8/11のカープ試合速報です、ジャイアンツ戦は2-9でカープが敗れました。
上々の立ち上がりを見せた福井投手を、鈴木誠也選手が連日の貴重な一発で援護、先制のツーランを放ちカープが2点を先制します。しかし直後の5回、先頭への四球をきっかけに招いたピンチで坂本選手を追い込んで投じた外角低めへのカットボールをボールと判定されると崩れました、結局坂本選手に四球を与えると阿部選手に逆転の走者一掃タイムリーツーベースを浴び逆転を許しました。中継ぎ陣も崩れたカープは3連敗です
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 3 | 0 | 0 | 0 | 9 | 15 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 1 |
投手情報
勝利投手 田口 (10勝2敗0S)
敗戦投手 福井 (1勝3敗0S)
セーブ なし
巨人 田口 - 小林
広島 福井、中田、ヘーゲンズ、佐藤 - 會澤、磯村
本塁打 鈴木25号(4回裏2ラン)
試合概要
試合は福井投手、田口投手の先発で始まります。
久々の一軍マウンドとなった福井投手は初回を三者凡退に抑える立ち上がりを見せるとその裏のカープ。
先頭の田中選手が1ボールからの外のスライダーを流し打ちレフトへのツーベースで先制のチャンスを作ります。
しかし菊池選手が2‐2から浅いライトフライに倒れると丸選手も初球、低めのボール気味のストレートでセンターフライ。
鈴木誠也選手は粘りながらもフルカウントからの7球目、内角へのスライダーを打ちますがサードゴロに倒れて好機を生かせません。
福井投手は2回、1アウトから村田選手にヒットを許しますが後続を抑えて無失点に抑えると、3回も2アウトから陽選手にレフトへのツーベースを許してピンチを迎えますがマギー選手を高めのストレートでライトフライに打ち取り無失点。
4回、2アウトから村田選手、長野選手に連打を許して1,2塁のピンチを迎えます。
打席には亀井選手。
3ボールから投じたストレートを捉えられ右中間を抜けそうな当たりでしたが、鈴木誠也選手の一歩目のスタートが良くこれをキャッチ。
バックが福井投手を盛り立てます。
するとその裏のカープは、先頭の菊池選手が詰まりながらもライトにポトリと落ちるラッキーなツーベースでチャンスを作ります。
丸選手がまたも初球、ボール気味のストレートを打ち上げサードファールフライに倒れて1アウト。
ここで打席には鈴木誠也選手。
2‐1からの4球目、内角のストレートを完璧に捉えると打球はレフトスタンド上段に飛び込む貴重な先制のツーランホームランとなり、カープが2点を先制します。
直後の5回の福井投手。
先頭の小林選手にフォアボールを与えますが、田口投手のバント失敗と陽選手をファーストファールフライに打ち取り2アウト。
マギー選手に2‐2からの5球目、内角ストレートをレフト前に運ばれ1,2塁となって打席には坂本選手。
外角へのストレートで見逃しのストライクを重ね、1‐2と追い込んでから投じた4球目。
外角低めへのカットボールは高さ、コース共に入っているように見えるナイスボールでしたが球審はボールの判定。
これが尾を引いてストレートが2球立て続けに低めに外れてフォアボールとなり満塁へとピンチを広げます。
すると阿部選手への初球、外角ストレートをレフト線へはじき返される走者一掃のタイムリーツーベースで逆転されると、続く村田選手にも外のストレートを逆らわず逆方向へ打たれるタイムリーで追加点。
長野選手を高いバウンドのピッチャーゴロに打ち取ったかに思えましたがやや変わったバウンドに焦ったか、ファースト悪送球して1,3塁とすると亀井選手にセンターへのタイムリーツーベースを浴びてあっという間に5失点。
ここでマウンドを中田投手に譲ります。
中田投手は小林選手を歩かせ田口投手と勝負しますが1ボールからのストレートでライト前タイムリーを許します。
鈴木誠也選手がセカンドランナーはホームで刺し、スリーアウトを取りますがこの回6失点、逆転を許すどころか一気に大量ビハインドを背負います。
6回のマウンドにはヘーゲンズ投手。
先頭の陽選手にヒットを許すとワイルドピッチでセカンドに進め、マギー選手ライト前タイムリーを浴びて1失点。
この後はボーク、フォアボール、パスボールにフォアボールと完全に自滅でノーアウト満塁のピンチを招くと村田選手の犠牲フライで追加点。
さらにフォアボールで再び満塁とすると、亀井選手の当たりを西川選手がナイスキャッチでアウトにする間にさらに1点を奪われ2-9と7点差に広げられます。
カープは7回、先頭の鈴木誠也選手がライトへのツーベースを放ち、1アウトからエルドレッド選手がフォアボールを選んでチャンスを作りますが、後続を断たれて無得点。
8回も田中選手と丸選手のヒットで2アウト1,2塁のチャンスを作りますが 鈴木誠也選手の当たりはもう一伸び足りず、ライトフェンス際で長野選手キャッチされ反撃の糸口を掴めません。
結局田口投手に最後まで投げ切られたカープは3連敗です。
試合感想
