僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

カープ投手陣のセイバーメトリクスでの評価は?意外な投手が好評価【閑話休題】

海の向こうのメジャーリーグでは選手の評価の指標として浸透しているセイバーマトリクス。

今回はそのセイバーマトリクスの代表的な指標を開設している記事がありましたので、その記事で扱われていた指標を基に、カープ投手陣を評価してみたいと思います。 

 

今回参考にした記事がこちら。

投手の良し悪しをどう評価する? 初めてのセイバーメトリクス講座(2) - スポーツナビ 

もうOPSは怖くない! 初めてのセイバーメトリクス講座(1) - スポーツナビ

 

セイバーマトリクスとは

セイバーマトリクスとはアメリカ野球学会(The Society for American Baseball Research)の頭文字SABRと英語で測量を意味するメトリクスをつなげてできた造語だそうで、それまでの野球のセオリーと呼ばれていたものを改めて検証するのに一役買っている手法です。

 「マネーボール」で一躍注目を集めたメジャーリーグ、アスレチックスのビリービーンGMがこの手法を用いて注目を集めていなかった選手たちを集め、日本以上に資金力の差が激しいメジャーリーグの中で、低予算のチームを強豪へと導いたことでその有用性が実証されました。

 

日本では普及途中といった感じだと思いますが、今回はカープ投手陣の成績を改めてこのセイバーメトリクスによって評価してみたいと思います。

意外な一面に気が付けることに期待しつつ…それでは始めましょう。

 

 

クオリティスタート 

さて、まずは一般的になってきたクオリティスタート(QS)についてです。

先発投手が6回3失点以内に抑えることで記録される数字です。

中4日が主流のメジャーリーグで先発投手としての合格ラインとしての設定なので、中6日の登板の多い日本でそのままの価値があるかといわれると少し怪しくはなるのですが、同じリーグで比較する分には十分に先発としての安定感がQS率からわかると思います。

 

先週8/22のベイスターズ戦での野村投手のように8回まで2失点に抑えながら、9回途中まで投げて4失点以上喫してしまった場合にはQSは記録されない問題点はありますが、長期的に成績を見ることでそれも気にならない程度になるかと思います。

 

ではカープ先発陣のQS率がこちら。

規定投球回数到達者

野村 70.0%

大瀬良 60.0%

岡田 57.1%

規定投球回数未到達者

薮田 81.8%

ジョンソン 66.7%

中村祐太 40.0%

 

参考

九里 53.8%

加藤 60.0%

 

チーム通算 58.8%

 

QS率からも野村投手、薮田投手の安定感が分かります。

また、離脱も重なり今シーズン調子が今一つのジョンソン投手も66.7%と高いQS率を記録、悪いながらも試合をしっかり作ってくれることが分かります。

それだけに長期離脱は痛かったですね。

 

カープ先発陣のQS率58.8%はジャイアンツの58.3%と競っていますがリーグトップです。

他球団は50%前後であることからカープと先発3本柱が安定しているジャイアンツの先発陣が頭1つ抜けていることが分かります。

 

なんだかんだカープ先発陣はしっかりと責任を果たしていると言えるのではないでしょうか。

 

 

 

WHIP 

続いて1イニング当たり、平均でランナーを何人背負ったか、Walks plus Hits per Inning PitchedでWHIPです。

記事によると1.0未満なら球界を代表するエース、1.2未満ならエース級、1.4を上回ると問題ありととらえる指標です。

リリーフの方が短いイニングを全力で投げられるため、数値が低くなる傾向にある指標とのことです。

 

先発陣

野村 1.14

大瀬良 1.23

岡田 1.32

薮田 1.18

ジョンソン 1.42

中村祐太 1.30

 

リリーフ陣

ジャクソン 0.98

中崎 0.98

今村 1.24

一岡 1.04

中田 1.21

九里 1.38

ブレイシア 1.25

 

参考

佐藤 0.95

床田 1.10

 

先発陣ではここでもやはり野村投手、薮田投手が抜けています。

またジョンソン投手はQS率こそ高いものの、WHIPは1.4を超えており、何とか粘って試合を作っているという印象と合致しますね。

 

またQS率は60%と数字が残っていた加藤投手ですがWHIPは1.74といかにランナーを出していたかが分かります。

成績は多面的に評価しないといけない一例と言ったところでしょうか。

 

中継ぎ陣ではジャクソン投手と中崎投手が1.0を割り込んでおり素晴らしい数字です。

一時期調子を落としていたジャクソン投手が調子を取り戻してきたことを受け、再び8回に起用されるのも納得ですね。

一岡投手の数字も素晴らしいですし、復調期待の今村投手・中田投手が状態を上げてくれば素晴らしい中継ぎ陣と言えそうです。

 

参考までですが佐藤投手も良い成績です。

もう少し登板機会を与えて様子を見る価値は十分にありそうです。

また床田投手も制球が良く、ランナーをあまり背負っていなかったことが分かります、ルーキーながらにして開幕ローテーションを任された理由の一端が見て取れますよね。

ますます来年以降の復帰に期待したいと思います。

 

 

 

K/BB 

奪三振と四球の比率を見る指標で大雑把にその投手の制球力を見る際に使われるそうで、3.5を超えると優秀な投手と言えるそうです。

 

先発陣

野村 3.41

大瀬良 2.34

岡田 1.85

薮田 2.40

ジョンソン 1.78

中村祐太 2.00

 

リリーフ陣

ジャクソン 3.36

中崎 1.63

今村 2.59

一岡 3.13

中田 2.65

九里 2.17

ブレイシア 2.67

 

参考

佐藤 6.00

床田 5.33

 

野村投手、ジャクソン投手、一岡投手が比較的優秀な成績を残して言いますが、記事で挙げられていた3.5を超える投手は一人もいません。

ここからも今シーズンカープ投手陣がいかにフォアボールを多く与え、制球に苦しんでいるかが伺えるのではないでしょうか。

 

WHIPの小さかった佐藤投手と床田投手がここでも優秀な数字を残しています。

登板機会が少ないので何とも言えませんが、貴重な左腕だけに今後に期待ですね。

 

おわりに

セイバーメトリクスに興味はあったのですが、中々どの程度の数字が良いとされるのかの目安が分からずにいた中で分かりやすい記事に出会えたので、参考にしてカープ投手達の成績を見てみました。

引き続き参考元の記事が更新されて、面白そうであれば投手の他の指標や野手についても見ていきたいと思います。

 

ちなみに明日対戦するマイコラス投手はQS率81.0%、WHIP1.02、K/BB8.69とどれも素晴らしい成績で野村投手を上回っています。

しかし明日の試合は明日の試合でこれまでの成績は関係ありません。

マイコラス投手にもつけいる隙はあるはずです。

 

シーズン最後の踏ん張りどころに差し掛かってきているカープをファンも一丸となって応援していきましょう!

 

明日からもチーム一丸で頑張ろう、カープ!

 

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