僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

5/27のカープ 巨人戦 我慢の采配実を結ぶ 援護に守られ九里好投 再び掴んだ上昇気流

5/27のカープ試合速報です、ジャイアンツ戦は9-0でカープが勝ちました。

立ち上がりから不安定だった宮國投手を逃さず、2度にわたって2アウトから攻め立て得点を奪ったカープ打線。大量援護に守られ立ち上がり制球が安定しなかった九里投手も立ち直り、今シーズン最長の8回を投げ切りました。投打がかみ合いカープ4連勝です。

 

試合記録

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
広島 0 3 1 3 0 2 0 0 0 9 15 0
巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0

 

投手情報 

勝利投手 九里 (4勝4敗0S)

敗戦投手  宮國 (0勝5敗0S)

セーブ  なし

広島 九里 、ブレイシア - 會澤

巨人  宮國 、池田 、桜井 、戸根 、森福 - 小林 、相川

本塁打    エルドレッド 12号(3回表ソロ)

 

試合概要

試合は九里投手、宮國投手の先発で始まります。

 

初回のカープ、田中選手、丸選手、安部選手と左打者3人がフォアボールを選んで2アウト満塁の先制のチャンスを作りますが、エルドレッド選手がフルカウントからの7球目、一番苦手な内角高めストレートを投げ込まれて空振りの三振、先制はなりません。

 

九里投手の立ち上がり、1アウトから立岡選手にフォアボールを与えますが、坂本選手、阿部選手を連続三振に斬って取り、こちらも無失点で立ち上がります。

 

制球のままならない宮國投手を早めにとらえたい打線は続く2回にもチャンスを作ります。

先頭松山選手がセンターフライに倒れた後、會澤選手が外角のスライダーを素直に流し打ち、ライトフェンス直撃のツーベースでチャンスを作ると、九里投手はフルカウントから内角のストレートを右打ちでセカンドゴロ、見事に進塁打を放ち2アウト3塁とします。

 

打順は先頭に戻って田中選手。

再びフルカウントから7球目、外角低めのカーブをセンターへはじき返す先制のタイムリーヒット、今日もカープが先手を奪うことに成功します。

続く菊池選手も畳みかけるように初球の高めに浮いたカットボールをライト前へ、2アウト1, 2塁と追加点のチャンスを作ります。

 

 

 

打席には丸選手。

 

2ボール2ストライクからの5球目、外角ストレートを逆らわずにレフト前へライナーで運ぶと、田中選手がスピードに乗って一気にホームへ、貴重な2点目を奪います。

 

さらに4番の鈴木誠也選手、1-1からの3球目、内角高めのシュートを再びレフト前へ運ぶと、菊池選手がホームへつっこみます。

際どいタイミングでしたがやや三塁側へ逸れた送球に対して一塁側からの絶妙なスライディングでセーフ、3点目を奪います。

続く安部選手はワンバウンドのフォークに空振り三振に倒れますが、一気に3-0と試合の流れを掴みます。

 

その裏、九里投手は初回に続き1アウトからストレートのフォアボールで出塁を許しますが後続を内野ゴロ2つに打ち取り無失点、試合の流れをがっちりと掴みます。

 

3回の表、カープは先頭エルドレッド選手が外角低めのストレートを長いリーチを生かしてすくい上げると打球はカープファンで埋まるレフトスタンドに突き刺さる12号ソロホームラン。

4点差へリードを広げます。

 

九里投手もその裏、きっちりと10球で内野ゴロ3つ、三者凡退に抑えます。

 

すると4回の表、続投する宮國投手をカープ打線はさらに攻め立てます。

先頭田中選手が再びのフルカウントからフォアボールを選び出塁すると、菊池選手が再びファーストストライクをとらえレフト前ヒットでつないで0アウト1, 2塁とチャンスを掴みます。

 

丸選手は粘って迎えたフルカウントからの10球目、外角低めのスライダーを引っかけてセカンドゴロダブルプレー、2アウト3塁とチャンスがしぼみかけます。

しかしここで鈴木誠也選手、1ストライクから内角高め、ボール気味のシュートを強引に引っ張ると打球はレフトへのタイムリーツーベース。

きっちり仕事を果たして5点目を奪います。

 

