7/19のカープ試合速報です、タイガース戦は14-3でカープが勝ちました。
中村祐太投手が先制を許しながらも5回まで2失点と試合を作るものの、カープは初対戦となった小野投手を打てずに5回まで1安打。しかし6回、3巡目に打線が入るとついに捕らえて3連打で1点を返してマウンドから降ろすと、桑原投手、マテオ投手を打って勝ち越しに成功します。勢いに乗った打線は止まらず6回以降14安打14得点。圧倒的な集中打で甲子園でカード勝ち越し、快調な後半戦スタートとなりました。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 8 | 3 | 14 | 15 | 1 |
阪神 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 7 | 2 |
投手情報
勝利投手 一岡 (4勝2敗1S)
敗戦投手 マテオ (6勝3敗0S)
セーブ なし
広島 中村祐 、中田 、一岡 、中崎 、九里 - 會澤
阪神 小野、高橋、桑原、マテオ、山本、岩崎 - 梅野
本塁打 なし
試合概要
試合は中村祐太投手、小野投手の先発で始まります。
両投手共に初回を三者凡退で退け、幸先の良い立ち上がりを見せました。
カープは2回、先頭の鈴木誠也選手がフルカウントから粘って7球目にフォアボールを選んで出塁します。
1アウトから新井選手のセカンドゴロの間に進塁し、2アウト2塁のチャンスを作ります。
打席には安部選手。
2ボールから高めのストレートを打ち返しますが、ファーストゴロ。
イレギュラー気味のバウンドでしたが上手く処理されました。
その裏の中村祐太投手は先頭の福留選手にレフト前ヒットを許すと中谷選手にストレートのフォアボールを与えてノーアウト1, 2塁のピンチを招きます。
鳥谷選手をファーストゴロに打ち取る間にそれぞれ進塁を許して1アウト2, 3塁。
糸原選手を追い込みながら低めのフォークをライトへ運ばれる2点タイムリーヒットを浴びて、先制を許します。
反撃に出たい打線でしたが、5回まで小野投手の前にわずか1安打。
チャンスを作ることができません。
対する中村祐太投手は先制を許しはしましたがその後はしっかりと踏ん張り5回までゼロに抑えて試合を作ります。
何とか中村祐太投手を援護したい打線は6回。
先頭の田中選手が三振に倒れますが、菊池選手が2ボールからセンターへヒットを放ち出塁すると、丸選手も初球のストレートをレフトへはじき返す連打で1アウト1, 2塁とチャンスを作ります。
打席には鈴木誠也選手。
1ストライクから内を狙ったストレートが逆球となり外の高めに来たところを振り抜くと打球はライトへのタイムリーヒットとなり1点を返します。
なおも1, 2塁と続くチャンスで松山選手を迎えたところでタイガースは早めの継投を見せ、高橋投手へスイッチします。
松山選手は冷静にボールを見極めストレートのフォアボールで満塁とチャンスを広げると、新井選手を迎えるところでタイガースは桑原投手へスイッチ。
右対右の勝負となりましたが、新井選手は1-2から外のボールゾーンへ逃げていくスライダーに食らいつき右中間へ何とか運ぶと、浅いフライでしたが丸選手が快足を飛ばして間一髪ホームを陥れ、2-2と同点に追いつきます。
続く勝ち越しのチャンスでは安部選手が三球三振に倒れて、逆転とまではいきません。
その裏、同点に追いついてもらった中村祐太投手。
先頭の上本選手にレフトへのツーベースを許し、勝ち越しのピンチを迎えます。
ロジャース投手をフルカウントから歩かせたところでベンチは交代を決断。
0アウト1, 2塁のピンチで中田投手がマウンドに上がります。
中田投手は代わり端、福留選手相手に制球が定まらず3ボールとしてしまいますが、フルカウントまで持ち込むと最後は内角高めのストレートで差し込みライトフライで1アウト。
中谷選手の打席で上本選手に痛恨の三盗を許して1アウト1, 3塁とピンチが広がりますが、中谷選手を2-2から外角低めのストレートで空振り三振に打ち取り2アウト。
鳥谷選手の打席で大山選手にも二盗を許し、2, 3塁とピンチが広がりますが、低めへの気持ちのこもったストレートで鳥谷選手を空振り三振。
