7/22のカープ試合速報です、ドラゴンズ戦は6-3でカープが勝ちました。
薮田投手、柳投手共に序盤3回までノーヒットピッチング。4回、円陣を組んだ効果か松山選手のタイムリー内野安打で1点を先制すると、5回には會澤選手タイムリーツーベースと丸選手走者一掃タイムリーツーベースで4点を追加。ゲレーロ選手、ビシエド選手に連夜のアベック弾を浴びますが、逃げ切ったカープ。このカード1勝1敗としています。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 3 | 6 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 1 | 0 | X | 6 | 9 | 0 |
投手情報
勝利投手 薮田 (9勝1敗0S)
敗戦投手 柳 (1勝4敗0S)
セーブ なし
中日 柳、笠原、伊藤、小笠原、福谷 - 松井雅
広島 薮田、一岡、中崎、今村 - 會澤
本塁打 ゲレーロ27号(6回表2ラン)、ビシエド15号(9回表ソロ)
試合概要
試合は薮田投手、柳投手の先発で始まります。
序盤の3回まで、薮田投手がノーヒット、フォアボール1つで4三振を奪う完璧な立ち上がりを見せますが、対する柳投手はそれを上回る序盤3回をパーフェクトピッチング。
試合序盤は息詰まる投手戦の雰囲気が漂いました。
薮田投手は4回も三者凡退に抑えて、我慢強く打線の先制を待ちます。
すると打線はその裏の攻撃前、2周り目に入るところで円陣を組んで、何とかしようという気持ちを見せます。
先頭の田中選手が1-2と追い込まれながらも外のスライダーを捕らえてセンターへのツーベース、この日チーム初ヒットでノーアウト2塁のチャンスを作ります。
しかし菊池選手が送りバントを決めきれず、2-2から外のスライダーに何とかバットを当てますがレフトフライで1アウト、丸選手は1-2と追い込まれてから敵ながら素晴らしい外角低めのへのストレートがコースギリギリに決まって見逃しの三振。
2アウト2塁と場面は変わります。
鈴木誠也選手は2-1から高めのカーブをセンター返し、堂上選手に打球を止められますが内野安打で2アウト1, 3塁とチャンスを広げます。
この場面で打席には松山選手。
2-2から高めのストレートを打ち返すと打球は一二塁間へ、ここも堂上選手が何とか止めますが、内野安打となりカープが一点を先制します。
続くチャンスは新井選手がピッチャーゴロに倒れ、この回は1点で攻撃を終えます。
直後の5回。
薮田投手は先頭のビシエド選手にストレートをレフト前に運ばれ、この日初ヒットを許します。
さらに1アウトから福田選手にもショートへの高いバウンドの内野安打を許して1アウト1, 2塁とこの日初めてのピンチを迎えます。
8番の松井選手には低めのシュートでファーストゴロで2アウト1, 3塁。
柳投手には1-2から外の高めのストレートで見逃し三振に打ち取り、点を取ってもらった直後のピンチを凌ぎます。
すると打線はその裏。
先頭の安部選手が粘ってフルカウントからの7球目でフォアボールを選ぶと、続く會澤選手が初球の高めのストレートを捉えると打球は左中間フェンス直撃のタイムリーツーベースヒットとなり、カープが追加点を奪います。
続く薮田投手にフォアボールを与えたところで柳投手が治療のためベンチに下がりそのまま交代。
どうも脱水症状から右腕がつったような症状を呈したということのようです。
