6/9のカープ試合速報です、イーグルス戦は12-3でカープが勝ちました。
ジョンソン投手の復帰戦を2回、3回の集中打で力強く援護したカープ打線。ジョンソン投手は本調子にはまだ遠そうでしたがしっかり試合を作って今シーズン初勝利を飾りました。九里投手が中継ぎ登板するなど、戦力が整い、今後の陣容も見えてきたカープ。6連勝で交流戦初優勝のチャンスが広がってきています。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
広島 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | 12 | 16 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 10 | 0 |
投手情報
勝利投手 ジョンソン (1勝1敗0S)
敗戦投手 戸村 (2勝1敗0S)
セーブ 今村 (1勝1敗11S)
広島 ジョンソン、中崎、中田、九里 - 石原
楽天 戸村、久保、高梨、菅原、森原 - 足立、下妻
本塁打 なし
試合概要
試合はジョンソン投手、戸村投手の先発で始まります。
予告先発だった塩見投手が腰痛のため登板回避、戸村投手は史上最多の3度目の代役登板だそうです。
初回のカープは戸村投手の前に連続三振を含む三者凡退となります。
一方復帰戦となるジョンソン投手は先頭茂木選手にライト前ヒットを浴びるものの後続を打ち取りこちらも無失点の立ち上がりを見せます。
早い段階でジョンソン投手を援護したいカープ打線は2回の表。
先頭の鈴木誠也選手が低めのカットボールをはじき返し、センターへのツーベースでチャンスを作ると、安部選手がサードファールフライに倒れて今日は6番で起用のバティスタ選手。
1-1から迎えた3球目、真ん中付近に入ってくるシュートを見逃しませんでした。
逆らわずにライトへ打った打球はタイムリーツーベースとなり、先制点を叩き出します。
なおも続くチャンスに松山選手が外のスライダーに見逃し三振に倒れて打席には今日サードでスタメン起用の西川選手。
2ボールからの3球目、外角低めのシュートを逆らわずレフト前へ流し打ち、バティスタ選手をホームに返すタイムリー、2点目を奪います。
さらに石原選手がセンター前ヒットでつないで2アウト1, 3塁。
田中選手が追い込まれたところでダブルスチールを敢行、見事に成功し、3点目は足で奪います。
田中選手は空振り三振に倒れて3アウトとなりますが3点をジョンソン投手にプレゼントします。
その裏のジョンソン投手は2アウトから自らのエラーでランナーを背負いますが藤田選手をレフトフライに打ち取り3アウト、試合の主導権を握ります。
すると打線は3回も戸村投手に襲い掛かります。
先頭の菊池選手が外角のカットボールを拾ってセンター前ヒットで出塁すると、フルカウントから丸選手が外のシュートをレフト前へ流し打って0アウト1, 2塁のチャンスを作ります。
楽天はここで早々に戸村投手を諦め、久保投手をマウンドに送ります。
鈴木誠也選手は追い込まれてから最後は外のボール球のフォークを何とかバットに当てるショートゴロ、1アウト1, 3塁とチャンスを広げると安部選手がフォアボールを選んで1アウト満塁。
打席には好調バティスタ選手。
1-1からの3球目、内角を突くシュートがデッドボールとなり、押し出しでカープが1点を追加します。
なおも続くチャンスで松山選手。
追い込まれましたが、4球目、甘く入ってきたフォークを逃さずに捕らえると打球はライトへの2点タイムリーツーベース、6点にリードを広げます。
さらに西川選手がフォアボールを選び再び満塁と攻め立てますが、石原選手が追い込まれてからボール球のフォークでショートゴロダブルプレーに打ち取られ3アウト。
それでもこの回3点を追加し、6-0とリードを広げます。
大量援護をもらったジョンソン投手は3回も得点圏にランナーを背負うことなく無失点で切り抜けますが4回、初めてのピンチを迎えます。
先頭アマダー選手を2球で追い込みながら粘られフォアボールを与えると、続く銀次選手、島内選手に連打を浴びてノーアウト満塁のピンチを背負います。
迎えた岡島選手は追い込んでからの外のカットボールでセカンドゴロに打ち取りますがこの間に1点を返され、なおも1アウト1, 3塁。
続く藤田選手には内角低めへのシュートを上手く引っ張られ、ライト前に運ばれるタイムリーでさらに1点を失い、1アウト1, 2塁。
足立選手送りバントで2アウト2, 3塁に変わって迎えるは茂木選手。
1ボールからの2球目でした。
思い切った緩いナックルカーブを投じて引っかけさせてファーストゴロに打ち取り、何とか2点でしのぎます。
5回表のカープは高梨投手から先頭の鈴木誠也選手がツーベースで出塁しチャンスを作りますが後続が倒れて無得点。
4回は打ち込まれたジョンソン投手でしたが5回、6回は味方の好守にも助けられ、得点圏にランナーを置くことなく無失点で切り抜けます。
7回の表のカープ。
菅原投手から丸選手のヒットとバティスタ選手のフォアボールで2アウト1, 2塁のチャンスを作りますが、途中からDHに入っていた新井選手が低めのストレートでサードゴロに打ち取られ無得点。
その裏のマウンドには中崎投手が上がります。
1番からの好打順でしたが、ペゲーロ選手のヒット一本に抑えて無失点。
