットでカープが1点差に迫ります。
バックホームの間にランナーがそれぞれ進塁したためなおもノーアウト2, 3塁のチャンスで打席には美間選手。
外角低めのスライダーをひっかけますがこれが高いバウンドで三塁線へ。
高木投手の懸命のバックホーム及ばずタイムリー内野安打でカープが2-2と試合を振り出しに戻します。
下水流選手がサードゴロに倒れて1アウト1, 2塁で坂倉選手に打席が回ったところでジャイアンツは森福投手に交代。
外角低めを狙ったストレートが真ん中に入ってきたのを逃しませんでした。
振り抜いた打球はライトスタンドへ一直線。
逆転のスリーランホームランとなり、この回一気に5点を奪って試合をひっくり返します。
その裏、7回を辻投手が三者凡退。
8回は戸田投手がヒット一本許しながらも無失点に抑えます。
なお、引退を表明したジャイアンツの育成の星・松本選手が代打で出場、最終打席はサードゴロに終わっています。
最終回のマウンドには1軍でもシーズン最終盤に結果を残した藤井投手。
連続三振を含む三者凡退で見事に試合を締めて、カープが球団史上初の2軍で日本一に輝きました!
試合感想
期待のルーキーバッテリーが大活躍してくれました。
高橋昂也投手は7試合登板、2勝0敗防御率1.29の好成績を評価され、経験を積んでほしいという期待値込みで福井投手、中村恭平投手、加藤投手、塹江投手らを差し置いて大一番の先発に抜擢されました。
序盤3回をパーフェクトに抑えるなど抜群の立ち上がりを含め、6回を投げて82球3安打2四球2失点と上々のピッチングを披露。
甘く入った失投をきっちり長打とされ、2失点は喫しましたが十二分に期待に応えた内容だったと言えるでしょう。
普段の投球は見れていませんが、成績を見る限り制球面にやや不安を抱えていたようですが今日については余計なフォアボールも少なく、非常に安定しているように見えました。
来年以降楽しみな左腕が増えましたね!
そして17試合1勝3S防御率2.39の辻投手、22試合2勝1敗2S防御率2.58の戸田投手、最後は24試合1勝1敗1S防御率8.26の藤井投手へとつないで逃げ切りました。
最終回の藤井投手の起用はシーズン最終盤で1軍マウンドで見せた良い内容を忘れずにいてほしいという水本監督の親心のようなものも感じました。
優勝監督インタビューでの「2軍の日本一も嬉しいが選手たちにはもう一つ上の目標がある。一人でも多く一軍へ上がれるように、この経験を糧にしてほしい」というメッセージにも表れていたように思います。
水本監督についてはこちら!
そして打線は6回まで今村投手の好投とジャイアンツの好守備に反撃のきっかけを掴めませんでしたが、堂林選手のヒットをきっかけにピッチャーが代わったところでとらえて1軍顔負けの集中打で見事な逆転劇を披露。
小窪選手が自身の今シーズンの悔しさを晴らすようなタイムリーヒットを放って反撃の狼煙を挙げれば、美間選手の当たりはカープに勝ってくださいと言わんばかりにとんだところが良かったですね。
返ってきたメヒア選手も好いスタートを切っていたように思います。
そして坂倉選手。
2軍でリーグ2位の.298を記録、1軍でも初ヒット初打点を記録したルーキーは実績十分の森福投手相手に初球からフルスイングでした。
初球から振ると決めて打席に入ったようですが、課題とされていた引っ張りでの貴重な勝負を決めるスリーランホームラン。
同級生の高橋昂也投手に勝ちをつける貴重な一撃を放って今シーズンの成長ぶりを見せつけてくれました。
来年が本当に楽しみです。
マルチヒットを放った選手はいませんでしたが、チーム7本のヒットのうち過半数の4本を集中させ5得点。
本当に1軍顔負けの見事な逆転劇を見せてくれました。
これで2週間後にクライマックスシリーズファイナルを戦う1軍にも弾みがつきそうですね!
ダブル日本一に向けて、ファンも含めてチーム一丸で一戦一戦頑張ろう、カープ!
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