僕らもカープ

現在海外在住のカープファンが、現地観戦できない分の思いも込めて、カープを応援し続けるブログです。20数年来、カープを応援してきた視点から今年のカープの軌跡を自分なりに追いかけていくブログです。

2017年前半戦終了時☆カープ野手陣の成績と寸評 タイトル争いとともに

前回、第6弾の更新から大分時間が空いてしまいましたが、カープの主要野手成績まとめの第7弾です。

主要野手の主な成績 (前半戦終了時)

  打率 本塁打 打点 出塁率 OPS 得点圏打率 得点 盗塁
田中 広輔 0.292 3 33 0.385 0.780 0.299 60 19
菊池 涼介 0.279 8 35 0.319 0.733 0.312 49 3
丸 佳浩 0.319 16 57 0.409 0.960 0.344 60 7
鈴木 誠也 0.296 17 64 0.371 0.907 0.275 59 10
エルドレッド 0.288 21 59 0.380 0.959 0.385 29 0
新井 貴浩 0.277 7 29 0.391 0.864 0.298 26 2
安部 友裕 0.307 1 28 0.354 0.735 0.302 39 10
石原 慶幸 0.248 1 10 0.297 0.614 0.259 10 1
會澤 翼 0.293 3 21 0.331 0.716 0.295 19

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※赤字はリーグ内トップ10の成績

田中選手

先頭打者として非常に高い出塁率を誇り、塁に出てホームに帰る仕事をし続けている田中選手。

6月はやや調子を落としていましたが、7月に入って上昇気流に乗ってきたところでのオールスターブレイクです。

リーグで4人しかいない、全試合フルイニング出場も継続中で、まさに不動のリードオフマンと言えるでしょう。

 

左打者ながらチームがやや課題としている左投手からの打率の方が右投手からの打率よりも高いことも高ポイントです。

盗塁数は多いですが、同時に盗塁死も多いです。

盗塁成功率は.679と7割を切っていますので、ここが上がってくればさらに頼もしいリードオフマンになります。後半戦の田中選手に期待したいと思います。 

 

菊池選手

膝の状態が芳しくなく、守備面・打撃面での調子が上がってこなかった菊池選手。

それでも代わりのセカンドはおらず、菊池選手がスタメンを外れざるを得なかった5月にはチームも一時期調子を落としました。

 

パンチ力のある打撃でホームラン数も自己最高を十分に狙えるペースです。

2番として犠打を求められる際にはきっちり決めて、つなぎの打撃もしてくれている中で、打率も.280前後まで上がってきました。

後半戦もケガには気をつけて、状態を上げていってもらえればと思います。

 

丸選手

野手陣の前半戦のMVPと言って良いと思います。

表を見てもらえればわかると思いますがほとんどの主要な数字のほとんどがリーグトップ10に入ってきています。

出塁し得点する面でも、得点圏にいるランナーを返す面でも一流の成績です。

 

上位打線とクリーンアップを見事につなぐ役目を果たしてくれました。

オールスター前はやや調子を落としていましたが、前半戦を通じて他の選手と比べても調子の波は少なかったと思います。

丸選手が打つことで今シーズンから4番に座る鈴木誠也選手のプレッシャーが和らいでいる側面は大いにあると思います。

 

攻撃面だけでなくセンターを守る守備面でもリーグ上位の成績。

2年前まで苦手にしていた左腕相手にも、絶え間ない練習と打撃フォームの見直しの成果が出て今シーズンは右投手相手に.317、左投手相手に.322と逆転しています。

 

今シーズンの前半戦の快進撃は丸選手の貢献なしではありえなかったでしょう。

もっと評価されて良い成績だと思います。

後半戦もこの勢いで野手陣を引っ張っていってもらいたいですね!