試合は笠原投手にスイッチしてノーアウト1, 2塁の場面で再開。
田中選手は2球で追い込まれると内角低めのストレートでファーストへのインフィールドフライに倒れて1アウト。
しかし菊池選手が外のチェンジアップをセンターに落として満塁とチャンスを広げると打席には丸選手。
1-1からの3球目、外寄りのストレートを素直に左中間にはじき返すと、前進守備の外野の間を深々と抜けていく走者一掃のタイムリーツーベースヒット。
3点を追加して一気に点差を5点に広げます。
さらにパスボールで1アウト3塁と攻め込みますが、鈴木誠也選手は空振り三振、松山選手がレフトフライに倒れて更なる追加点は奪えません。
薮田投手はその直後の6回表。
堂上選手にフォアボールを与えて2アウト1塁でゲレーロ選手を打席に迎えます。
1-1から投じた外寄り低めのストレートを流し打たれると打球はそのままライトスタンドに飛び込むツーランホームラン。
1発で2点を返され3点差に詰められます。
その裏打線は伊藤投手相手に1アウトから安部選手がヒットで出塁するとすかさず盗塁を決めて1アウト2塁のチャンスを作ります。
さらに會澤選手デッドボール、代打の西川選手がフォアボールを選んで1アウト満塁とチャンスを広げますが田中選手が三球三振、菊池選手がショートゴロに打ち取られて突き放すことができません。
7回のマウンドには一岡投手。
連続三振を含む完璧なピッチングでわずか10球で三者凡退に打ち取ります。
すると打線はその裏、小笠原投手相手に2アウトから松山選手がフォアボールで出塁すると新井選手のサードへの内野安打で2アウト1, 2塁とチャンスを作ります。
この場面で安部選手が初球低めのスライダーを捉えるとライナー性の打球は堂上選手のグラブをはじいてライト前へ転がるタイムリーヒットとなり貴重な追加点を奪います。
8回のマウンドには中崎投手。
1アウトから京田選手、野本選手に連打を浴びて1アウト1, 2塁のピンチを迎えますが大島選手に外角へのシュートを引っかけさせ注文通りのセカンドゴロダブルプレーに打ち取りピンチを脱します。
最終回のマウンドには今村投手。
雨が降り始める中で、先頭のゲレーロ選手を高めのストレートでセカンドフライに打ち取り、続くビシエド選手への初球がボールになったところで雨脚が強くなったことで試合は中断。
そして30分以上の中断明け、2ボールからの3球目、内角高めのストレートをレフトスタンドに叩き込まれて1点を返されますが、その後は切り替えて連続三振でゲームセット。
昨日の初戦を落としましたが、今日は見事な白星です。
試合感想
薮田投手は今日も安定した素晴らしいピッチングでした。
一発こそ打たれましたが、制球も安定しておりいつも通りの球威を維持。
6回103球3安打2四球9奪三振2失点で先発転向後、6試合連続のQSを達成し自身初の2桁勝利まであと一つと迫るチームトップの9勝目を挙げました。
本当にチームを勢いづけてくれる今年の投手陣一番のサプライズではないでしょうか。
ストレートを中心に素晴らしい球威の強い球を投げているのに加えて今年はフォアボールで自滅する登板をほとんど見ません(唯一2度目の先発となった日本ハム戦では6回4四球を与えましたが…)。
被打率2割そこそこで連打はほとんど許さず、それに加えてフォアボールで余計なランナーを出していないことが抜群の安定感につながっていますね。
この調子で後半戦も駆け抜けてもらいたいところです!