連続三振でピンチを凌ぎ、勝ち越しを許しません。
すると打線は7回。
回またぎの桑原投手から先頭の會澤選手がセンター前ヒットで出塁すると代打・天谷選手がきっちり送って1アウト2塁の勝ち越しのチャンスを作ります。
打順は先頭に返って田中選手。
1ストライクからの2球目、高めのストレートをはじき返すと打球はセンターへ抜けていく勝ち越しのタイムリーヒット。
ホーム返球の間に2塁も陥れ、さらに追加点のチャンスを作ります。
しかしここは菊池選手が空振り三振、丸選手が相手の好守に阻まれるファーストライナーに倒れて、1点リードでこの回の攻撃を終えます。
その裏のマウンドには一岡投手。
先頭の糸原選手を追い込んでからの外のストレートでショートゴロ…と思いましたが田中選手が悪送球でノーアウトでランナーを許してしまいます。
梅野選手の送りバントで1アウト2塁。
高山選手に粘られますが1-2からの9球目、外角高めのつり球で空振り三振に仕留め2アウトまでこぎつけます。
西岡選手には2-1からの4球目、外のフォークをセンターへライナー性ではじき返されます。
丸選手の懸命のダイビングキャッチもあと一歩及ばず、同点のタイムリーとなり試合は3-3と振出しに戻ります。
打線は8回。
マテオ投手を相手に先頭の鈴木誠也選手がフルカウントからの内角スライダーを打つもピッチャーへのゴロとなりますが、マテオ投手が打球処理にもたつき、内野安打で出塁します。
松山選手が粘りながらも2-2からの9球目、内角高めのストレートでレフトへのファールフライに倒れて1アウト。
しかし、続く新井選手が初球の真ん中付近に入ってきたストレートを右中間を深々と破る勝ち越しのタイムリーツーベースヒット。
貴重な追加点を奪います。
代走に野間選手を起用し、なおも1アウト2塁。
安部選手が1ボールからの2球目、内角高めのストレートを振り抜くと打球はファーストの横を抜けていくライト前ヒット。
前進守備のライト正面でしたが野間選手はホームへ突っ込みます。
福留選手の返球がややファースト寄りにそれたことで間一髪セーフで点差を2点に広げました。
こうなるとイケイケのカープ。
なおも1アウト2塁で會澤選手がライト前ヒットでつないで1, 3塁。
代打・岩本選手を告げたところでタイガースは左の山本投手にスイッチ。
カープは代打の代打・エルドレッド選手を打席に送ると、フルカウントから高めのストレートを見逃しフォアボールを選び、1アウト満塁とチャンスを広げます。
打席には田中選手。
2ボールから積極的にやや内よりのシュートを振り抜くと打球はライト戦に弾む走者一掃の3点タイムリースリーベースヒット。
点差を一気に5点に広げます。
菊池選手は高めのストレートをきっちりセンターへ飛距離十分の犠牲フライでさらに1点を追加。
しかしここで終わらず、丸選手がフォアボールで再びランナーを出すと、鈴木誠也選手の打席ですかさず盗塁を決め、得点圏に進みます。
鈴木誠也選手はフルカウントから内角ストレートをライト前に落とすタイムリーヒットでこの回7点目。
代打・バティスタ選手は高めのストレートを高々と打ち上げるものの糸原選手が落球し、さらに1点を追加してこの回一挙に8点を奪い、11-3と試合を決めます。
8回を中崎投手が抑えると、打線は最終回。
岩崎投手から先頭の安部選手が西岡選手のフライ落球の間に一気に3塁まで進むとエルドレッド選手の犠牲フライで1点を追加。
さらに2アウトから田中選手のピッチャー強襲の内野安打と菊池選手のフォアボールでチャンスを作ると丸選手がフルカウントから左中間を破る2点タイムリーツーベース。
3点を追加して14-3とリードを11点に広げます。
最後は九里投手が無失点で締めてゲームセット。
敵地甲子園で相手の勝ちパターンを打ち崩してカード勝ち越しを決めたカープ、快調な後半戦スタートとなりました。
試合感想
打線は5回まで小野投手の前にわずか1安打と抑え込まれましたが、ルーキー相手にこのままでは終わらないと3巡目に入って上位打線がとらえてくれましたね。
得点圏で苦しんでいる鈴木誠也選手にタイムリーが飛び出すと、続くチャンスでタイガースが勝負で送り込んできた桑原投手から新井選手が追い込まれながらも外のスライダーが頭に入っていたかのようにストライクからボールへ逃げていく厳しいボールで下が食らいついて犠牲フライとしてくれました。
