6/10のカープ、イーグルス戦は1-2でカープが敗れました。
戦前の期待通りの野村投手と美馬投手の投手戦。鈴木誠也選手のスリーベースで先制するもアマダー選手の一発で同点となり試合はそのまま終盤へ。8回に野村投手はペゲーロ選手に勝ち越し打を浴びると、打線は終盤好機にあと一本が出ずに逃げ切られました。美馬投手に力負けで連勝は6でストップです。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
広島 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | X | 2 | 6 | 0 |
投手情報
勝利投手 美馬 (7勝1敗0S)
敗戦投手 野村 (3勝2敗0S)
セーブ 松井裕 (2勝1敗19S)
広島 野村 、一岡 - 石原 、會澤
楽天 美馬 、松井裕 - 嶋
本塁打 アマダー 7号(5回裏ソロ)
試合概要
試合は野村投手、美馬投手の先発で始まります。
初回は共に三者凡退、戦前の期待通り、お互いに見事な立ち上がりを見せます。
最初にチャンスを掴んだのはイーグルス。
3回の裏でした。
先頭の藤田選手は安部選手の好守でアウトに取りますが、嶋選手に粘られ9球目でフォアボールを与え出塁を許します。
続く茂木選手に初球、甘く入ったカーブを捉えられセンターへのツーベース、1アウト2, 3塁のピンチを背負います。
ここで迎えるはペゲーロ選手。
初球、外角低めのカットボールを捕らえられると打球はセンターへ、落ちそうな当たりでしたが丸選手がスライディングキャッチの好プレー。
3塁ランナーをホームに返さず、2アウトとします。
続く岡島選手に粘られますが最後は7球目、外角のカットボールでセンターフライに打ち取り先制のピンチを守り切ります。
すると直後の4回、打線がようやく美馬投手を捕らえます。
先頭の田中選手が3ボール1ストライクから外のシュートを逆らわずレフトへ打ち返しヒットで出塁します。
続く菊池選手が通算200個目となるファーストへの送りバントをきっちり決めて1アウト2塁の先制のチャンスを作ります。
打席には3番の丸選手。
追い込まれてからの4球目、外角のスライダーに空振り三振で2アウト。
続く鈴木誠也選手は2ボールからの3球目、ファーストストライクを積極的に振りに行きました。
打球はレフトフェンスを直撃するタイムリースリーベースとなり、先制点をもぎ取ります。
安部選手は3ボール1ストライクから外のシュートを引っかけてファーストゴロに終わり3アウトとなりますが、1-0とカープがリードします。
4回裏、5回表と三者凡退に終わり迎えた5回の裏。
先頭のアマダー選手への初球でした。
少し高く入った外角へのスライダーを捕らえられると、打球はレフトスタンドへ一直線。
一発で試合を振り出しに戻されますが、後続は三人できっちり抑えて最少失点で切り抜けます。
援護したい打線ですが6回、2アウトから菊池選手にヒットが出ますが盗塁失敗でランナーを得点圏に進めることができません。
一方の野村投手は6回の裏に2アウト2塁のピンチを迎えますが、銀次選手に粘られながらも内角へのカットボールでライトフライに仕留めて勝ち越しを許しません。
7回をともに一歩も譲らず三者凡退に仕留めて1-1で試合は8回へ。
カープは1アウトから松山選手が美馬投手からこの日初めてのフォアボールを選び出塁するとベンチは野間選手を代走に送ります。
その野間選手は期待に応え、西川選手の打席で盗塁を決め、カープは得点した4回以来の得点圏にランナーを進めます。
西川選手はフルカウントから外角のスライダーにセンターフライ、野間選手がタッチアップして2アウト3塁とします。
石原選手の打順で代打は新井選手。
外角への出し入れでフルカウントとなると、最後は内角へのスライダー。
これに手が出ず見逃し三振、ここは美馬投手の気迫が勝りました。
野村投手も負けじと8回のマウンドへ。
先頭嶋選手を見逃し三振に打ち取りますが、続く茂木選手に追い込みながら低めのチェンジアップをライト前へ運ばれ出塁を許します。
打席にはペゲーロ選手。
1ボールからの外角低めへのシュートを上手くレフト線へ運ばれると、茂木選手が長躯ホームイン。
勝ち越しを許したところで一岡投手にマウンドを譲ります。
なおも1アウト2塁の場面でしたが岡島選手三振、ウィーラー選手をセカンドフライに打ち取り1点差で9回に望みをつなぎます。
9回のカープは抑えの松井祐樹投手から先頭の田中選手がフォアボールを選んで出塁します。
菊池選手がキャッチャーへのファールフライに倒れますが、丸選手の打席の初球で田中選手が盗塁に成功。
1アウト2塁と同点のチャンスを作ります。
丸選手は追い込まれてからの4球目、ボールのようにも見えた高めのチェンジアップに見逃し三振。
最後は鈴木誠也選手が、内角低めのストレートを打ち上げセンターフライでゲームセット。
美馬投手の好投の前に、力投する野村投手を援護できなかったカープ、連勝は6でストップです。
試合感想
野村投手は本当によく投げてくれました。
先週の不安定なピッチングから一転、今日は余計なフォアボールも出さず、持ち前の丁寧なピッチングがしっかりとできていました。
