8/3のカープ試合速報です、タイガース戦は5-5で引き分けました。
初回、カープは九里投手が2アウトから5連打を浴び、4点をいきなり失います。そのまま劣勢で最終回を迎えますが、昨日のお返しとばかりに守護神のドリス投手におそいかかり代打陣の2本を含む、4安打を集めてこの回一気の3点を奪って同点に追いつきます。その後は両チームともに勝ち越し・サヨナラのチャンスを掴みながらも総力戦は引き分け。タイガース三連戦を1勝1敗1分で終えました。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | 安 | 失 | |
阪神 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 13 | 0 |
広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 5 | 10 | 1 |
投手情報
勝利投手 なし
敗戦投手 なし
セーブ なし
阪神 岩田、桑原、マテオ、ドリス、岩崎、高橋、松田 - 坂本、梅野
広島 九里、ヘーゲンズ、ジャクソン、佐藤、中崎、今村、一岡 - 會澤、石原
本塁打 なし
試合概要
試合は九里投手、岩田投手の先発で始まります。
九里投手の立ち上がり。
2アウトから福留選手に外角のフォークをライトへツーベースを打たれてピンチを招くと、ロジャース選手に外角へのスライダーをセンターへ運ばれ先制を許します。
さらに中谷選手にレフトへのツーベースを許すと、鳥谷選手にフルカウントから外のフォークをレフトへ運ばれさらに2点を奪われると、大和選手のセンターへ抜けようかという当たりを菊池選手が好捕。
しかし、ファーストへの送球が悪送球となる間にさらに1点を許し、5連打で4点を奪われます。
その裏のカープは岩田投手の立ち上がり、2アウトから丸選手がフォアボールで出塁すると鈴木誠也選手がレフトへのヒットで続き1, 2塁のチャンスを作ります。
打席には新井選手。
1-1から外のシュートを逆らわずにライトへ運び1点を返しますが、エルドレッド選手は内角高めへのスライダーに見逃し三振に倒れます。
九里投手は2回以降も毎回得点圏にランナーを背負いますが何とか踏ん張り4回。
2アウトから、高山選手にライト前ヒットを許すと上本選手に初球のカーブをレフトへツーベースを打たれ追加点を許します。
5回のカープ。
安部選手がショートへの内野安打で出塁すると、會澤選手がフォアボールでつないでノーアウト1, 2塁。
代打のバティスタ選手がライトフライのうちにサードへ進み、1, 3塁。
田中選手のセカンドゴロの間に1点を返します。
続く6回。
先頭の丸選手がレフトへのツーベースで出塁すると、鈴木誠也選手のライトフライで三進。
新井選手がストレートのフォアボールを選んだところでタイガースは桑原投手へスイッチ。
打席にはエルドレッド選手。
1-2からの外の低めのストレートを捉えますが、大和選手に上手くさばかれショートゴロダブルプレー。
反撃ムードに乗り切れません。
投げてはヘーゲンズ投手、ジャクソン投手、佐藤祥万投手が無失点リレーで逆転の望みをつなぎます。
迎えた最終回。
ドリス投手から先頭の新井選手が高いバウンドのセカンドへの内野安打で出塁すると、エルドレッド選手は内角へのシュートに詰まりながらもセンターへ落とし、ノーアウト1, 2塁のチャンスを作ります。
迎えた安部選手は内角高めのストレートに空振り三振に倒れますが、代打の松山選手が2-2から低めのフォークに食らいつき一二塁間を破るタイムリーヒットを放ち1点を返します。
なおも1アウト1, 3塁でファーストランナーは代走の野間選手、打席には代打の西川選手。
フルカウントからの6球目。
甘めに入ってきたツーシームをはじき返すと、深めに守っていたセンターの左に落ちるタイムリーヒット。
スタートを切っていた野間選手は躊躇なく三塁を回ってホームイン。
深い当たりだったとはいえシングルヒットでファーストからホームを陥れる好走塁でカープが同点に追いつきます。
スタジアムが興奮に包まれる中、田中選手は初球をセーフティバント。
アウトにはなりますが西川選手は三塁まで進み、2アウト3塁のサヨナラのチャンスを掴みます。
