僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

マツダスタジアムのファンサービス 赤いシリーズ 赤傘には異論も…【閑話休題】

マツダでの主催ゲームでファンサービスの一環として定番化しつつある赤いシリーズ。

楽しみにしているカープファンも多いこのイベントですが、中には議論を呼ぶグッズも…

マツダスタジアムでの観戦をより楽しむために今年の赤いシリーズを紹介しつつ、議論となっている赤傘問題についても紹介します。

 

赤いシリーズとは

赤いシリーズのそもそもの始まりは2015年。

ジャイアンツ戦での赤タオル、スワローズ戦での赤傘、ドラゴンズ戦での赤耳を来場者特典としてプレゼントをしました。

 

以後、定番化しつつあり、2016年はライオンズ戦で赤たてがみ、スワローズ戦で赤傘、ベイスターズ戦で赤金星勝ちューシャが配布されました。

 

そして今年、2017年は既に5/23のスワローズ戦で赤傘が配布され、今週の木曜日、6/15のオリックス戦ではばんざい坊やキーホルダーが配布されることになっています(第三弾は7/10のベイスターズ戦での赤耳カチューシャになることが今日発表されました)。

 

球場に行くファンからすれば、オマケでグッズがもらえれば素直に嬉しいですし、新規ファンを球場に呼び込むきっかけにもなり得る良い取り組みだと思います。

 

お気づきの方もいるかと思いますが、毎年赤いシリーズのグッズが入れ替わる中で唯一3年連続で配布されているグッズがあります。

そう、そのグッズこそが一部で批判されている赤傘です。

 

 

赤傘の何が問題なのか

それが紹介されている記事がこちら。

スワローズファンを傷つけるカープの「赤傘」問題。名物応援団長・岡田さんの忘れ形見とは? (週プレNEWS) - Yahoo!ニュース

 

プロ野球で傘といえばスワローズ。

このことに異論のある方はいらっしゃらないかと思います。

 

そもそもスワローズで傘が応援グッズが定着したのは、空席の目立つ観客を少しでもカモフラージュしようと、故・岡田応援団長が呼びかけたのがきっかけだったそうです。

その当時はもちろんグッズとして傘の販売はしていないので、晴れていようが各自が家から持ってくるしかない、それでも少しずつスワローズファンの間で浸透して現在では他の観客の邪魔にならないミニサイズの傘が応援グッズの定番として定着するまでに至ります。

 

スワローズファンの間ではこうした長い歴史があるだけに、独自の応援文化としての傘に非常に強い愛着を持っています。

カープで例えるなら適切な例が難しいですが、歴史を知る熱心なファンのその愛着度、球団とファンの強い結びつきを語る上でよく紹介される事実からいえば樽募金に近いのかもしれません。

もちろん樽募金は毎試合、カープの応援で使われるグッズではないのですが…

 

さて、例の赤いシリーズでの赤傘ですがファンサービスとしてはとても機能しているのだと思います。

5回終了後、グラウンド整備の行われる時間を使ってスラィリーの音頭に合わせて、球場中で赤傘が開き、右に左に揺らす。

 

普段から真っ赤なスタンドがさらに朱一色に染まるきれいさ、壮観さ。

これに魅入られる人も多く、何より体を使う楽しさ、球場全体の一体感。

特別に評判が良いからこそ球団も3年連続で赤傘を採用しているのだと思います。

 

その一方でスワローズファンからすれば赤傘のイベント時、もしくはイベントの広報で傘の応援文化への敬意をあまり感じられないことが批判の原因となっているようです。

 

ヤクルト球団は公認とのことですので、カープ側の対応としてはそれはそれで一つ筋は通しているとは思います。

その一方で、今回記事になっているように、球団がファンの培ってきた独自の応援文化を許可する権利があるのかという議論はあります。

 

また、結果として不快に思っているスワローズファンがいることは事実です。

スワローズ球団と熱烈なスワローズファンの間でも傘への愛着に差があるのかもしれません。

 

 

 

少し調べていくうちにふと思ったのは、カープファンの中でどれだけの人がこのスワローズの応援グッズとしての傘の歴史を知っているのでしょうか。

恥ずかしながら私は、今回の記事を読んで気に留めて自分で調べてみるまで知りませんでした。

自分を正当化するわけではありませんが、中々自分から他球団の(自球団でさえ)応援文化の歴史まで調べる人は少ないでしょう。

 

スワローズファンの中でカープ側から敬意を感じられないというコメントを読んで思ったのは、少しでも敬意を感じてもらえるような取り組みができないかということ。

せっかく満足度が高く、定着しつつある赤傘イベントですから、批判があるから中止するというよりも、何とかしてスワローズファンの方にも納得してもらえる取組みを行うことで継続していけないものか。

 

敬意を感じてもらえないことと、その文化の発祥・歴史を知らないことと無関係ではないと思います。

背景を知ることで自然とそのことについての考え方や態度が変わってくる面は人間ですから当然あると思います。

 

カープ側で何か改善できないか

スワローズファンの方にカープ側からの敬意を少しでも感じてもらえるよう、カープ球団側からイベント時に何かできないものか。

例えば赤傘配布時に、スワローズの応援傘文化の歴史、発祥を紹介するチラシ一枚でも一緒に配布したらどうでしょうか。

 

カープ主催のイベントなのに相手球団だけ紹介するのがまずければ、それにカープ独自の応援文化(樽募金やトランペット、スクワット応援などカープはネタが豊富です)について合わせて紹介すれば解決しそうです。

 

チラシ一枚配ったところで何も変わらないかもしれません。

それでもそんなにお金がかかるとも思えませんし、何らかの形でスワローズの応援文化への敬意を示すことで少しでも定着しつつあるファンサービスの存続につながり、赤傘が引き起こす軋轢が減る可能性があるのであれば、その道を模索するべきではないかと思います。

 

少し話はそれますが、残念なのはこの赤傘がオークションで転売されていること、そしてそれがそれなりの高値で取引されていることです。

これは赤傘に限った話ではなく、他の限定販売のグッズやマツダスタジアムのチケット問題とも通ずるところがあります。

bokuranocarp.hatenablog.jp

 

赤傘等の無料配布のイベント品の場合は試合が見たかっただけでグッズには興味がなかった人が売り、広島で限定配布なので欲しいけど足を運べない方で欲しい人の手に入る、それはある程度理解できるのでまだ救いがあるかと思いますが、限定販売のグッズやチケットなどは転売のために買い占められ、本当に買いたかった人、欲しかった人が犠牲になるのは悲しいですよね。

モラルの問題とも言えますが、転売で利益が出るほど需要がある場合にはそこに市場ができてしまうのもまた事実なんですよね…。

 

話が逸れましたが、本筋に戻して結論です。

 

 

少なくとも、赤傘は他の赤いシリーズの配布品のように独自で考案したグッズではない以上、発祥元に敬意を示すことは当たり前だと思います(誤解を招かないように付け足しますが、カープファンの大多数は純粋にイベントを楽しんでおり、敬意を欠いた行動をしているとは思っていません)。

 

色々と書きましたが赤いシリーズが少しでも長く続くよう、カープ球団としても批判に対してできる範囲で対応する姿勢を見せる、その中で新たな取り組みが芽吹き、より長い、新たなカープの応援文化の醸成につながっていくのではないでしょうか。 

堅苦しいブログとなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。 

 

明日からも、チーム一丸で頑張ろう、カープ!

  

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