3回は味方の守備にも助けられピンチをしのぐとますますリズムに乗りましたね。
5回のアマダー選手への一球は少し高かった分、不注意と言えば不注意とも言えますが、責めることはできないでしょう。
むしろ、その後をきっちり三人で打ち取って流れを渡さなかったことを褒めるべきではないかとすら思います。
7回を投げ終わって115球でしたが8回もマウンドに上がりました。
セリーグなら代打で交代だったでしょうから、これもDHのある交流戦だからこそ見れた展開でしたね。
緒方監督もそこまでの投げ合いでこの試合は託す気になったのでしょう。
ウィーラー選手の当たりはもう一度打ってみろと言ったらなかなかできない、そんなバッティングで相手を褒めるべきだと思います。
打たれた球はきれいに外角低めにコントロールされているナイスボールでした。
打った相手を褒めるしかないですね。
交流戦の妙と言うか、代走で出ていた野間選手がDHの松山選手のところだっただけに、バティスタがそのまま守備についていたのも野村投手には不運でした。
野間選手であれば少なくともホームをクロスプレーにはできていたように思います。
まぁ、今日は野村投手は褒めるべきです。
負け投手にはなりましたが、1週間できっちり修正してくれて元気なピッチングを見せてくれたことを喜びましょう。
一岡投手はあの場面でよく抑えてくれました。
不安定な時期を乗り越え、少しずつ調子も上がってきたようです。
薮田投手が先発に回ることが決まっただけに、今日のように僅差のビハインドでの登板は増えるでしょう。
「逆転のカープ」にはビハインドを最小限にとどめる中継ぎ投手は欠かせません。
今後ますますの活躍を期待しましょう!
打線は美馬投手を褒めるしかないですね、今日は力負けです。
連打は一度も出ませんでした。
ポイントの1つとして注目していた長打は、先制点に結び付いた鈴木誠也選手の一本のみ。
もう一つのポイントとして注目していた足を絡めた攻撃は、8回に唯一もらったフォアボールの代走野間選手が盗塁を決めて、形は作りましたがあと一本にはつながりませんでした。
9回も松井投手から田中選手が盗塁を決めましたが、同じように踏ん張られましたね。
先日の日本ハム戦もそうでしたが、野間選手が終盤の競った場面で思い切ってスタートを切れるようになってきており、またきちんとセーフになっています。
これが継続できれば終盤の代走として、必死に復帰を目指す赤松の穴を埋める存在になれるかもしれませんね。
今日は力負け、美馬投手を褒めるしかないでしょう。
調子の落ちていない時期のカープ打線相手にこれだけのピッチングができる投手はそうはいません。
今シーズンのピッチング、安定感が本物であることを納得させられるピッチングでした。
負けはしましたが、これぞプロ野球の投手戦と言う試合を見られて、不思議と満足感があり、負けた悔しさも普段よりは感じていない自分がいます(もちろん悔しいですが…)。
切り替えて、明日の試合に勝って3連戦を勝ち越しましょう。
6/11の試合展望
予告先発はカープが中村祐太投手、イーグルスは岸投手です。
中村祐太投手はこれまで4試合に登板、3勝0敗防御率は2.86。
前回登板のロッテ戦では6回4安打3四死球で1失点、初登板以降、最高のピッチングを見せてカード勝ち越しを決めてくれています。
デビュー以来、4試合続けてそれなりに試合を作ってくれている中村祐太投手。
明日は、これまで対戦した中で最も強力な打線が相手となり、真価が問われる登板となりそうです。
来週の登板が予想されるホークス戦と合わせて、ここからの2試合でそれなりに好投してくれるようであれば、今後のシーズンに向けてもう一人計算できる先発投手を手に入れることになるカープとしては非常に大きな収穫となります。
逆に打ち込まれるようなことがあれば、先発5番手、6番手の課題は今後も付きまとうことになりそうです。
まずは明日のイーグルス戦、期待しましょう!
対する打線の相手は岸投手。
これまで8試合に登板、4勝2敗防御率は2.52。
前回登板のドラゴンズ戦では6回7安打3四球ながら2失点、打線の援護がなく敗戦投手となっていますが、試合はきっちりと作っています。
皆さんもご存知の通り、昨年オフにライオンズからFA移籍したリーグを代表する投手の一人が相手です。
今日の美馬投手よりは多少チャンスがあるでしょうが、それでも6回までに3点取れれば上出来、そんな試合になりそうです。
岸投手は今シーズンここまで右左関係なく抑えており、またフォアボールも2つもらえればよく選んだほうというくらいのコントロールの良さもあります。
いかにして1点をもぎ取っていくか、ポイントは今日と同じように長打と足を絡めた攻撃になると思いますが、カープ打線がどのように攻略してくれるか楽しみにしたいと思います。
中村祐太投手をきっちり援護してもらいましょう!
今日で連勝は止まりましたが、明日勝てれば勢いは持続します。
地元に帰る前に、カード勝ち越しを決めたいところです。
厳しい試合になることが予想されますが一戦一戦、チーム一丸となって明日も頑張ろう、カープ!
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