8/10のカープ試合速報です、ドラゴンズ戦は5-6でカープが敗れました。
序盤カープはここ2戦のうっ憤を晴らすかのように初回は2アウトからチャンスを作ってタイムリーで先制、2回は鈴木誠也選手に貴重なスリーランが飛び出し5点を奪う理想的な展開。しかし九里投手が前回に引き続き背信投球でリードを吐き出すと、打線もドラゴンズ中継ぎ陣から得点を奪うことができません。最後は今村投手が力尽き、痛恨のサヨナラ負けで後半戦初のカード負け越しです。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
広島 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 7 | 0 |
中日 | 1 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1X | 6 | 10 | 0 |
投手情報
勝利投手 田島 (2勝5敗25S)
敗戦投手 今村 (1勝3敗20S)
セーブ なし
広島 九里、中田、一岡、ジャクソン、中崎、今村 - 石原、會澤
中日 八木、祖父江、伊藤、又吉、田島 - 松井雅、武山
本塁打 鈴木24号(2回表3ラン)
試合概要
試合は九里投手、八木投手の先発で始まります。
カープは初回、2アウトから丸選手がフォアボールを選んで出塁すると、鈴木誠也選手もフォアボールを選んで1,2塁のチャンスを作ります。
打席にはエルドレッド選手。
初球の外角低めのストレートをセンターへはじき返す先制のタイムリーでカープが先手を奪います。
なおも1,3塁で新井選手。
2‐2からの5球目、外のシンカーを逆らわずにライトへ運んで追加点。
さらに西川選手がレフト前で続いて満塁とチャンスを広げますが、石原選手が内角ストレートに空振り三振に倒れて2点で攻撃を終えます。
その裏の九里投手。
先頭の京田選手をフォアボールで歩かせると、大島選手ファーストゴロの間にセカンドに進まれ1アウト2塁のピンチを迎えます。
ビシエド選手を三振に打ち取りますがゲレーロ選手の打席でパスボールの後、フルカウントから8球目の真ん中のカーブをレフト前にはじき返され1点を返されます。
打線は2回。
1アウトから田中選手がデッドボールで塁に出るとすかさず盗塁を決めてチャンスを作ります。
菊池選手が2‐2から外のシンカーを流し打ってヒットで1,3塁。
丸選手は浅いライトフライに倒れますが、迎えた鈴木誠也選手。
2‐1からの内角ストレートを振り抜きました。
打球はレフトスタンドに飛び込む値千金のスリーランホームラン。
5‐1とカープがリードを4点に広げます。
しかしその裏の九里投手。
藤井選手、堂上選手に連打を浴びると松井選手にフルカウントからフォアボールを与え、ノーアウト満塁のピンチを招きます。
遠藤選手には1‐1からの外のシュートをライト前に運ばれ1点を返されなおも満塁。
京田選手をセカンドゴロに打ち取る間にさらに1点を返され、なおも1アウト1、3塁。
大島選手をショートフライのあと、ビシエド選手をサードゴロに打ち取り何とか2点でしのぎます。
さらに3回。
先頭のゲレーロ選手にレフトへのツーベースを浴びると福田選手を内角へのシュートで詰まらせながらもセンター前にタイムリーを打たれ、あっという間に1点差に詰め寄られます。
打線は4回、回をまたいだ祖父江投手を相手に2アウトから菊池選手のフォアボールと丸選手のセンター前ヒットで1,3塁のチャンスを作りますが鈴木誠也選手が低めのストレートでライトフライに打ち取られてチャンスを生かせません。
すると5回の九里投手。
先頭のビシエド選手にセンターへのスリーベースを打たれると、ゲレーロ選手サードゴロのあと、福田選手にフォアボールを与えて1アウト1,3塁。
藤井選手をファーストゴロに打ち取る間についに同点に追いつかれると、2アウト2塁の場面でベンチは中田投手へと継投します。
中田投手はここで堂上選手を高めのストレートでライトフライに打ち取り、同点で食い止めます。
6回のカープは回をまたいだ伊藤投手を相手に2アウトから田中選手、菊池選手が連続四球を選んでチャンスを作りますが丸選手がボール気味の外角低めのシュートをひっかけてセカンドゴロ。
勝ち越し機を逸します。
カープは6回を一岡投手が抑えると、7回はジャクソン投手。
先頭の大島選手を2球で追い込みますが、粘られて7球目のスライダーを引っかけてしまいデッドボールを与えて先頭を出すと、続くビシエド選手には制球を乱してストレートのフォアボールを与えてノーアウト1,2塁のピンチを招きます。
しかしここでゲレーロ選手を外のスライダーで三球三振に打ち取ると、続く福田選手を外角へのシュートでショートゴロダブルプレーに打ち取りピンチを脱します。
8回を中崎投手が三者連続三振に抑えると打線は9回。
田島投手から先頭の田中選手がフォアボールを選ぶと、菊池選手のバントがファーストへの内野安打となりノーアウト1,2塁でクリーンアップの絶好機を迎えます。
しかし丸選手が外のフォークで空振り三振、鈴木誠也選手も外角スライダーに空振り三振に倒れて2アウトとなると、最後はエルドレッド選手が外のストレートを打ち上げセンターフライに倒れて絶好機を生かせません。