一岡投手を勝ちパターンの7回に抜擢した首脳陣の采配は、まだ2度目の登板ですが絶妙だと思います。
後半戦初戦で調子を上げているかに見えたジャクソン投手が打ち込まれるや、即座に決断しました。
中田投手も序盤から好投を続けてくれていますが、つい先日のタイガース戦のように回の途中でのピンチの場面をしのぐ適正では中田投手が上と見たのではないでしょうか。
まさに適材適所、ある程度は選手を信頼しながらも、固執せずに選手の調子を見て柔軟な配置換えがここまでは上手くいっているような気がします。
これで一岡投手が7回にはまってくれることがあればますます中継ぎ陣の層が厚くなりますね。
中崎投手は連打こそ浴びましたが、こういう日もあるということでそこまで心配しなくて良いと思います。
登板4試合連続でヒットを許していますが失点は喫していませんし…少し心配な面もあるにはあるのですが、得意の夏場を迎えることでそんな不安を吹き飛ばしてくれるようなピッチングを期待したいと思います。
今村投手は40分以上の中断明けですから、いかに中継ぎ経験豊富な今村投手と言えども難しかったでしょうね。
切り替えて抑えてくれましたし、良しとしましょう。
それにしてもゲレーロ選手、ビシエド選手に連夜のアベック弾とは二人に打たれすぎているのが気になります。
ビシエド選手には4割以上打たれていますし、ゲレーロ選手にはすでに7本もホームランを浴びています。
明日すぐにどうこうはできないでしょうが、次の対戦カードまでにまた攻略法を練り直す必要がありそうですね。。
打線は柳投手に前回に引き続き序盤を抑え込まれて嫌な雰囲気が漂いかけました。
特にスライダーにキレがあり、画面越しでも急に落ちるような鋭い変化をしているように見えました。
しかし2周り目に入る4回の攻撃前に円陣を組むと、田中選手が即結果を出してくれましたね。
2アウトとなり、嫌な雰囲気でしたが鈴木誠也選手が粘り強くつなぐと、松山選手のあのヘッドスライディング。
めったに見せない姿だけに、よりチームを勢いづける効果があったように思います。
5回の會澤選手のバッティングも素晴らしかったですね。
あれだけきれいにストレートを捉えられ、打率.290を超えるバッターが8番にいるわけですから相手投手は嫌ですよね。
その後は変わった笠原投手からの丸選手の勝利を大きく引き寄せるあの一打。
ああいった場面でコースに逆らわない逆方向へのバッティングができているのですから、一時期の調子を落としていた時期は抜けてくれたと思って良いのではないでしょうか。
そして7回の安部選手のタイムリー。
苦手とする左腕からタイムリーを放ちました。
この日の試合前までで.左投手から.211、右投手から328とまだまだ明確な差があるのは確かですが、チーム事情もあり一軍の舞台で左腕相手にスタメン出場するチャンスを与えられているのも確かです。
生きた左腕のボールに慣れ、右左関係なく起用される不動のレギュラーの座をつかみ取るチャンスが来ているのは間違いありません。
この打席での一打のようにボールを引き付けて打つことを試合の打席の中で体が覚えていけば更なる飛躍を遂げてくれるのではないでしょうか。
今日もスタメン野手全員安打と打線がよくつながり、どこからでも点が取れましたね。
明日も期待しましょう!
7/23の試合展望
明日の予告先発はカープが岡田投手、ドラゴンズは鈴木投手です。
岡田投手は今シーズンここまで15試合に先発、7勝4敗、防御率は3.54です。
前回登板となったベイスターズ戦では6回途中5失点で敗戦投手となっています。
前半戦の終盤、3試合連続で内容の悪いピッチングで終わり、嫌な形で終えた岡田投手でしたが、オールスターでは全球ストレートで2回をぴしゃりと抑えるピッチングを見せてくれました。
このピッチングで投球バランスを取り戻し、明日は良い時の投球を見せてくれることを期待したいと思います。
前半戦最後は特に回の先頭をことごとく出してしまうようなピッチングが続きましたので明日はイニングの先頭、特に初回の京田選手の打席に注目したいと思います。
初めてシーズンを通してローテーションを守る2年目の岡田投手。
この苦しい時期を乗り越えて、一回り大きくなってくれることを期待しています!
対する打線の相手は鈴木投手です。
ここまで12試合に登板、うち9試合で先発し5勝3敗、防御率は3.83。
前回は7/19のジャイアンツ戦で1イニング中継ぎとして登板して無失点に抑えています。
カープは一度先発で対戦しており、その際は5回途中4失点。
何よりもコントロールが安定せず、6四球を出して自分で首を絞めてしまうピッチングでした。
しかし、7/4のスワローズ戦では完投目前の好投も見せるなど着実に先発としての経験を積んできています。
今回はその7/4以来の先発と間隔が空いての先発です。
リベンジを期して臨んでくることが予想されますが、それを上回るカープ打線の底力に期待しましょう。
明日も勝って連続カード勝ち越しを決めてもらいましょう!
チーム一丸で一戦一戦、明日も頑張ろう、カープ!
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