しかし菊池選手は高めのツーシームにやや詰まってショートゴロ、試合は延長戦に入ります。
10回は中崎投手、岩崎投手がそれぞれ無失点に抑えて試合は11回へ。
カープのマウンドには今村投手。
先頭の中谷選手を初球のストレートでショートゴロに打ち取ると、鳥谷選手はフルカウントからハーフスイングを奪って空振りの三振。
最後は大和選手をフォークでショートフライに打ち取り三者凡退。
一夜明け、昨日のリベンジをきっちりと果たします。
すると打線はその裏。
続投する岩崎投手相手に1アウトから安部選手が追い込まれながらも内角高めのストレートをレフトの頭上を越えるツーベースとし、サヨナラのチャンスを作ります。
打席には野間選手。
フルカウントからの7球目、外角低めのスライダーを打ちますがセンターフライに倒れてツーアウト。
今村投手の打席でベンチ入り最後の野手、代打の白濱選手を起用すると、初球のストレートを三遊間を破るレフト前ヒット。
安部選手はホームをうかがいますが、レフトが極端な前進守備をひいていたこともありさすがに河田コーチがストップ。
2アウト1, 3塁とチャンスを広げます。
打順は1番に返って田中選手。
フルカウントからワンバウンドするスライダーをきっちり見逃し満塁。
打席には9回に続いて2度目のサヨナラ機で菊池選手。
初球内角ボール気味のスライダーに空振りすると、2球目の内角高めへのストレートにファールで追い込まれます。
最後も内角低めへのストレートでした。
手が出ずに見逃し三振でサヨナラのチャンスを逸します。
12回のマウンドには一岡投手。
先頭の代打・西岡選手をフォークの後ストレートを2球続けて空振りの三振に打ち取りますが、続く大山選手に粘られフルカウントからの9球目のフォークを右中間に運ばれるスリーベースヒット。
1アウト3塁のピンチを迎えます。
打席には俊介選手。
ストレート2球で追い込むと、2-2からの5球目、外角低めのフォークでセカンドゴロに打ち取り2アウト。
迎えるは代打の原口選手。
1ボールから気持ちのこもったストレートが2球甘く入りますが球威で押してファールで追い込むと、最後は2-2からの6球目、外角のストレートでセカンドフライに打ち取り無失点。
今日の試合の負けはなくなります。
最後のカープの攻撃は丸選手から。
2-2から高橋投手のストレートに差し込まれてセンターフライに倒れると、タイガースは松田投手へスイッチ。
打席には鈴木誠也選手。
フルカウントから外のチェンジアップを見逃してフォアボールで出塁、サヨナラのランナーが塁に出ます。
続く新井選手もボール先行で3-1。
真ん中付近の甘い球を見逃してフルカウントとなると内角高めのストレートに詰まってレフトフライで2アウト。
石原選手の打席で鈴木誠也選手が盗塁を決めてサヨナラのチャンスとなりますが、1-2から外角のチェンジアップにバットは空を切り空振り三振でゲームセット。
試合に唯一出なかった中田投手も最終回の攻撃で代走待機する総力戦の末、5-5で引き分けました。
試合感想
打線は初回に4点を先制され劣勢に立たされ、そのまま3点ビハインドで最終回へ。
厳しい展開でしたが、昨日のお返しとばかりに最終回に守護神のドリス投手を攻め立てました。
この回はカープ野手陣の選手層の厚さを実感する攻撃でしたね。
新井選手、エルドレッド選手が泥臭い連打でチャンスを作ると、代打の松山選手、西川選手がドリス投手に追い込まれながらも落ちる球、早い球に食らいついて攻略しました。
さらに光ったのは野間選手の走塁。
たしかに深めに守っていたセンターに加えてフルカウントでスタートは切っていました。
それでもワンバウンドで抑えられたフェンス際にすら届いていない打球でファーストからクロスプレーにもならずにホームを陥れる走塁は見事の一言。
上本選手を先に代走で使って、取って置きの野間選手を同点のランナーに残しておいたベンチの采配も光りました。
しかしその後の2度のサヨナラ機では菊池選手が凡退。
今日の菊池選手は6-0にエラー1つと良いところがあまり見られませんでしたね。
さんざん助けてもらってきているわけですから、こういう日もあると割り切るしかないでしょうね。