するとその裏、今村投手が先頭の谷選手に2‐2からの外のフォークをレフトへはじき返されるツーベースでピンチを迎えると、京田選手の送りバントで1アウト3塁。
大島選手に低めのフォークをセンターへはじき返されサヨナラ負け。
序盤の大量リードを追いつかれ、中継ぎ陣を注ぎ込んだ上での痛すぎるサヨナラ負けとなりました。
試合感想
九里投手は本当に残念でした。
序盤からあれだけ不安定な内容でも交代できなかったのは、中継ぎ陣の登板過多に6連戦続きというチーム事情もありますが、首脳陣の九里投手のテストの意味合いもあったのでしょう。
それに加えて何とか立ち直ってチャンスを掴みとって欲しいという気持ちも当然あったでしょう。
しかし立ち直れませんでした。
前回の5回10安打5失点に続いて今回5回途中で8安打3四球5失点。
前回は中5日の影響かとも思えましたが、今日も5点の援護を序盤にもらいながらもあまりに内容が悪く、二軍の代わりの先発候補にチャンスを与えた方が良い内容です。
開幕以来1軍でチームを支えてくれていただけに残念ですが、それが吹き飛ぶくらい今日の背信投球は残念でしたし、チームに余裕もありません。
初戦が延長12回までもつれたこともあって、今週も中継ぎ陣を使いすぎており、九里投手を落として中継ぎ陣を補充しないと息切れしてしまうと思います。
今日は中田投手を5回の2球で代えて6回に登板させなかったことで、延長に入ってら負け覚悟、9回までに勝負を決めるという首脳陣の強いメッセージを感じました。
中継ぎ陣は初戦同様、一人ひとり持ち場できっちり仕事をこなしてくれましたが最後は今村投手が力尽きました。
先頭の谷選手を追い込みながらもフォークが低いながらもストライクゾーンに入ってしまったのを打ち返されましたね。
他の中継ぎ陣の安定感から今村投手がやや不安定に移りますが、それほど悪い投球だとは思えませんでした。
そもそも先週5試合に投げて、さらに今週も3試合で2度目の登板でした。
登板が立て込みすぎていますが、何とかもうひと踏ん張りお願いしたいところです。
打つ方では今日の序盤は理想的な展開でした。
ここ2試合1点に抑え込まれたうっ憤を晴らすように初回、2アウトからもらったチャンスできっちりタイムリーが飛び出すと、2回には4番の一振りで5点を奪いました。
しかしこの三連戦、ドラゴンズ中継ぎ陣から一切点が取れませんでしたね。
合計で15回で無得点と、いつもの中盤から終盤に追いすがる、突き放す攻撃が見られませんでした。
松山選手、安部選手の負傷離脱の影響で代打陣の層の薄さにつながってしまった、普段と違う役割を担う中で、いつもと違う雰囲気になってしまった面もあると思います。
首脳陣の「9回までに決めるぞ」という投手リレーの采配を通じた檄も今日は響きませんでした。
結果的には最終回のノーアウト1,2塁でクリーンアップという絶好機を逸したのが全てでしたね。
ファンとしても非常にもやもや感がたまる三連戦となってしまいました。
後半戦初のカード負け越しですので勝敗だけ見れば全然悲観する必要はないのですが、ジョンソン投手の離脱で空いた先発陣の手薄さを露呈した上で中継ぎ陣を注ぎ込んで負けるという徒労感、尾を引きそうな負けだっただけに不安は募ります。
明日はまたまた移動ゲームとなり苦しいですが、地元に戻れるのがまだ救いですね。
ビジターとホームでの6連戦が続きますが、ビジターでの連戦がないというメリットがあるのもまた事実です。
悪い雰囲気を地元の大声援を力に払拭してもらいましょう。
8/11の試合展望
明日から本拠地マツダスタジアムに戻ってのジャイアンツ3連戦です。
予告先発はカープが福井投手、ジャイアンツは田口投手です。
福井投手は今シーズンここまで3試合に登板、1勝2敗、防御率は6.00です。
5/21以来、2か月半ぶりの一軍マウンドになります。
昨年、今年と先発ローテーションの柱候補として期待されながらもチームが優勝争いを繰り広げる中で、戦力になりきれていない悔しさを人一倍抱えていると思います。
岡田投手、薮田投手らにシーズン二桁勝利を先に達成されてしまった悔しさもあるでしょう(福井投手は2015年の9勝が自己最高)。
その悔しさを明日、全てぶつけて苦しい一軍先発陣の救世主となれるか。
皆が福井投手の復活を待ち望んでいます。
対する打線の相手は田口投手です。
ここまで17試合に先発し、9勝2敗、防御率は2.43です。
先週のドラゴンズ戦では6回4失点で勝敗つかずとなっています。
カープとはここまで4度対戦し、2勝1敗防御率は2.33と、カープから見れば相性は良くないですね。
それでも前回対戦時は7回で3点をもぎ取っていますし、夏場に差し掛かり、田口投手がやや安定感を失いつつあるのもまた事実です。
明日から田口投手、菅野投手が相手になりそうなだけに明日からも厳しい戦いが予想されます。
とにかく苦しいけれど、チーム一丸で目の前の一戦一戦を頑張ろう、カープ!
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