球団史上最速のマジックを点灯させ、一度消滅するも再点灯させて順調に連覇へとつく進むカープ。
そんな中、8/16の2位タイガースとの直接対決に勝ったもののマジックが1しか減らないという事象が発生しました。
そこで改めてシーズン優勝の決まり方、マジックの定義と減り方についてまとめてみました。
現在、以下の順でシーズンの順位が決まることとなっています。
- レギュラーシーズンの勝率
- 1が同率の場合、勝利数の多いチームが上位
- 2も同じ場合、当該球団間の直接対戦で勝率が高い順
- 3も同率の場合、前年度順位の上位
勝率の方が勝利数よりも優先されるルールになっていることがわかりますね。
これが今シーズン、楽天とソフトバンクの間で -0.5ゲーム差や -1ゲーム差での2位が発生した理由です。
マイナス1ゲーム差がついた8/8には楽天の方が試合の消化数が9試合も少なく(楽天92試合、ソフトバンク101試合)、試合数が少ない方が勝ち越している場合には勝率は高くなる傾向があるためこういったねじれ現象が起こります。
例えば同じ貯金が20の球団があったとして、球団Aが60試合40勝20敗 球団Bが70試合45勝25敗であれば勝率は球団A(.667) > 球団B (.643)となり、消化試合数の少ないチームの方が順位は上になります。
仮に球団Bの試合がなく、球団Aが次の試合に負けた場合、球団Aは61試合40勝21敗(貯金19)となりますが勝率は.656でまだ球団Bの.643(貯金20)より上。
ゲーム差は単純に上位球団と下位球団の貯金の貯金数の差を2で割って算出されるのでマイナス0.5ゲーム差の出来上がりです。
では優勝マジックはどのように定義されているのでしょうか。
定義としては「他のチームの試合結果に関わらず、自チームがあと何勝すれば優勝が決定するか」ということですが、簡単に言い換えると2位チームが残り試合全勝するとして、首位チームはあと何勝すれば良いか、ということになります。
マジックが0になった時点でシーズンの優勝が決まりますが、2位チームが残り試合全勝しても1位チームが残り試合全敗しても及ばないタイミングということになりますよね。
今回、カープが2位のタイガースとの直接対決に勝ってもマジックは27から26と、1しか減りませんでした。
通常はマジックは1位チームが勝つか2位チームが負けると1ずつ減るため、直接対決で1位チームが勝つとマジックは2減ります。
しかし今回の現象はカープとタイガースの引き分け数の違いが3もあることで生まれたねじれ現象です。
8/15終了時点では66勝38敗4分のカープと56勝47敗1分のタイガース。
タイガースが残り39試合全勝した場合には勝率.669となりこれを上回るためにはカープは残り35試合で27勝が必要でした。
そのためマジックは27。
直接対決に勝った8/16試合終了時点で67勝38敗4分のカープと56勝48敗1分のタイガース。
タイガースが残り38試合全勝した場合には勝率.662となるため、これを上回るためにカープは残り34試合で25勝ではなく26勝必要な計算となりました。
そのためマジックは26。
勝率の計算には引き分けは除かれますので、シーズン終了時点の予想勝率の計算の分母はカープが139、タイガースが142と引き分け数が3も違ったことでこういった珍しい現象につながったわけですね。
過去にはこの逆で1日でマジックが3も減った例もあります。
ただ基本的には首位チームが勝つか、2位以下のマジック対象チームが負ければマジックは1減るものと理解していれば良さそうですね。
本日、8/21時点でのカープのマジックは残り24、2位のタイガースとは8.5ゲーム差をつけています。
マジックが24ということは残り30試合、24勝すれば自力で優勝が決まるということです。
カープが残り試合を15勝15敗の5割で行くと、タイガースがこれを上回るためには残り34試合で26勝8敗以上の成績が求められます。
一時期のライオンズの例があるだけに数字の上では十分可能性のある数字ではありますが、カープがこのまま一歩ずつ歩みを進めていけば、相当な爆発を見せないと追いつけないタイガースが息切れし、目標とする連覇を達成できる、そんなところまで近づいています。
シーズン最後の踏ん張りどころに差し掛かってきているカープをファンも一丸となって応援していきましょう!
明日からもチーム一丸で頑張ろう、カープ!
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