先発した九里投手は今日は打ち込まれてしまいました。
2戦2敗で防御率18.00の苦手・横浜スタジアムを避けるために中5日で今日のマウンドに登ったのではないかと推測されていますが、結果的には裏目に出ましたね。
普段は割と抑えられる右打者に今日は打たれてしまいました。
シュートがいつものように上手く決まらず、良いところにシュートが決まったかと思えばその後の決め球が甘くなりました。
九里投手が結果を残せないようだと先発陣が苦しくなりますね。
負けなかったのはせめてもの救いか。
もう1試合、先発としてチャンスをもらえると思いますが、生き残りをかけた登板になりそうです。
ヘーゲンズ投手、ジャクソン投手はある程度計算ができそうになってきました。
中継ぎ陣に厚みが出てきたのは良いことですが、勝ちパターンに食い込んでもらわないと困る投手達です。
ビハインドの楽な場面でなく僅差の場面でも今日のような投球を見せてもらいたいですね。
佐藤祥万選手はようやく今シーズン初登板を果たせました。
前回昇格した際には、登板機会に恵まれず、マウンドに上がることなく2軍に降格されてしまいました。
しかし、腐らずに2軍で結果を残して再度昇格を勝ち取り、今日のマウンドを迎えました。
下位打線でしたがきっちり三人で抑えてアピールには成功したと思います。
中継ぎ左腕はチームに欠けているピースですので、そこにはまれるようにアピールを続けてもらいたいですね。
中崎投手、今村投手は三連投となりましたがきっちり抑えてくれました。
特に今村投手は昨日の今日できっちりやり返してくれましたね。
11回のマウンドには中田投手か一岡投手が先に上がるんじゃないかと少し思ってしまった自分が恥ずかしくなるような快投でした。
一岡投手もスリーベースで絶体絶命のピンチを迎えましたが、気持ちのこもったストレートで押して抑えきってくれました。
今日は中継ぎ陣が6回以降7イニングを無失点リレー。
おかげで9回裏以降、心臓のバクバクが止まらない、素晴らしい試合を見ることができました。
勝ち切れませんでしたが、十分に楽しませてもらえたナイスゲームでした。
ただ、明日の移動ゲーム前にかなり厳しいゲームとなりましたね。
8/4の試合展望
明日からカープは横浜でベイスターズとの3連戦です。
予告先発はカープが高橋樹也投手、ベイスターズは石田投手です。
高橋樹也投手は今シーズンここまで中継ぎで7試合に登板、0勝0敗、防御率は6.48です。
最後の登板は7/23のドラゴンズ戦で1回を無失点に抑えています。
いよいよ今シーズン2軍から真っ先に1軍昇格していた若鯉がプロ初先発のチャンスを得ました。
5月のスワローズ戦で中継ぎで5失点したために防御率は悪いですが、登板7試合のうち5試合では無失点に抑えており、防御率ほど内容は悪くありません。
欠けている先発左腕のピースにはまってくれるか。
今日12回までの激闘の後だけに、中継ぎ陣がしんどいところですが、とにかく細かいことは考えず、初回から全力でいけるところまで投げてもらいたいですね。
なにかあれば、土日の薮田投手・岡田投手に何とかしてもらいましょう。
20歳になったばかりのプロ2年目の若鯉のピッチングに期待です。
対する打線の相手は石田投手です。
ここまで10試合に先発、3勝4敗、防御率は3.19です。
前回登板となったタイガース戦では6回3失点で敗戦投手となっています。
負け越してはいますが投球内容は安定しており、6月下旬から5試合連続でQSを達成しています。
カープとは今シーズン1度対戦、その際は7回2失点で勝利投手となっています。
中々連打で点を取れる投手ではないので、長打や足を絡めての得点がポイントになりそうです。
一度乗せてしまうと、なかなか得点を奪うのは難しい投手です。
このタイガース3連戦のように立ち上がりから、攻め立てて高橋樹也投手を少しでも楽にしてあげたいですね。
総力戦の直後に移動ゲームと明日は体力的に非常に厳しい戦いになりそうですが、高橋樹也投手のプロ初先発の試合にそんなことは言ってられません。
厳しい状況でもチーム一丸で目の前の一戦一戦、明日も頑張ろう、カープ!
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