安部選手がストレートのフォアボールでつなぐと、エルドレッド選手、2ボールから内角低めのストレートをセンター前へのタイムリーヒット、1塁走者の安部選手もスピードを緩めることなく一気にホームへ帰り、7-0。

試合はワンサイドゲームの様相を呈します。

 

その裏の九里投手は1アウトから阿部選手にライト前ヒットを許し、続くマギー選手には3ボール1ストライク。

少し嫌な場面でしたが、外角低めスライダーをひっかけさせてサードゴロダブルプレー、きっちりこの回も無失点にしのぎます。

 

5回裏のジャイアンツの攻撃。

先頭石川選手にサードへの内野安打を許し、九里投手はこの試合初めてノーアウトでランナーを背負うと、続く脇谷選手にはストレートのフォアボール。

ここで相川選手、代打村田選手を連続でフライアウト、2アウトまでこぎつけますが、長野選手には再びフォアボールで2アウト満塁のピンチを背負います。

 

点を失うと試合の流れが変わりかねない場面でしたが立岡選手に対して2-2からの5球目、内角高め、ボール気味のストレートで詰まらせサードフライ、ピンチを脱します。

 

すると打線は6回の表、代わった桜井投手から先頭丸選手が真ん中付近のカーブ逃さずセンターへのツーベースで出塁すると、鈴木誠也選手が追い込まれながらも内角ストレートを右打ちし、ファーストへの内野安打、安部選手は一度もバットを振ることなくフォアボールを選んでノーアウト満塁のチャンスを作ります。

 

制球の乱れた桜井投手に対してエルドレッド選手、3ボール1ストライクから内角高めのストレートを見逃し押し出しのフォアボールで1点追加、さらに途中出場していた堂林選手にもライトへの犠牲フライが飛び出しこの回2点を追加して9-0、攻撃の手をゆるめません。

 

大量援護に守られた九里投手はその裏、2アウトからマギー選手にヒットは許しますが無失点。

さらに7回も9球で三者凡退に打ち取った九里投手は7回まで107球、今シーズン2度目の8回のマウンドに上がります。

 

1番からの嫌な打順でしたが先頭・長野選手を内角高めのシュートで空振り三振、立岡選手は追い込んでから低めのカーブでサードゴロ、坂本選手は1-1から内角低めのシュートでサードゴロ、三者凡退に仕留め、今シーズン初めて8回まで投げ抜きます。

 

最後は登板間隔の空いていたブレイシア投手が2アウト3塁の場面を迎えながらも無失点で抑えて、完封リレーを完成させました。 

カープ、昨日に引き続き投打がかみ合う快勝で4連勝、カード勝ち越しを決めました。

 

 

 

試合感想

今日は何といっても打線の集中打。

宮國投手の出来が良くなかったこともありますが、2アウトになっても何かしてやる、という気概に満ち溢れていました。  

 

2回は2アウトから1番から4番で4連打、4回は2アウトから4番から7番が4連続出塁。

上位だけでなく下位まで切れ目ない攻撃ができる、今のカープの野手陣の層の厚さがなせる集中打、大量点だったと思います。

 

これも首脳陣がいろいろな選手に出場機会を与えながら、ベンチも含めて一丸になって戦ってきた成果だと思います。

開幕以来不調に苦しんで、さらに背中のケガで一度登録抹消された松山選手も気が付けた.280まで打率を上げてきており、粘り強い起用が実を結んで選手起用の幅はさらに広がってきています。

 

若く、心身ともに充実した1-4番までを固定(ここに安部選手が左相手に結果を出して入ってきてほしい)、5-7番については比較的流動的(8番キャッチャーは石原選手、會澤選手併用)。

大ベテランの新井選手、エルドレッド選手には適度に休養を与えながら、他の控え選手にも出場機会を与える、好調な選手、相手と相性の良い選手を流動的に起用するといえば聞こえは良いですが、裏を返せば固定した打順でなく選手もリズムをつかみにくいかもしれない側面がある起用方針はたしかに一長一短あります。

