5/16のカープ、ベイスターズ戦は10-1でカープが勝ちました。
投手戦の中、エラーをきっかけに先制を許す嫌な展開でしたが、直後制球を乱した濱口投手を打線が逃さず攻略。6連戦初戦にエースが7回までしっかり投げたカープ、投打がかみ合い3連勝、野村投手は自身3年ぶりのDeNA戦勝利です。
試合記録
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 5 | X | 10 | 9 | 2 |
投手情報
勝利投手 野村 (3勝1敗0S)
敗戦投手 濱口 (2勝3敗0S)
セーブ なし
DeNA 濱口、須田、加賀、田中健、尾仲 - 高城、戸柱
広島 野村、ジャクソン、ブレイシア - 石原
本塁打 なし
試合概要
試合は野村投手、濱口投手の先発で始まります。
先週末の良い流れをこの試合にもつなげたい野村投手でしたが、立ち上がりにピンチを迎えます。
先頭、桑原選手をセカンド後方へのフライに打ち取った後、迎えた梶谷選手。
内角高めのカットボールでバットを折りますが打球はセンター前へ、ヒットで出塁を許すと続く好調・ロペス選手には内角のシュートをレフトへツーベースを打たれて1アウト2, 3塁のピンチを招きます。
迎えるは筒香選手、初球でした。
内角へ投じたストレートで詰まらせると打球は力なく上がるサードフライで2アウトを取ります。
宮崎選手には追い込んでから粘られ、8球目でフォアボール、2アウト満塁となります。
続く石川選手、3ボール1ストライクとカウントを悪くしますが内角へのカットボールを続けて空振り三振。
ピンチを脱します。
援護したい打線も初回、濱口投手からチャンスを作ります。
先頭・田中選手が一度もバットを振ることなくフォアボールで塁に出ると菊池選手の打席で濱口投手がボークを犯してノーアウトランナー2塁。
菊池選手は粘ってフルカウントからの8球目、きっちりセカンドへの進塁打を放って1アウト3塁とチャンスを広げます。
ここで打席には絶好調の丸選手。
先制の期待が膨らみましたが2-2から内角チェンジアップに詰まって浅いレフトフライ、ランナーはスタートを切れません。
4番鈴木誠也選手は内角高めのストレートで空振り三振に倒れてこちらも先制機を逸します。
2回から4回までは野村投手、濱口投手ともにランナーは1人ずつは許しますが、ダブルプレーや盗塁失敗などで結果的には3イニング連続で3人で相手の攻撃を抑え、試合は投手戦の様相を呈します。
試合が動いたのは5回でした。
先制点を与えたくない野村投手ですがこの回、再びピンチを招きます。
先頭・高城選手を内角シュートで詰まらせサードゴロに打ち取りますがペーニャ選手の送球が逸れてしまいます。
新井選手の足がファーストベースを踏んだようにも見える際どいプレーでしたが判定はセーフ、エラーで先頭を塁に出します。
続く濱口投手が初球で送りバントを決めると9番に入っていた倉本選手が内角ややボール気味のストレートを引っ張ってライト前に落とす先制のタイムリーヒット。
嫌な形でカープは先制点を奪われますが、後続はしっかり野村投手が断ち切り最少失点で切り抜けます。
反撃に出たいカープはその裏、すぐにチャンスを作ります。
先頭エルドレッド選手がストレートのフォアボールを選んで出塁すると、新井選手はボール球2球手を出し追い込まれますが、その後は良く球を見て連続フォアボールをもぎ取ります。
続くペーニャ選手は2球で追い込まれますが、そこから粘って2-2から迎えた7球目、高めのストレートに振りまけずセンター前へはじき返し、チーム初ヒットを記録してノーアウト満塁。
絶好の同点、逆転機を作り出します。
打順は下位、8番の石原選手。
1-1から高めに浮いたチェンジアップをきっちり外野に打ち上げ同点に追いつきます。
なおも1アウト1, 2塁で野村投手、ベンチは送りバントを命じます。
しかしここで、制球を乱している濱口投手は何とストレートのフォアボール。
労せずしてカープがチャンスを広げて打順も先頭に戻り、大量点の気配が漂います。
期待に応えたい田中選手が2-2から高めに浮いたフォークをライト前に運んで1点、続く菊池選手は初球低めのチェンジアップをやや強引にレフト前へ運んでもう1点、丸選手は冷静に球を見極め、一度もバットを振ることなく押し出しのフォアボール。
カープの誇るタナキクマルがきっちり仕事をこなして3点を勝ち越します。
なおも1アウト満塁で鈴木誠也選手の場面でベイスターズは濱口投手を諦め須田投手にスイッチ。
しかし須田投手もストライクが入らずに3ボール。
4球目外角ストレートを鈴木誠也選手は思い切って狙いました。
とらえきれなかった打球でしたがセンターへの犠牲フライとなりさらに1点を追加。
この回一挙5点を取り、試合を試合をひっくり返します。
逆転してもらった野村投手は6回、7回をランナー一人ずつは出しますが得点圏に進ませることなくきっちり無失点に切り抜けます。
8回は絶好調・ジャクソン投手が6球で簡単に3人で仕留めます。
その裏、ベイスターズのドラフト6位ルーキー尾仲投手を攻め立てます。
先頭エルドレッド選手が空振り三振も振り逃げで出塁すると、野間選手がバスターエンドラン、逆を突かれたショートの右を抜けていくヒットでつなぐと、ペーニャ選手センターフライ、石原選手レフト前で1アウト満塁とします。