試合の流れを譲りません。
すると8回のカープの攻撃。
1アウトから石原選手のフォアボール、菊池選手のセカンド内野安打、丸選手のレフト前ヒットで2アウト満塁と攻め立てます。
この場面で打席には鈴木誠也選手。
1ストライクから、2球目、続けてきた外角のスライダーをとらえると、走者一掃となるタイムリーツーベース。
さらに安部選手にもレフト前タイムリーが飛び出し、この回一気に4点を追加し、試合を決定づけました。
8回を中田投手が岡島選手に2アウトからスリーベースを打たれながらも無失点。
9回の攻撃で森原投手から西川選手のタイムリースリーベースと田中選手の犠牲フライ2点を追加して12-2。
最後は九里投手が登板。
ウィーラー選手にタイムリーを浴びて1点を返されますが、最後はアマダー選手をセンターフライに打ち取りゲームセット。
カープ、破竹の勢いで連勝を6に伸ばしました。
試合感想
ジョンソン投手が帰ってきました。
6回を109球で6安打2四球2失点。
もちろん球威、コントロールともに万全とは言えませんが、それでも得点圏にランナーを背負ったのは失点した4回だけ。
打線の援護にも守られて復帰戦を白星で飾り今シーズン初勝利を記録。
これが何よりも大事なことだったと思います。
本人もほっとしていることと思います。
これでようやくカープは想定していた戦力が整いましたね。
これで先発が7枚になっただけに今後のローテーションがどうなるか気になっていましたが、九里投手が今日、9回に投げたことで日曜日中村祐太投手、火曜日薮田投手がそのままになることが分かりましたね。
どのみち交流戦が終わるとリーグ再編までに時間が少し空くことでジョンソン投手、野村投手をこのまま並べていくとは思えませんし、ローテーションは再編されるでしょう。
ローテーションに残った二人も残りの交流戦での先発登板内容次第では、すぐにローテーション入れ替えの可能性が出てきます。
九里投手も今日は良くなかったですが、中継ぎですぐに声がかかるよう、チャンスを狙っていてほしいですね。
競争意識が良い方に出ることを期待しましょう。
打線は見事にジョンソン投手を序盤で強烈に援護しました。
緊急登板の戸村投手に初回抑え込まれただけに少し嫌な展開でしたが、2回先頭の鈴木誠也選手のツーベースが流れを変えてくれましたね。
バティスタ選手、松山選手、西川選手の6-8番で6打点。
DHの恩恵もあり、打線の厚みが出ていますし、首脳陣の先発起用にきっちり結果で応えました。
8回に点差を離せたことでジャクソン投手、今村投手も温存できましたし、小窪選手のセカンドを試すこともできました。
バティスタ選手が加わったことで、少し調子を落とし気味のエルドレッド選手を余裕をもって休ませられる打撃陣の層の厚さはすさまじいですね。
これも序盤戦、結果が出なくても辛抱強い起用で戦力の厚みを確保した首脳陣の我慢の賜物だと思います。
2軍も含めて素晴らしい危機管理ができていると思います。
6/10の試合展望
予告先発はカープが野村投手、イーグルスは美馬投手です。
野村投手はこれまで9試合に登板、3勝1敗防御率は2.35。
先週、腰の張りが原因での登録抹消からの復帰戦となったロッテ戦では5回7安打4四球で4失点。
本調子には程遠く、よく4失点でしのいだというくらい悪い内容でした。
6連勝の起点となった試合ではありますが、野村投手から見れば打線の頑張りのおかげで敗戦投手を免れた試合ということになるかと思います。
とにかく野村投手の調子が戻っているのかどうか、この一点につきます。
ジョンソン投手の離脱機関の大半をエースとして支えてくれた野村投手です。
今日、ジョンソン投手が復帰しても今シーズンのエースの座は譲らない、そんなピッチングを明日見せてくれることを期待したいと思います。
対する打線の相手は美馬投手です。
今シーズンここまで10試合に登板し、6勝1敗防御率は1.81。
前回登板のドラゴンズ戦では8回を6安打無失点の見事なピッチングで勝ち投手となっています。
今シーズン則本投手と並び、イーグルス先発陣を支える大車輪の活躍を見せている美馬投手。
防御率が示すように安定感では則本投手をも凌ぎます。
今シーズン最も点を取られた試合が今シーズン初登板となったオリックス戦の6回3失点と言えば、いかに安定したピッチングを続けているかが伝わるでしょうか。
カープからすれば脅威です。
その一方で、意外でしたが比較的被本塁打が多いです。
カープとしてはそこにつけこめるか。
フォアボールを今シーズンほとんど出しておらず、また連打もそれほど期待できないとなれば、得点するには足か長打を絡めるしかありません。
幸い今のカープ野手陣にとってはどちらも十八番。
これまで美馬投手が対戦してきたチームのどこよりも高い得点能力で攻略してくれることを期待しましょう。
さて、今日までの勝負の6連戦、4戦目まですべて白星で、今週の勝ち越しが決まりました。
まだ気が早いですが交流戦初優勝まで見えてきています。
ただ来週好調のオリックス、ソフトバンクとの直接対決が控えるだけに少しでも貯金を作っておきたいところです。
どんどん欲が出てきますね。
ようやく役者が揃ったカープですがやることは変わりません。
一戦一戦、チーム一丸。
明日も頑張ろう、カープ!
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