僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていきます。

身体づくりとケガの予防で戦力底上げ 黒子に徹するトレーナー部【閑話休題】

カープ連覇の大きな要因の一つに主力選手の負傷離脱を最小限に留めることができたことがあります。

低迷期には主力選手の負傷離脱をきっかけに失速することが絶えなかったカープ。

その進歩の裏には尽力したある裏方さんがいました。

 

今回、元となった記事がこちら。

広島のリーグ2連覇の影にナイン支えたトレーナー部門の尽力/カープ/野球/デイリースポーツ online

 

2000年ごろのカープは主力だった野村前監督、緒方監督、前田智徳さんらに下半身の負傷が相次ぎました。

記事によれば、復帰しても再発してしまう選手も多く、「同じことをやってもダメだ」と思って動いたのが石井雅也トレーナー部長でした。

 

松田オーナーに直談判し、その重要性を認めていたオーナーの協力もありアメリカやドイツなど海外視察を実施、同時のカープの状況とその設備を照らし合わせて問題点を洗い出すところから作業を始めたそうです。

当時のカープではケガから復帰したら即実践復帰していたそうですが、アメリカのある施設で、「アスレチックリハビリテーション」という故障した選手を早期に競技復帰させることを目的としたリハビリの過程が抜け落ちてしまっていたことに気が付きます。

 

これを導入した翌年には頻発していたハムストリングス関連の負傷が9割削減できたそうです。

また大野練習場にあるリハビリ施設も全面改装。

マツダスタジアムのトレーナー室も、松田オーナーから石井部長が全面的に設計から任され、様々な趣向を否定されることなく、他球団のスタッフも驚くような充実した施設が出来上がっています。

 

 

もちろんハード面だけでなく、アスレチックリハビリテーションに理解のある人材の採用にも尽力。

この双方が整ったことで、石井部長も軌道に乗ってきたと手ごたえを感じているようです。

 

 

 

2011年には故障者のリハビリを主目的とした3軍を立ち上げ。

リハビリには練習だけではなく実践経験も必要になってくる一方、一軍選手の調整も兼ねるような2軍だけでは不十分との理由で組織面でもその改革が実現されました。

また3軍ではリハビリだけでなく、若手選手を特別強化選手を指定して2軍で試合に出るよりも体作りを優先して育成することも。

 

指定されると2軍に帯同することなく肉体強化や技術固めに注力。

今年出てきた中村祐太投手もこの強化選手として鍛えられ、体重増と球速アップを実現して今に至っています。

 

今年この強化選手として鍛えられたのが昨日ファーム選手権で活躍した高橋投手に加えてアドゥワ投手と長井投手。

まずはしっかり体作りを優先することで目先の試合経験よりも10年、15年と長い間活躍できる基礎体力を固める、これもカープの育成力を支える取り組みの一つと言えそうですね。

 

話がそれましたが…充実した施設やリハビリに精通したスタッフをそろえても、もちろんケガの予防が最優先。

客観的な数値を基にして治療やコンディショニングを実施、問題のある数値が出た場合には練習メニューの変更や代打での出場、さらには休養を首脳陣に提案することも。

 

少し筋肉量が下がっている部位があれば、些細な変化から察知してトレーニングメニューを変更したり、食事面の指導をすることも。

短期的な視点だけではなく長期的な視点も併せ持ち、負傷離脱による戦力の低下を避けるために何が最善なのかを考えてきたと言います。

 

試合中、負傷した選手の交代の判断を一任されているのもトレーナー陣です。

リスクの高い負傷かどうかを瞬時に判断、テーピングですぐに戻れるのか、交代した方が良いのか、その重要な判断も担います。

 

そしてシーズン中、一番怖いのが違和感を隠し続けて長期離脱に繋がってしまうこと。言いやすい環境を作るためにトレーナー陣は選手と積極的にコミュニケーションを図りながら信頼関係を築くことにも尽力してきました。

 

 

  

その意識はトレーナー部だけでなくチームにも浸透。

それまでの「痛い」ことを口にしないのが美徳というような風潮を変え、体の異常は選手からすぐに言ってくるように徹底。

 

5月の菊池選手の休み休みでの起用になりながらもシーズンを通して活躍してくれたことや、野村投手が今シーズン一度だけ腰の違和感で登録抹消されながらも最短10日間で復帰して残りシーズンフル回転できたのもこのような裏方さんの尽力逢ってからこそと言えそうですね。

またカープの猛練習を可能にしているのもトレーナー部のスタッフの皆さんの尽力の上に成り立っていることは想像に難くありません。

 

身体の異常をトレーナー部、チームの内側では言いやすい雰囲気に変わりましたが、選手たちは一度グラウンドに立てば痛みを一切感じさせないプレーを披露。

けがをしてゲームを外れたり、プレーできなかったりすれば、「それだけの選手」、そんな強い気持ちを持って長いシーズン体調が万全ではないときも懸命にプレーを続けてくれました。

 

トレーナーの仕事の大変さを理解する上で、半世紀にわたってカープトレーナー部に携わる現アドバイザーの福永富雄さんの言葉を借りたいと思います。

 「『好成績はトレーナーのおかげ』と言われたらうれしいし、優勝の喜びはすごい。けれど、強いのは選手が頑張っているから。けがに強い選手がいるチームは強いが、それを作るのはトレーナーだとは思わない」。

 

表に出ず、目立つことなく選手がその時々の状態の中で1番良いパフォーマンスを発揮するために徹するのがトレーナー。

 

 

そんなファンからも一見見えにくい貢献があってこそ、カープが躍進を続けられています。

あらためて感謝ですね。 

 

明日からも日本一に向けて、チーム一丸で一戦一戦頑張ろう、カープ!

  

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