ここで一気に同点にできたのは大きかったです。
さらに回をまたいだ桑原投手から田中選手が勝負強く勝ち越しタイムリー。
一度は同点に追いつかれますが、8回のマテオ選手からのあの集中打。
言えばきりがないですが、結果的には鈴木誠也選手のピッチャーへの当たりが内野安打になったことが全てでしたね。
新井選手のこの打席でも逆方向を意識した素晴らしい右中間への勝ち越しタイムリーツーベースが出ると、安部選手のライト前ヒットでの野間選手のあの走塁。
福留選手の送球がストライクで帰ってきたらアウトになるようなギャンブルでしたが、結果的にはややファースト寄りにそれたこともあり、野間選手の快足が間一髪上回っての追加点。
これで雰囲気が一気にイケイケになりました。
田中選手の走者一掃、菊池選手の犠牲フライで終わらない当たりも素晴らしい攻撃でしたね。
丸選手がフォアボールから容赦なく盗塁を決めて、鈴木誠也選手にタイムリーが出るなど、甲子園では何点あっても足りない、そんな意識が見えた集中打でした。
9回も1点を追加して再び2アウトランナー無しからさらに2点を追加。
最後の最後まで全く緩めない攻撃でしたね。
それにしても5回まで1安打から、6回以降4イニングで14安打。
それも相手の勝ちパターンの投手を含めて、です。
味方ながら恐ろしい集中打の可能性を秘めた打線ですね。
そして敵ながら、この三連戦で8安打と大暴れされ、調子が上がってきた矢先で負傷交代した糸原選手は心配ですが、軽傷であることを祈りましょう。
投げては中村祐太投手。
約1か月ぶりの1軍マウンドとなりましたが、2点は先制されたもののその後に追加点を許さず打線の援護を信じてしっかり試合を作ってくれました。
今日のように大崩れせず、試合を作ってくれるピッチングを見せてくれれば先発6番手としては十分な働きです。
欲を言えば追いついてもらった直後に先頭にツーベースを許したのは課題ですが、反省してしっかり次につなげてもらえれば十分だと思います。
このまま先発6番手として後半戦をローテーションで回って経験を積んでくれれば、さらに投手陣の層が厚くなりますね、期待しましょう!
中田投手は前半戦の最後、やや調子が落ちているかなと思っていましたがとんでもなかったですね。
出番がいつになるか分からない状態で準備していて、嫌な印象のある甲子園でノーアウト1, 2塁を無失点でしのいでくれました。
これ以上ない、見事と言うほかない最高級の働きでした。
今日の勝ちは中田投手のおかげと言っても過言ではないでしょう。
一岡投手は連続無失点が途切れてしまいましたが先頭をエラーで許したことがきっかけなだけに気を落とさずに調子を維持してもらいたいですね。
当分は7回を任されそうな雰囲気ですから、しっかり結果を残して2014年前半のように確固たる勝ちパターンの一角としての地位を築き上げてもらいたいところです。
期待しましょう!
とにかくこれで嫌なイメージのあった甲子園で、相手の勝ちパターンに持ち込まれかけながらも、タイガースの誇る中継ぎ陣を打ち崩してカード勝ち越しを決めました。
タイガース相手、そして甲子園の嫌な印象もだいぶ払しょくできたのではないでしょうか。
初戦を落とした時はドキドキしましたが、不安要素を一つ払しょくできた快調な後半戦スタートとなりましたね。
今後に期待が膨らみます。
カープ今後の試合予定
明日は一日休養日で、金曜日からは地元マツダでドラゴンズを迎えうちます。
ドラゴンズはジャイアンツ3連戦負け越しスタート、7月に入ってややチーム状態が落ちてきている中での対戦となりますが安定感抜群、オールスター初戦の先発を務めたバルデス投手との対戦も予想され、油断はできない試合が続きそうです。
それでも圧倒的な勝率を誇るホームでの試合となるだけにしっかりとカード勝ち越しを決めてさらに加速していきたいですね。
いつも通り試合展望は予告先発が発表されてから更新したいと思います。
一戦一戦、チーム一丸で後半戦も頑張ろう、カープ!
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