 

鈴木誠也選手

すっかり4番に定着した鈴木誠也選手。

打撃面では多少の波はありますが充実の前半戦を送ったと言えるのではないでしょうか。

何よりも昨年初めて規定打席に到達したプロ5年目、22歳の若鯉が首位チームの四番に座っているんです。

 

凄すぎて間隔がマヒしかけていますが、これはものすごいことですよね。

それでいて、丸選手ほどではないですが主要な数字でリーグトップ10に入っています。

そしてリーグで4人しかいない、全試合フルイニング出場も継続中、素晴らしい肩で守備面でも相手の攻撃の脅威となっています。

 

得点圏での打席にまだ課題は残しますが、このまま、タナキクマルの勢いと、後に座る経験豊富な野手陣にプレッシャーを軽減してもらいながら、精神面でも成長を続けるシーズンとしてもらいたいです。

期待しましょう!

 

エルドレッド選手

首脳陣の起用面での配慮もあってか、例年のような調子の大きな波が見られず、高いレベルで安定した活躍を見せてくれています。

抜群の長打力と、勝負強い打撃をいかんなく発揮。

 

日本語でのヒーローインタビューを試みるなど、2年契約2年目の来年、チーム史上最長の在籍記録更新が既定路線となっている助っ人は、その真面目さと日本になじもうとする姿勢で、すっかりチームに溶け込むだけでなく、チームを引っ張っていってくれています。

 

外国人選手たちの兄貴分としての貢献度も十分。

今後も「ほぼ日本人」として野手陣を引っ張っていってもらいましょう!

 

松山選手 

4月の抹消前までは打撃で非常に苦しみましたが、5月の復帰以来好調を維持して今では左腕先発時でもスタメン出場の機会を得るなど、すっかり出場機会を増やしています。

長打も出始めていますし、得点圏でも勝負強い打撃を披露しています。

 

節目の10年目を迎えている今シーズン、課題の左腕攻略の糸口をつかんで、不動のレギュラーへの足掛かりとする年にしてもらいたいですね。

 

新井選手

昨シーズンと比べて出場機会はやや限られていますが、記憶に新しいヤクルト戦での代打逆転ホームランや、同点タイムリーなど、要所要所での大仕事をする存在感の大きさは健在です。

新井選手を要所での起用に限定できているのはチームにとっても悪いことではありません。

 

後半戦、もっとプレッシャーがかかってくる場面でより大きな存在感を発揮してくれるであろう存在がいることは、チームの大きな支えとなっているはずです。

一振りで勝負する場面も、大事な試合でスタメンを任される場面もあると思いますが、この調子でチームを引っ張っていってもらいたいですね。

 

安部選手 

ほぼレギュラーとして飛躍のシーズンを送っている安部選手。

一時期首位打者に立つなど好調な打撃を武器に、出場機会をしっかりとつかんでいます。

 

その頃よりは少し調子を落としたとはいえ、前半戦終了時点で規定打席に達しての打率.307は立派です。

9回、1点ビハインドでしびれる場面での三盗を決めるなど、開幕以来高い走塁意識をグラウンドで体現してくれています。

 

松山選手同様課題の左腕対策ができれば不動のレギュラーはすぐそこです。

後半戦、より一層の飛躍を期待しましょう!

 

會澤選手 

リード面、キャッチング面といった守備面で飛躍的な成長を見せる今シーズン。

長所である打撃面も一時期の不調を乗り越えて、すっかり調子を上げてきています。

 

この調子でいけばキャリアハイの出場試合数となることはほぼ確実、自身初のシーズン100試合出場も十分に視界にとらえています。

後半戦、扇のかなめとしてより一層の活躍を期待しましょう!

石原選手 

會澤選手にスタメンを譲ることが多くなってきていますが、出場した時にはまだまだ元気なところを見せてくれている石原選手。

.250近い打率を残すなど、今シーズンは守備面だけでなく打撃面でもしっかりとチームに貢献しています。

 

プレッシャーのかかる試合が増えることが予想される後半戦、大ベテランの力に頼る場面はますます増えるでしょう。

後半戦の大ベテランの存在感の発揮に大いに期待ですね。

 

  

控え陣

左の西川選手、右のバティスタ選手と代打陣の層も厚くなってきています。

ここに新井選手、エルドレッド選手、松山選手のうち一人が加わるわけですから、圧倒的な代打成功率と打点数につながってくるわけです。

 

試合終盤のチャンスでクリーンアップ級の選手を打席に送り込めるのは間違いなく逆転の多さにつながっていますし、今のカープの強みの一つです。

 

