僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

4連覇へ向けて必須となった野間の活躍 秋のキャンプで取り組んだ課題・・・解決の糸口は【閑話休題】

FAを宣言していた丸選手がジャイアンツへ移籍することが発表され、来シーズン4連覇を目指すカープにとって今シーズン外野のレギュラーとして活躍した鈴木誠也選手、野間選手が継続して結果を出してくれることが最低条件となってきました。今日は今シーズン飛躍した野間選手について書きたいと思います。

  

 

自己最高のシーズンを送った2018年

 

今年の野間選手の活躍は皆さんご存知の通りです。

ドラフト1位で入団したルーキーイヤーの2015年こそ緒方監督の積極的な起用で127試合に出場、188打席を与えられて1軍の投手と対戦する機会もかなり恵まれていました。

 

しかしそこで打率.241と打撃面の課題が浮き彫りになると、2年目はわずか21試合の出場。

多くの時間を2軍過ごすこととなりましたが、3年目の昨年はそこから這い上がって代走・守備固め中心ながらも98試合に出場と再び1軍を主戦場とするところまできました。

それでも課題の打撃は.189とレギュラー奪取には程遠い内容。

 

そんな野間選手が今年は打撃面でも覚醒。

もともと守備・走塁はプロでもトップクラスの能力を持っていたことに加えて、.286打てるようになった2018年シーズンは126試合に出場して規定打席にも到達する447打席を記録。

主にレフトを主戦場に他球団との間で守備力でも違いを見せてくれました。

 

そんな活躍を評価されて契約更改では年棒も1600万円から倍増以上となる3400万円となり、来年の更なる飛躍に向けて球団からも大きく期待される選手の1人です。

 

 

 

 

秋のキャンプで取り組んだ課題とは…

 

丸選手が巨人へ移籍することで空いたセンターのポジション。

緒方監督を始めとした首脳陣は守備力を考えても野間選手をそこに当てはめることを考えているはずです。

 

センターを野間選手、ライトを鈴木誠也選手で固定してレフトは今シーズンもそうだったようにファーストとも絡めながら流動的に…。

バティスタ選手かメヒア選手、そして松山選手に秋のキャンプでアピールに成功した下水流選手、外野守備を練習したという西川選手、坂倉選手も絡んできそうですが、あくまでレフト守備として考えているはずです。

 

丸選手と野間選手の守備力を比べると単純な走力、そして肩の強さでは現時点でも野間選手に軍配が上がるでしょう。

それでもセンターとしての守備力となると、打者の正面から打球を見るため難しいとされる独特の打球判断(特にライナー)については6年連続でゴールデングラブ賞を獲得している名手の丸選手には野間選手は及びません。

 

…といっても丸選手がずっと出場していたセンターとしての試合経験が圧倒的に不足しているためこれは致し方ありません。

今シーズン丸選手が怪我で1ヶ月程度離脱するまで4年以上にわたって全試合出場を続けていました。

打撃力も守備力も優れる丸選手でほぼほぼ固定されていたカープのセンター。

 

他の選手のセンターでの守備機会が少ないのは当然で、これから経験が必要な部分は埋めていくしかありません。

今シーズン丸選手の離脱で野間選手がセンターに入っていたときにもこういった打球判断を誤ってしまう部分もありましたが、数をこなすことで慣れてくるはず。

来シーズン序盤は少し我慢しないといけない場面も出てきそうですね…。

 

そんな単純な打球判断もそうですが、他の外野陣との連携、そして特に二遊間のタナキクコンビとの連携にも課題はありそう。

菊池選手がインタビューで応えていましたが、野間選手がセンター守備に就いていた際にはセンターとの間の打球をいつもより深追いしないといけない場面もあったとのこと。

 

それでも野間選手がセンターへいくことでレフトより走力・肩力をより生かす場面は増えそうですから、長期的に見ればセンターの守備力はそれほど心配しなくても良いのかなと思います。

 

 

一方の打撃面は少し心配です。

スランプが(少)ないといわれる走塁・守備と比べて今年の打撃成績が本物だったのかどうか。

(実質)2年目のジンクスに苦しむようなことがあって、野間選手が8番に入ることが多くなるような状況に陥ると下位打線まで厚みがあることを強みとしていたカープ打線の得点力にも大きく影響してきます。

 

そんな打撃面で野間選手が秋のキャンプで課題として取り組んでいたのが速球対策。

今年は打者有利とされる浅いカウントでのミスショットが多かったとして、打率をさらに上げるための最優先の課題として取り組んだようです。

そのためにも右肩を開かないで最短距離で打ち返す意識を徹底。

 

東出打撃コーチも野間選手にはまだまだ潜在能力があり、ボールを呼び込む"間"を掴めれば打率3割、ホームランも20本以上打てるだけの力があると認めるほどの高い身体能力を持つだけに、更なる飛躍に期待がかかります。

 

今シーズン初めてシーズンを通して打席に立ち続け、不振に陥ったときに課題と向き合って調子を上向かせるなどレギュラーとしての経験を積むことができた野間選手。

打撃面ではバティスタ選手に劣る部分もありますが、先を見据えて野間選手を積極的に起用した首脳陣の采配が実を結ぶかどうかは来年の野間選手の活躍にかかっています。

  

気をつけないといけないのは自分の能力以上の力を出そうとして精神的にもどんどん追い込まれて不振に陥ること。

丸選手の移籍で野間選手にかかる期待はかなり大きくなる状況ですが、自分を見失わずに1つ1つ課題をクリアしていってもらいたいですね! 

 

来シーズンに向けて、一歩一歩準備を進めていこう、カープ! 

 

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