ここで代打の松山選手が追い込まれながらも内角スライダーをライト前への2点タイムリー、田中選手が真ん中付近のストレートを逃さずレフトへの2点タイムリーツーベース。
菊池選手、丸選手連続四球で再び満塁とすると、鈴木誠也選手はインフィールドフライに倒れますが代走で起用されていた安部選手が押し出しのフォアボールでこの回5点目。
2桁10点に乗せます。
最後は登板間隔の空いていたブレイシア投手が試合を締めくくりました。
カープ、エースの快投と隙を逃さぬ攻撃でカード初戦を快勝、3連勝です。
試合感想
今日も野村投手がやってくれました。
エースとして期待に応える素晴らしいピッチングでした。
立ち上がりこそ連打を許しピンチを迎えましたが筒香選手の初球打ちにも助けられこの回をしのぐと、その後は三振をコンスタントに奪う危なげないピッチング。
味方のエラーで招いたピンチこそ踏ん張り切れませんでしたが、6連戦初戦に7回1失点に抑えてくれれば文句のつけようもありません。
7回114球1失点(自責0)8奪三振の快投でした。
地方球場との相性の良さを見せつける結果となり、DeNA戦レギュラーシーズンでは3年ぶりの勝利となりました。
ジョンソン投手離脱中にここまでしっかり投手陣を引っ張ってくれるその後ろ姿はまさにエースのそれです。
試合を作るだけでなく、これで4試合連続で6連戦の初戦に7回以上を投げてくれています。
これは勝ち星以上に大きな価値があることですし、首脳陣も大いに助かっていることと思います。
次回以降も引き続きのエースの好投を期待したいと思います。
ジャクソン投手は今日も簡単に6球で3人を仕留め絶好調。
2013年に河内投手が記録した開幕21試合連続無失点の記録にあと4試合です。
ここまで来たら、ぜひ球団史にその名を刻んでもらいましょう。
ブレイシア投手は、今日の展開で先頭にフォアボールを与えるようでは接戦の場面ではちょっと怖くて使えませんね。
残念ですが当分はリードを許した場面での登板に限られそうです。
そして田中選手…どうも集中力を欠いたような守備がところどころ継続的に見られます。
ここさえどうにかなればゴールデングラブも十分取れるだけに、改善を期待しましょう。
さて、打つ方では初回チャンスを生かせず、その後は三振の山。
エラーで先制を許す嫌な展開でしたが、突如制球を乱したルーキー左腕のスキを見逃さない強かさが今の打線にはありました。
特に大きかったのが石原選手の同点犠牲フライ。
あそこで石原選手で点が取れなかったら、次が野村投手だっただけにどうなっていたか分かりません。
地味でしたが価値ある働きでした。
試合のポイントとなったのはやはり野村投手へのフォアボールでしょうか。
少し前まで、似たような場面を逆の立場で見ていただけに、その後の怒涛の攻撃に驚きはありませんでした。
ピッチャーへのフォアボールは投手の記録に残らない致命的なエラーだと再認識させてもらいました。
それにしてもタナキクマルの畳みかけ具合は見事でしたね。
鈴木誠也選手も臆さず3ボールから思い切っていきました。
あの積極性が鈴木誠也選手の魅力だと思いますのであれで良いのだと思います。
それにしてもこの回は3安打で5点。
4回までノーヒットで抑えていたピッチャーがこうなるかと思うと本当に野球は怖いですね。
8回の大量点は敗戦処理のルーキーからですが、明日につながる良い攻撃でした。
去年のチーム状態が良い時もこうしてダメ押し点を取って勝ちパターンの投手の登板を抑えることができていました。
チーム状態が上がってきた証拠だと思いたいです。
明日も勝って、チーム状態をどんどん上げていきましょう。
5/17の試合展望
予告先発はカープが大瀬良投手、ベイスターズがウィーランド投手です。
大瀬良投手はここまで6試合に登板、1勝0敗防御率は4.10。
前回スワローズ戦は5回6失点。
序盤に5点の援護をもらいながらも連続フォアボールで貯めたランナーをホームランで返される自滅に近い形で逆転を許し降板しています(安部選手の痛い野選はありましたが)。
その前のドラゴンズ戦も6回途中6失点と、ここ2試合続けてKOされており、先発ローテーション投手として修正したところを見せなければならない登板となります。
右打者相手に少し打ち込まれており、また5月に入って被弾が目立つので特にロペス選手の長打には要警戒です。
マツダスタジアムのファンの大声援をバックに、好投を見せてもらいましょう。
全力で応援したいと思います。
対する打線の相手はウィーランド投手。
ここまで6試合に登板、3勝0敗 防御率は2.63。
前回登板はドラゴンズ戦で6回3失点で勝ち投手になっており、自身登板3連勝中です。
制球が良く、今日のようにフォアボールでチャンスをもらえる機会はそう多くないと思います。
前回4/28の対戦では丸選手、鈴木誠也選手と安部選手がタイミングが合っていたように思います。
この三人をクリーンアップに並べてくるかもしれませんね。
不安定な大瀬良投手を打線の援護で落ち着くきっかけを作る、そんな試合展開を期待しましょう。
久々の3連勝でカード初戦も取ったカープ、上昇気流に乗るためには先発投手陣の好投が欠かせません。
大瀬良投手が好投できればいよいよ投打の歯車がかみ合ってきます。
明日も頑張ろう、カープ!
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