昨年までの代走のスペシャリスト赤松選手の穴は主に野間選手が埋めています。

赤松選手は先日胃がんの手術から3軍復帰した素晴らしいニュースがありましたが、無理だけはしないでほしいですね。

非常に心配になりますが、本人がやると決めた以上は応援するのみです。

 

その大きな穴を埋める野間選手はプレッシャーのかかる場面でも積極的に盗塁を試みて成功する機会も多く、着実に走塁面では階段を上がっています。

 

岩本選手、小窪選手、堂林選手、上本選手、天谷選手など、一軍二軍をいつ入れ替わってもおかしくない選手たちの競争もチームの力を確実に底上げしており、12球団一の攻撃力につながっていますね。

 

主要タイトル争い(リーグトップ5)

 

どのタイトル争いにもカープの選手たちが絡んでいます。

個人的には鈴木誠也選手の打点王と田中選手の盗塁王、それに丸選手の最高出塁率の各初タイトル獲得に期待しています!

 

首位打者
1 宮﨑 敏郎 (D) 0.349
2 坂本 勇人 (巨) 0.333
3 大島 洋平 (中) 0.321
4 丸 佳浩 (広) 0.319
5 ロペス (D) 0.309

 

ホームラン王
1 ゲレーロ (中) 23
2 エルドレッド (広) 21
3 ロペス (D) 19
4 鈴木 誠也 (広) 17
5 丸 佳浩 (広) 16

 

打点王
1 ロペス (D) 67
2 鈴木 誠也 (広) 64
3 エルドレッド (広) 59
4 丸 佳浩 (広) 57
5 ゲレーロ (中) 53

 

最多安打
1 大島 洋平 (中) 106
2 丸 佳浩 (広) 103
2 ロペス (D) 103
4 坂本 勇人 (巨) 102
5 田中 広輔 (広) 99

 

盗塁王 

 

      盗塁数 成功率
1 田中 広輔 (広) 19 68%
2 大島 洋平 (中) 16 76%
3 京田 陽太 (中) 15 68%
4 梶谷 隆幸 (D) 12 80%
5 山田 哲人 (ヤ) 11 73%

 

最高出塁率

1 宮﨑 敏郎 (D) 0.410
2 丸 佳浩 (広) 0.409
3 坂本 勇人 (巨) 0.406
4 鳥谷 敬 (神) 0.398
5 筒香 嘉智 (D) 0.396

 

 

 

総括

前半戦終了時点での攻撃面のチーム成績です(カッコ内はリーグ順位です)。

得点 437点 (1位) ※1試合平均5.27点は12球団ダントツの1位(2位は楽天の4.75点)

打率 .278 (1位) ※12球団1位、2位はソフトバンクの.269

ホームラン94本 (1位) ※12球団2位、1位はソフトバンクの98本

盗塁 64個 (1位) ※12球団2位、1位は西武の69個

 

とにかく野手陣は抜群の成績を誇っています。

特に1試合平均で5点を超える打線の破壊力は相手チームの驚異のはずです。

 

投手陣も4点くらいなら逆転してくれるはずと、序盤に失点してリードを許しても粘り強く気持ちを切らさず投げれるのではないでしょうか。

それが逆転勝利の多さにもつながる好循環が生まれているように思います。

 

 

主力野手のほとんどがシーズン通算打率を得点圏打率が上回るなど一本が欲しい場面で打てていることも非常に大きく、また代打の打点数が12球団で突出した成績を誇るなど、ここ一番の場面で主力級の打者を打席に送れるチームの層の厚さも大きな武器になっています。

 

夏場を迎え、投手陣がより苦しくなる時期です。

もちろん野手陣にも厳しいコンディションですが、引き続きお互いがお互いをカバーしあって、前半戦と同じ調子で後半戦も打ちまくってほしいですね。

 

その先に悲願の連覇と日本一、それに加えて個人タイトル獲得があれば最高ですね。 

 

勝負の後半戦も期待しながら一戦、一戦必死に応援したいと思います。

チーム一丸で頑張ろう、カープ!

 

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