 

特にできれば若き4番、鈴木誠也の後の5番をある程度固定したい気持ちは首脳陣にもあるでしょう(左右の並びとしてもここに勝負強さを発揮してくれている今シーズン絶好調の安部選手が収まってくれると最高ですし実際にスタメン出場時は5番で固定され始めていますが、どうなるでしょうか)。

 

でもベテランに長いシーズン通して存在感を発揮してもらう、特に勝負の後半戦に良い状態を保ってもらうこと、それとベテランへの過度の依存を脱却しつつ、若い選手を育て近い将来必ずやってくる世代交代に備えながら、それでいてしかも目の前の試合には勝つという、非常に難しいかじ取りをここまで首脳陣は非常に良くやっていると個人的には思っています。

 

プロの世界、采配はまず真っ先に結果で評価されるもの、でもチームは今シーズンだけでなく来シーズン以降も続いていく。

今シーズン勝つことと少し先を見据えて長くチームを支えてくれる選手を育てること(黄金期を築き上げること)、その絶妙なバランスのかじ取りを今後も首脳陣は託されています。

首脳陣の采配にも注目しながら今後のカープの行方を期待しながら応援したいと思います。

 

 

 

投げる方では九里投手。

中盤まで余計なフォアボールも目立ちましたが大量援護に守られ、今シーズン自己最長の8回まで無失点で投げ切ることができました。

これで開幕ローテーション生き残りの大瀬良投手、岡田投手、九里投手が揃って好投を続け連勝を呼び込んでおり、左右の両エースが離脱する中、今後に向けて頼もしい限りです。

 

余計なフォアボールなど反省すべきは反省しながらも、8回まで投げ切れたことはしっかりと自信につなげてもらいたいところです。

 

チームは久しぶりに4連勝、交流戦直前に先発の好投に、打線の好調が重なる好循環です。

明日はより厳しい戦いが予想されますが、期待しましょう。

 

5/28の試合展望

予告先発はカープが中村祐太投手、ジャイアンツが田口投手です。

 

中村祐太投手はここまで2試合に登板、2勝0敗防御率は4.09。

前回登板のベイスターズ戦では6回2失点、球団日本人初の初登板から2戦2勝を記録しています。

 

3連戦勝ち越しを決めて、連勝の良いプレッシャーはあるかもしれませんが少しだけプレッシャーを減らして中村祐太投手の登板を迎えることができました。

若鯉らしく、好調な打線の援護を信じて目の前のバッター一人一人を打ち取ることに集中してもらいたいと思います。

 

コントロールはそれなりにまとまっているので、余計なフォアボールと苦手とする左バッターに長打を打たれないこと、この2つを気を付けられれば、それなりの結果は出るのではないでしょうか。

苦しい先発投手陣に孝行息子が出現した、そんな感想を明日の試合後に書きたいものです。

期待しましょう!

 

対する相手先発は田口投手。

ここまで7試合に登板、4勝1敗 防御率は1.60。

前回ベイスターズ戦では9回6安打無四球完封を飾るなど、開幕以来非常に安定した投球を見せています。

 

しかし、前回2週間前に対戦した時は6回で3点を奪っています。

田中選手、丸選手が2安打、鈴木誠也選手も一発を放っています。

 

bokuranocarp.hatenablog.jp

 

今日のようにそれほど連打連打を期待できる相手ではないのでフォアボールや相手のミスに乗じて1点ずつ積み重ねる展開が現実的かと思います。

 

田口投手は左投手ですが、右打者よりも左打者に対して打たれています。

前回対戦時に当たっていた田中選手、丸選手に再び期待しましょう。

勢いに乗る安部選手の対左テストを兼ねたスタメン起用が再びあるかもしれませんね。

 

久々の4連勝で上昇気流を掴んだカープ。

難敵を打ち崩し若鯉に勝ちをつけ、交流戦に向けて弾みをつけたいところです。

 

連勝に驕ることなく、明日も投手野手全員でチーム一丸の気持ちを忘れずに頑張ろう、カープ!

  

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