今日のゲームを見ていた方は、おそらく皆、あの5回の坂本選手への外角低めへの素晴らしいカットボールに球審の手が上がっていれば…そう思ったことかと思います。
私もそう思いました、実際にあれがストライク判定されていればあの回は0だったわけですし、今頃は福井投手がカープ先発陣の救世主になっていた可能性も十分にあったでしょう。
福井投手はマウンドを降りかけましたし、その後のストレート2球がワンバウンドになったのを見てもあの一球でがっくり来たのは間違いないでしょう。
阿部選手にセオリー通りにフォアボールの後の素直にストレートでストライクを取りに行った初球をたたかれ、走者一掃の逆転タイムリーツーベースを浴びると試合の流れは完全に変わってしまいました。
しかし冷静に振り返ると、原因はそこ以外にもありますよね。
この回の先頭だった打率2割に満たない小林選手へのフォアボール。
1‐2からストレートでストライクを取りに行ったように見えましたがこれを2球とも制球できずに先頭ランナーを出しました。
あの外角低めへの投球をボール判定された後の対応もそう。
福井投手は既に7年目、今年で30になる経験のある中堅選手です。
入団間もない若手であれば、あの判定でガタガタっときてしまうのも仕方ないかなと思うのですが、今の福井投手であれば、逆転のタイムリー、我慢して村田選手のタイムリーまでは理解できますが、その後の展開まで含めてあのボールの判定のせいにするのは無理があるでしょう。
今日は4回まで今シーズンで一番内容のあるピッチングを見せてくれていただけに残念でした。
個人的には昨日の九里投手よりも、福井投手をもう一回先発で見てみたいかなと思いましたが、九里投手が今日抹消されていないのを見ると、その可能性は低そうですかね。
ヘーゲンズ投手については今日は自滅だったという以外に言うことは特にありません。
ほぼ壊れていた試合を完全に壊すピッチングとなってしまいましたね。
先発が早い回で降板する試合が続いているのが一因ですが、カープの強みだったビハインド時の継投が機能しなくなってきて、試合を壊す展開が目立ってきているのが心配ですね。
打つ方では今日も鈴木誠也選手が魅せてくれました。
田口投手の内角ストレートを振り抜くと目の覚めるような打球がレフトスタンド上段を飛び越え、防球ネットまで届く完璧な当たりで先制点を叩き出してくれました。
昨日の1点リードの場面でのスリーランと言い、ここ最近は得点圏にランナーを置い僅差の場面で頼もしいバッティングを見せてくれています。
一時期苦しんでいた得点圏打率も気が付けばシーズン打率を上回る成績になっていることからも、ここ最近の勝負強さが分かりますね。
8回の当たりも良かったですし、チームが苦手としている田口投手から相性の良さそうなバッティングをしてくれているのも頼もしいですね。
残念ながら2試合とも投手陣が試合を壊して勝てませんでしたが、この調子で打点を積み重ねてくれればと思います。
野手陣、投手陣共に連戦の疲れからか、状態を落としてしまっていますね。
思えば去年もこの時期に調子を落としました(正確にはこの少し前の時期から調子を落としてこの時期に底を抜けました)。
後半戦再開後約1か月になる時期、夏場の暑さと連戦の疲労が出る時期なのでしょうか。
とにかくどんな内容でも構わないのでまずは1つ勝ちたいところです。
苦しいですが何とかチーム一丸、ファンも一丸となって乗り越えましょう!
8/12の試合展望
予告先発はカープが薮田投手、ジャイアンツは菅野投手です。
薮田投手は今シーズンここまで31試合に登板、うち先発8試合で10勝2敗3H、防御率は2.88です。
先週のベイスターズ戦では6回4失点ながら打線の援護に恵まれ自身初の二けた勝利を達成しています。
厳しい夏場を迎えてシーズンを通して先発を守った経験のある投手が離脱しているジョンソン投手を除いて野村投手、大瀬良投手しかいないカープ先発陣の若さが露呈し始めています。
交流戦からローテーションに入った薮田投手もそれまでは中継ぎでフル回転しており、初めての疲労を経験していることかと思います。
ここ2試合は結果を残せていませんが、栗しいチーム事情で誰かが流れを変えてくれないといけません。
その役目、交流戦でチームを上昇気流に乗せてくれた薮田投手に期待したいと思います。
対する打線の相手はジャイアンツのエース、菅野投手です。
ここまで18試合に先発し、12勝4敗、防御率は1.94です。
先週のドラゴンズ戦では8回1失点で勝利投手となっています。
ぐいぐい調子を上げている菅野投手は7月以降、5試合に登板して計37回をわずかに2失点。
平均7回以上を投げて、点は0.5点も取られない、そんな驚異的なピッチングを見せつけています。
マツダではここまで2試合に投げて、計15回でいまだに無得点という悪いデータも気になります。
明日も厳しい試合が想定されますが、去年も厳しい試合を菊池選手の土壇場で追いつく同点ホームランで流れを変えましたよね。
明日の試合がそんな転機になることを期待して、精一杯応援したいと思います。
とにかく苦しいけれど、チーム一丸で目の前の一戦一戦を頑張ろう、カープ!
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